理化学研究所(理研)は3月1日、個人の気分をタッチパネルなどで簡単に入力できるシステム「KOKOROスケール」を開発したと発表した。開発は、理研分子イメージング科学研究センター細胞機能イメージング研究チームの片岡洋祐チームリーダーと、大阪産業創造館(財団法人大阪市都市型産業振興センター)の共同研究によるものである。 行政サービスや企業の商品・サービスは、その開発過程で事前にアンケートなどを実施し、使用感などをモニターすることが一般的だ。しかし、人々の気分や心地は1日の間に刻々と変化し、主観的な感想にもその時々の気分や環境が影響しやすいといった問題がある。さらに、商品の使用やサービスの享受は必ずしも大きな心理効果をもたらすものばかりではないため、微妙な変化をとらえる工夫も必要とされる具合だ。 また近年、疲労や抑うつ気分、意欲に関する脳科学研究が進展し、心理的な変化を定量的なデータとして扱う必
理化学研究所(理研)は2月9日、一般の顕微鏡の光源下に「励起フィルター」を取り付けるためのアダプタを開発し、蛍光顕微鏡を用いずとも一般の顕微鏡で細胞を蛍光観察することに成功したと発表した。研究は、理研発生・再生科学総合研究センターゲノム・リプログラミング研究チームの若山照彦チームリーダー、山縣一夫研究員(現大阪大学微生物病研究所 特任准教授)、近畿大学生物理工学部遺伝子工学科の佐伯和弘教授および大阪大学大学院生命機能研究科の木村宏准教授らの共同研究グループによるもので、成果は米オンライン科学雑誌「PLoS ONE」に2月8日付けで掲載された。 これまで、細胞内で「蛍光色素」(照射された光のエネルギーを吸収して発光する色素)を発色させ観察するには、水銀ランプやレーザーなど高出力の光源による「励起」が必要だとされてきた。 蛍光物質は光を照射されると、その物質の原子がエネルギーを吸収して電子が基
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、米プリンストン大学、東京大学、米ノースイースタン大学、高輝度光科学研究センター(JASRI)、芝浦工業大学(芝工大)、理化学研究所(理研)と共同で、「液体シリコンの特異な電子構造」の解明に成功したことを発表した。同成果は、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟へ搭載するためにJAXAにおいて開発を進めてきた静電浮遊溶解装置をSPring-8 へ設置し、液体シリコンの電子構造を調べる実験を行うことにより得られた結果で、JAXAの岡田純平助教、石川毅彦教授、東京大学 渡辺康裕助手、木村薫教授、七尾進名誉教授、プリンストン大学 P.-H. Sit博士、ノースイースタン大学B.-A.Bernardo博士、A. Bansil教授、JASR 櫻井吉晴副主席研究員、伊藤真義副主幹研究員、芝工大 正木匡彦准教授、理研 播磨研究所 石川哲也所長らのグループによるもので、
ポイント 複数の異なる発生段階のヌタウナギ胚を用いて遺伝子レベルで初解析 ヌタウナギ類の背骨を作り出す発生学的仕組みは基本的にヒトと同じ 背骨の進化過程に関して、動物学の教科書を覆す新しい仮説を提唱 要旨 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、「背骨を持たない脊椎動物」として動物学の教科書の中で紹介されてきたヌタウナギ類から背骨の痕跡を発見し、これまで語られてきた「背骨の進化過程」を覆す新しい仮説を導き出しました。これは理研発生・再生科学総合研究センター(竹市雅俊センター長)形態進化研究グループの倉谷滋グループディレクター、太田欽也研究員らの研究成果です。 ヌタウナギ類は、一見背骨がないように見えることから、祖先的な形態を残した脊椎動物であると考えられることが多く、一般的な脊椎動物学の教科書にもそのように記述されています。一方1900年には、米国の学者がヌタウナギ類の成体に「非常に
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