“上方の爆笑王”・桂雀々が、拠点を東京に移し6年目に入り、今年芸歴四十周年を迎える。独演会や落語会を精力的に行い、どの会場にもファンが押し寄せる、“今最も人を呼べる落語家”のひとりだ。まるで機関銃のような語り口に、身振り手振りを交えた大きく華やかなアクションで、観る人、聴く人全てを虜にする。そんな雀々の芸には役者やミュージシャンも夢中になり、その交友関係は華々しく、とにかく人を引き付け、愛されている。多くの人が惚れるその芸、人柄、そして“雀々や”設立の狙いなど、インタビューで上方の爆笑王の魅力に迫ってみた。 「40代では早い、60代では遅い、51歳の時覚悟を決め東京へ」関西では確固たるポジションを築いていた雀々が、その活動の場を東京に求めたのは51歳の時だったが、実は40代前半から東京のプロダクションと業務提携をし、東京に通い、活動をしていた。「東京で上方落語を広げたい、でも顔を先に売った