映画などで小さな2枚の金属プレートを首から下げている兵士を見たことがあるだろうか。いわゆる認識票である。米軍では首から下げる方法以外にも、爆風による飛散を防ぐため、コンバット・ブーツの編上げの内側に入れて携行することもある。英語圏では”Dog tag(ドッグタグ)”とも呼ばれるが、そのスラングの由来は当然、犬の鑑札にちなんでいる。我が国でもファッションアイテムの観点から見た場合はその名のほうが通るだろう。 諸外国軍でも兵士各員にそれぞれ認識票と認識番号が与えられているが、我が国の自衛隊員も例外ではない。陸海空の各自衛隊員に与えられる認識番号は一文字の間違いなく2枚組みの小さなステンレス製の認識票に刻み込まれる。そして各隊員はこの認識票を付属のボールチェーンを使い、ネックレスの要領で首から下げている。 認識票に記載される事項とは 認識票が兵士に与えられる理由は、死傷者の識別である。すなわち、