長崎に投下された原爆のプルトニウムを作った、アメリカ、西部ワシントン州にあるハンフォード核施設で、放射性廃液を貯蔵するタンクの水位が下がっていることが明らかになり、地元では、廃液が漏れ出したのではないかと懸念が高まっています。 アメリカのエネルギー省は15日、西部ワシントン州にあるハンフォード核施設で、放射性廃液を貯蔵する177基の地下タンクのうち、1基で、水位が下がっていることが確認されたと発表しました。 エネルギー省は、廃液が減った理由やその量は示していませんが、減り方は「1年間におよそ570リットルから1140リットル相当」としています。 核施設周辺の土壌の放射性レベルに変化はみられないということです。 これについて、ワシントン州のインズリー知事は記者会見を開き、水位の変化は廃液が漏れ出したためだとして懸念を示しました。 知事は、直ちに周辺住民の健康に被害が出るおそれはないが、長期的