五輪決勝でエスキバ・ファルカン(手前)を攻める村田諒太=ロンドンのエクセルで2012年8月11日、西本勝撮影 プロ転向に動いた村田諒大(27)=東洋大職=に対し、日本アマチュアボクシング連盟(日連)が「アマ追放」とも呼べる厳しい姿勢を取った。背景には(1)プロ側への不信感(2)国際アマチュアボクシング連盟(AIBA)との関係−−の2点がある。 【アマチュア連盟】五輪ボクシング金の村田がプロ転向なら追放 引退勧告へ 日連は90年代半ばからプロとの交流を事実上断絶していたが、11年2月就任の山根明会長がプロ・アマ協調路線に転換。ロンドン五輪前に代表選手がプロの世界王者らとスパーリングを行うなど交流を推進し、プロ側が求めた「引退したプロ選手のアマ指導者・役員への登録」も認めた。 山根会長には「プロ側は日連強化選手の引き抜きなどはせず、共存共栄を図る」という「紳士協定」を結んでいた認識があっ