タグ

ブックマーク / blog.tinect.jp (45)

  • 採用面接で腹が立って「志望動機なんかありません」と答えたときの話。

    もう10年以上も前のことだが、新入社員の採用面接でお会いした、忘れられない一人の女子学生がいる。 彼女はノックもせずいきなり部屋に入ると、何も言わず席に座り、下を向いてそのまま固まってしまった。 最終の役員面接となると、やはり緊張で上手く話せなくなってしまう学生もいるので、その事自体は珍しいことではない。 しかし彼女は余りにも極端だった。 「こんにちは。今日は面接に来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします。」 「・・・」 「緊張する必要なんか、全くありません。少しお話をお聞きすることはできそうですか?」 「・・・」 わずかに見える鼻の頭や耳まで真っ赤になってしまっていて、今にも泣き出しそうだ。 顔を上げられず、小さく固まってしまった肩が震えている。 もはや面接どこではない空気感だ。 とはいえ彼女もここまで試験を進み、しかも履歴書からもとても優秀な学生であることは十分わかる。

    採用面接で腹が立って「志望動機なんかありません」と答えたときの話。
  • 急にリモートワークが始まった時起きる、キツい変化を目の当たりにしている。

    皆さんこんにちは、しんざきです。 最近は自宅にこもって子どもたちとアナログゲーム三昧をしたり、イース9をクリアして感動してたりしました。 イース9めっちゃ面白かったです。 ところでしんざきは、仕事で中間管理職的なことをしています。 皆さんご存知の通り、社会は色々とエラいことになっていまして、私の職場にも先々週くらいからその波が押し寄せてきました。 具体的に言うと出社を原則的には避けることになり、ほぼ社員全員が在宅勤務をする形になりました。 取り敢えず大急ぎでwebミーティングやチャットアプリの整備が行われて、各人自宅で最低限の連絡は出来る体制になりました。 あまり細かいことは書けないんですが、諸事情でリモート環境の整備具合にかなりのムラがあり、リモートでもそれ程困らずに仕事が出来る人と、何をすればいいんだ状態になっている人がいます。 まだなかなか、「全員が会社と同じ仕事をリモートで出来るよ

    急にリモートワークが始まった時起きる、キツい変化を目の当たりにしている。
  • 「仕事で成長」って、本当に必要ですか?

    何か月か前の話で申し訳ないんですけど、「まなめはうす」のまなめさんっていう、コーラばっかり飲んでる変な人がこんな記事書いてたんです。 部下の教育に失敗した話 そう思う私だからこそ、部下には学ぶ時間さえ与えれば成長できると思って、業務を進めなくてはいけない立場でありながらも、可能な限り時間をつくってあげたんですよ。 部下になった時点で数か月後には別のPJに異動することも決まってたこともあって、そのための準備とかスキルアップとか必要と思って。 結論から言うと、私が作ってあげた時間は無駄に終わり、後日人からも、もっと仕事をふって欲しかったと言われたのですが。 これ、実は私も同じようなことしちゃった、正確にはしかけちゃった経験があるんですよ。 前の会社の時の話なんですけどね。 その会社って、あるプロジェクトが終わると即他のプロジェクトにアサインされて、「隙間の時間」的なものが当に全然なかったん

    「仕事で成長」って、本当に必要ですか?
  • 子供と「うまくタスク処理出来れば自由時間が増える」と話したときのこと。

    子どもとタスク管理の話をします。 飽くまで私の観測範囲内での話なんで、一般化するつもりはないです。 皆さん、タスク管理って得意ですか? やらなきゃいけないことを整理して、進捗状況を管理して、必要ならスケジュール立てて、終わってなかったら対応策を考えて。 ちゃんとタスク管理出来てると日常生活めっちゃ楽になりますし、心の余裕も出来ますよね。 親として、「タスク管理の便利さや有用さを子どもに覚えてもらう」というのは、一つ私の目標なんです。 実際やるかどうかは自分で決めることですが、「こういう便利なテクニックがあるよ」「使いこなせれば色んなところで助かるよ」っていうのは知っておいてもらいたいですよね。 子どもに何かのテクニックというか、ナレッジやノウハウを身に着け、定着させてもらうためには、三つの条件を満たすことが望ましいんじゃないかなー、という気がしています。 三つの条件というのは、具体的には下

    子供と「うまくタスク処理出来れば自由時間が増える」と話したときのこと。
  • 個人の幸福は「お金」ではなく「不快なやつは全員ブロック」で実現される。

    メキシコ人の漁師とハーバードMBAホルダーの小話を聞いた事があるだろうか? 以下に引用するが、「幸福」の感じ方について、結構いろいろと考えさせられる興味深い事例である。 メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。 メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。 その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ旅行者は、 「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。 すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。旅行者が 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」 と言うと、 漁師は、自分と自分の家族がべるにはこれで十分だと言った。 「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、漁師は、 「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。 戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達

    個人の幸福は「お金」ではなく「不快なやつは全員ブロック」で実現される。
  • 「謝ってるから許しなさい」という言葉の理不尽について。

    ちょっと前の話なんですが、Twitter界隈で、「謝ってるから許してあげなさい」というのは理不尽だよね、という議論が盛り上がっているのを観測しました。 「謝ってるから許しなさい」他人を許すことを強要する教育に違和感…謝ったのに許してくれないという思考が生まれる原因にも。大人はどう対応すべきなのか? 「謝ってるから許してあげなさい」という教育当に害悪だと思う。許すか許さないかはその人にしか決められないし、相手を許せない自分に罪悪感を覚える必要もない。 — Nikov (@NyoVh7fiap) 2018年12月25日 上のまとめは、色んなスタンス、色んな意見を無差別にまとめる形になっていると思うのですが、この記事で書くのは「twitterの流れをトリガーにした上での、私が勝手に考えたこと」です。 特にまとめを踏まえたものになっていないことはご了承ください。 *** 子どもの頃、「ほら、〇

    「謝ってるから許しなさい」という言葉の理不尽について。
    shimooka
    shimooka 2019/01/28
    すごくわかる
  • どうして、あらゆる会社にパワハラ上司が生まれるのか。 | Books&Apps

    最近、パワハラについてのひどいニュースを頻繁に目にする。 提訴「借金負わされ 給料未払い」 社長パワハラ 元従業員遺族ら 求人サイト運営会社の元従業員2人と、自殺した従業員の遺族が「社長に借金を背負わされた上、それを名目に賃金が支払われず、パワハラも受けた」として、会社側に未払い賃金や慰謝料など計約8800万円の支払いを求める訴訟を17日、東京地裁に起こした。 (毎日新聞) 16歳アイドル自殺、遺族が提訴 会社側はパワハラ否定 松山市を拠点とするアイドルグループで活動していた大萌景(ほのか)さん(当時16)が自殺したのは、過重な労働環境やパワハラなどが原因だとして、遺族が12日、所属していた会社「Hプロジェクト」(松山市)などに計9200万円余りの損害賠償を求める訴訟を松山地裁に起こした。 一方、会社側はパワハラなどを否定し、法的責任はないと反論している。 (朝日新聞) 2つの事件ともに

    どうして、あらゆる会社にパワハラ上司が生まれるのか。 | Books&Apps
    shimooka
    shimooka 2018/10/19
    『正義は快楽である』至言
  • 貴重なノウハウの宝庫である「失敗談」を語ってくれる人に、わざわざマウントしに行く、残念な人たち。

    最初にまとめると、この記事で言いたいことは下の三点になります。 ・世の中に成功談は多いが、当に参考にすべき失敗談は極めて観測しにくい ・成功談よりも失敗談の方が、再現性、リスク把握、リスク回避などの観点から、ノウハウとして貴重である ・我々は失敗談をもっと評価するべきであり、失敗談を語ってくれる人を大切にするべきではないか 以上です。よろしくお願いします。 さて、最初に言いたいことは全部まとめてしまったので、あとはざっくばらんにいきましょう、 世の中には、いわゆる「成功談」とか「成功体験の記録」「成功者へのインタビュー」といったものが山ほど転がっています。 石を投げれば成功体験にぶつかる、と言ってもいいくらい、Webではたくさんの成功談を観測出来ます。 何故かというと、「人は基的に自分の成功談を語りたがる」上に、「人は基的に成功談を喜んで聞く」からです。 需要と供給が共にあるのですか

    貴重なノウハウの宝庫である「失敗談」を語ってくれる人に、わざわざマウントしに行く、残念な人たち。
    shimooka
    shimooka 2018/06/28
    『「ノウハウとしての失敗談」は非常に貴重です。個人的な所感としては、成功談の255倍くらい貴重』
  • なんで公園には、いつのまにかBB弾が自然発生してるの?

    かつてアリストテレスは、種々様々な動物を観察した結果、「生物は無生物から自然発生し得る」と結論付けた。これを自然発生説と呼ぶ。 虫は草の露から生まれ、イカは海底の泥から生まれ得ると提唱したのである。 今でこそ荒唐無稽に思える説ではあるが、まだ生命発生のメカニズムが解明されなかった時代、この説は強く支持されるに至った。 そして、17世紀のフランチェスコ・レディ、19世紀のルイ・パスツールの実験等によって否定されるまで、実に2000年以上の長きに渡って広範な信奉を受けるに至ったのである。 これは決して、「かつての科学者、哲学者たちが無知であった、愚かであった」などという話ではない。 我々が今、「生物の自然発生説は誤っている」と断言できるのは、観察手段の発展を背景にした、数々の実証実験の存在があるからだ。 逆に言えば、それら実験を行うことが出来なかった時点では、自然発生説を覆す材料こそが存在しな

    なんで公園には、いつのまにかBB弾が自然発生してるの?
    shimooka
    shimooka 2018/05/09
    確かに近所の公園でも転がってるな。
  • 「若手に劣るベテラン」問題と、「トッププロ」の凄まじさについて。

    前から疑問に思っていた事の一つに、若手に負けるベテランの存在があった。 普通に考えれば、ベテランというのは経験豊富な方々だ。知識も経験もそこそこあるわけだから、少しぐらい仕事を覚えた若手になんて負けるはずがない。 そう、負けるはずがないのだ。 けど現実問題、僕の周りにはビックリするぐらい使えないベテランがいたり、異なる専門分野からやってきた門外漢の方が、専門分野にいる人間よりも博学だったりする事例があまりにも多すぎるのである。 これ、ほんと何でなのか疑問で疑問で仕方がなかったのだけど、最近になって 「素人」と「プロ」、そして「トッププロ」の違いがどこにあるのかがようやく腑に落ちてきた。 というわけで今回は、この3つの人種について、段階を追って説明していこう。 素人とプロの違いがマニュアルを使えるかどうか 日の医者のほとんどは、医学部を卒業し国家試験を合格した後、病院勤めを開始する。 普通

    「若手に劣るベテラン」問題と、「トッププロ」の凄まじさについて。
    shimooka
    shimooka 2018/04/10
    『細部にあるヒントから問題解決となる糸口を探し出し、問題解決までのルートを開拓できる』このルートを素早くたくさん見つけられるために勉強するんだよな
  • 「面倒くさいって感じられるヤツは数学の素質がある」と言ってくれた先生の話

    最近次女が「わたしふつうのおんなのこになったから!」と宣言するようになりまして。 ベガでも倒したのかなと思っていたところ、ヒアリングしてみるとどうも「幼稚園を卒園したから、園児ではなくふつうのおんなのこ」ということらしいです。 次女の言語感覚は実にユニークでして、以前ピアノの練習をしている時「ちびっこピアニストだねー」と言ってみたところ 「ちがうの!ちょっとピアノがうまいだけのふつうのおんなのこなの!」 とも言っていましたので、「普通の女の子」というワードに何か特殊なこだわりがあるようです。 譲れない何かがあるのは良いことです。 ということで、いきなり全然関係ない余談で申し訳ありません。前回に続いて、長男の勉強の話をします。 長男の勉強を見ていると結構色んな再発見がありまして、私自身頭の体操になって助かっているんですが。 なにせ私と長男は親子ですので、感じ方も色々と似ておりまして、「昔自分

    「面倒くさいって感じられるヤツは数学の素質がある」と言ってくれた先生の話
    shimooka
    shimooka 2018/03/23
    『ベガでも倒したのかな』強烈過ぎて、これ以降の話が入ってこなかった / (10/2)^2 *3.14 - 5^2 * 2かな?
  • 東洋経済が「就活は大学1年生から」と言ってるけど、「学生には勉強に集中させてあげてください」と心底思う。

    ホーム > 東洋経済が「就活は大学1年生から」と言ってるけど、「学生には勉強に集中させてあげてください」と心底思う。 先日、こんな記事を読みました。 就活は「大学1年生から」始めるくらいでいい(東洋経済オンライン) こうした状況を打破するには、3年生になってから就職を意識するのでは遅い。1〜2年時から自分自身のキャリアを考えることが必要だ。そんな中、一部の大学や企業、就職関連企業は、1〜2年生向けのキャリア教育に取り組んでいる。 経団連の採用選考スケジュールに変更はなくても、就活の中身はどんどん変化している。 2018年問題に象徴される少子化の進行で、大学も企業も新たな対応が求められている。就職関連企業はこうした状況を新たなビジネスチャンスととらえているに違いない。今後は、1〜2年生向けや高校生向けのキャリア教育で、さまざまな動きが活発になるだろう。 記事自体は、インターンシップや企業説明

    東洋経済が「就活は大学1年生から」と言ってるけど、「学生には勉強に集中させてあげてください」と心底思う。
  • 「誰がやってもつまらなくて、苦痛なこと」を愚直に継続すると、ものすごく信用される。

    お世話になっている経営者の方と事をしていたところ、ひょんなことから「壱番屋」つまりココイチ、の創業者である宗次徳二氏の話になった。 正直に言う。 私はココイチが大好きで、体にそれほど良いべ物ではない、とわかっていてもついつい入ってしまう。 そして、安くはない。私がいつも注文するのはビーフカツカレー(800円)で、トッピングやらなんやらを追加すると、1000円を超えてしまうこともある。 にも関わらず、あの蠱惑的な味に引き寄せられる。 他のカレーチェーンには殆ど入らないが、ココイチは別格だ。 なお、他のカレー屋でよく行くのは有楽町の「マーブル」という店で、あまりの中毒性に、ここのカレーには絶対に私の知らないクスリが入っていると確信している。 話がそれた。 そういうココイチへの「贔屓目」があるという前提で書くのだが、ココイチは他のカレーチェーンに比べて「何か良い雰囲気」を持っていると感じてい

    「誰がやってもつまらなくて、苦痛なこと」を愚直に継続すると、ものすごく信用される。
  • この世には、エリクサーを躊躇なく使える人間と、使えない人間がいるんだ。

    僕は彼女の不幸な顔しか知らない 僕は彼女の不幸な顔しか知らない。 「遅れてごめん」 彼女は息を弾ませてそう言いつつ、カップを片手に向かいの席に座った。 「そこまで待ってないよ」 僕の言葉はカフェの喧騒に吸い込まれた。もう何度となく交わされた会話だ。彼女が僕に会いたいと言ってくる時は、彼女の人生が上手くいっていない時だ。 (Photo:Макс Радомский / Max Radomskii) 彼氏ができたり、他に夢中な趣味があったり、仕事に没頭している時、同期との飲み歩きが楽しい時、彼女は僕に声をかけない。 ただSNS上で見知った関係だけがそこにある。 彼氏と別れたり、仕事がうまくいかなかったり、そういった彼女自身が煮詰まったであろう時に僕に声がかかる。 都合が良いといえば都合が良い相手なのだろう。だから僕は彼女が上手くいっていない時の顔しか見たことがない。 彼女が結婚し、もう何年も声

    この世には、エリクサーを躊躇なく使える人間と、使えない人間がいるんだ。
    shimooka
    shimooka 2017/12/20
    エリクサー云々の前に、己の鍛え上げた拳のみで戦う派
  • 「理念やビジョンがあるから会社がまとまる、なんて大嘘」というコンサルタントの話。

    「会社には、経営理念がある」ということは広く知られているが、「なぜ理念が必要なのか」については意外と知られていない。 いや、正確に言えば「理念がなぜ存在するか」についての当の理由が間違って伝わっている事が多い。 私が「経営理念」について、初めて考えさせられたのは、コンサルタントになって二年目の事だった。 ある、鉄鋼業界出身のコンサルが、印刷会社の社長に「経営理念」について指導していたのを見ていたのだ。 そのコンサルタントは言った。 「社長、この会社の経営理念はなんですか」 「お客様のために、誠意を尽くして商売をする、です。」 コンサルタントはそれを聞き、声を荒げた。 「あのねえ社長。こんな世のため人のため、みたいな、なんとでも取れる経営理念なんて、何の役にも立たないよ。テンプレート通りにつくってるから、会社がダメになるんだよ」 今思えば、相当失礼な言い方だったが、その指摘は的を射ていた。

    「理念やビジョンがあるから会社がまとまる、なんて大嘘」というコンサルタントの話。
    shimooka
    shimooka 2017/11/20
    あの頃の会社っぽい
  • 厄介なのは「わからない」ではなく、「わかりたくない」なんだよね。

    コンサルタントをしていた時、記憶に焼き付いた先輩からの一言がある。 『厄介なのは「わからない」ではなく、「わかりたくない」なんだよね。』 これは、聞いたときにはそうでもないと思ったが、時が経てば経つほど、含蓄のある言葉だったとわかった。 人は、自分の経験や知識の中にないことを聞いた時、二通りの反応を示す。 一つは「わからない」。 そしてもう一つは「わかりたくない」である。 ちょっとした言葉の違いくらいかと思いきや、この2つの差は天と地ほど大きい。 人は「わかりたくない」時がある。 例えば、こんな話がある。 目の前にボタンがあると想像して欲しい。あなたはその管理者から「好きなときにボタンを押してください」と言われる。 あなたはしばらくした後「そろそろボタンを押すか」と思い、ボタンを押す。 この「ボタンを押す」という行為。じつはあなたの意思でボタンを押したのではない…… と聞かされたら、どう思

    厄介なのは「わからない」ではなく、「わかりたくない」なんだよね。
  • 無能にペナルティを課しても、無能は組織からなくならない。では、どうするか。

    いろいろな会社で仕事をしていると、「ケアレスミスをする人」「同じミスを繰り返す人」に結構な割合で遭遇する。 やれるのにやらない、わかっていてもできない、大事なことを忘れる、そのような行動を繰り返す彼らに付けられる名前は無慈悲そのものだ。 すなわち、「無能」である。 そして、世間は無能には極めて厳しい。 ハーバード大学公衆衛生学のアトゥール・ガワンデ氏は次のように表現する。 私たちは、そのような「無能」の失敗に対しては感情的になってしまいがちだ。 「無知」による失敗は許せる。何がベストなのかわかっていない場合は、懸命に頑張ってくれれば私たちは満足できる。 しかし、知識があるにもかかわらず、それが正しく活用されてないと聞くと、私たちは憤慨せずにはいられない。 氏の述べる通り、「知っているのにやらない」時や、「わかっていてミスをした」時には、組織はミスをした人物に非常に冷酷な仕打ちをする。 叱責

    無能にペナルティを課しても、無能は組織からなくならない。では、どうするか。
  • 成績の良い生徒と悪い生徒は、別の学校のほうがお互い幸せになれる、という話。

    なんだかなあ~、という記事が、タイムラインに流れてきた。 国立大付属校「脱エリートを」…学力より抽選で 「エリート校化し、公立校の教育に貢献する役割を果たしていない」との批判から、近くまとめる報告書に、抽選で選抜するなどして様々な子供を入学させるよう求める提言が盛り込まれる見通しだが、困惑する声も聞かれる。 ◆東大合格102人 「ツクコマ」の愛称で知られる筑波大付属駒場高校。今春、102人の東大合格者を出した屈指の進学校だ。 付属校を担当する筑波大の宮信也副学長は、有識者会議の議論に「抽選で合否を決めれば生徒の学力に幅が出て、教育の質を保てなくなる」と戸惑う。 「科学に秀でた人材育成を目指しており、国の目的と合うはずだ」と強調した。 当たり前だが、エリートかどうかは成績で決まるのではないので、筑駒にいる「成績の良い生徒」を「エリート」と言ってしまうスジの悪さもある。 が、「抽選で選抜をせ

    成績の良い生徒と悪い生徒は、別の学校のほうがお互い幸せになれる、という話。
  • 新卒面接で「サークル」や「ボランティア」など、担当者が分かりやすい話だけを聞いていると、社会と大学の断絶を加速するのでは。

    ちょっと極論になるかも知れませんが。 以前いた会社で、新卒の面接担当になったことが割と頻繁にありました。前途あるキラキラした若者たちの人生を、自分のようなしょーもない大人が左右していいものなのか、あれこれ悩んだものです。 私は専門の人事担当ではありませんので、大体の場合、人事担当を含めた何人かで学生さんとお話します。 一番多かったパターンは、他部署のリーダーも含めた数名と、学生さん数名との間でグループ面接を行うというパターンでした。 その期間を通じて、特に企業側の面接スタンスについて、強く疑問に思ったことが二つあります。 「なんで皆、ボランティア経験だとかリーダー経験だとか、大学や院での勉強、研究と関係ないことを聞きたがるんだろう」 「なんで皆、大学で何を学んできたのかについて全然興味がないんだろう」 この二つです。 私の認識が間違っていなければ、大学とは最高学府であって、日で最も純度の

    新卒面接で「サークル」や「ボランティア」など、担当者が分かりやすい話だけを聞いていると、社会と大学の断絶を加速するのでは。
  • 「ちがう意見=敵」と思ってしまう日本人には、議論をする技術が必要だ。

    よく、「日人は議論が苦手だ」と言われる。理由としては、協調を重んじる気質や自分の意見を言うのが苦手な日人の国民性が挙げられることが多い。だが、それだけではない。日人は、議論を通じて「対話」するのが苦手なのではないかと思う。 そう考えるようになったのは、Twitterで自分の記事に対する反応を見ていたときだ。記事への反応はさまざまで、賛同するものも反論するものもある。 だが不思議なのが、賛同意見は「共感した」「その通り」といったコメントが多いのに比べ、反論意見の場合「まぁこの人は○○だから」「どうせ××したことないんだろ」と人格への言及がほとんどセットになっていることだ。 反論意見は多くの場合、こういった人格への攻撃が伴う。 わたしへの反応だけではなく、他の人への反論コメントも似たようなものだ。 「ちがう意見=敵」と思ってしまうことが、「日人は議論ができない」と言われる原因のひとつで

    「ちがう意見=敵」と思ってしまう日本人には、議論をする技術が必要だ。
    shimooka
    shimooka 2017/08/04
    小中学校でディベートさせたいけど、それ以前に言語技術そのものを鍛える必要があると思う。そうすれば、20年後には『「同調圧力」「空気を読む」といった独特な考え方』ってとこが変わってるんじゃないかな。