落語がいま未曾有の危機にある。その中でどんなことを考えているのか。そこを率直に語ってもらった。さらにタイトルになっている東日本大震災で変わった心境、師匠である桂歌丸が亡くなったあと、いま感じていることについて聞いた。 (2022年1月アップデート) 三代目 桂枝太郎 岩手県奥州市衣川出身。1996年、桂歌丸に入門し前座、桂歌市。2000年二ツ目昇進で桂花丸。 2009年真打で、三代目桂枝太郎襲名。岩手県初の真打ち落語家。 古典・新作両輪で活動。新宿末廣亭、浅草演芸ホールの主任をつとめる。 落語以外にもメディア、コラム、小説等で幅広く活動。 公式サイト コロナ禍のまえとあと(2020年取材) まえとあとで、真っ先に思い浮かぶことは? 枝太郎 コロナ禍前と後ですよね。コロナ前だと例えば「チケットの取れない、要は何百人集める何千人集める」ことが、もちろん色々な考えのある中で、落語家のある種のステ