cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
愛されるロングセラーを生み出し続ける組織作り[2] 続いて、こうした事業のなかで私がどんな仕事をしていて、何が価値だと考えているかをお話ししたい。私が入った2008年10月時点で、糸井事務所の売上はもうじき20億に届く状況だったし、社員も40名強いた。価値を生む基本系はすでにできていたと言える。でなければ20億という売上は立たないし、40人に給料を払えないので。ただ、いろいろな場面でオペレーション的に、「これはないな」という感じのことがあった。 当時の糸井事務所は信号のない大きな交差点のような状態だ。車は縦横無尽に通っていて、行き交う車のあいだを縫って、人も渡ったりしている。ぶつかっている車はないけれども、左折するのも大変な状態だった。そういう環境で運転する人々は、我々よりはるかに高い運転技術を持っていると思う。だから秩序は一応ある。でも、その水準になるまで、個人には重い負担がかかるし、信
篠田 真貴子 / シノダ マキコ 東京糸井重里事務所 取締役CFO 慶應義塾大学経済学部卒業。米ジョンズ・ホプキンス大国際関係論修士、ペンシルバニア大ウォートン校MBA。大学卒業後、日本長期信用銀行(現:新生銀行)に入社。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて、製薬業界、消費財業界などの経営コンサルティングに従事する。ノバルティスファーマに転じ、人事部を経てニュートリション事業部にて、経営企画統括部長として経営計画、経営企画、SOX対応などを統括。2007年、事業部がグローバルにネスレに売却されたことに伴いネスレ日本へ移籍、オペレーションの統合を指揮した。2008年に、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する東京糸井重里事務所に入社、2009年より現職。他にはないコンテンツや商品を直接、消費者に提供している事業で、会社の個性を活かしながら成長と継続性を支えるべく、人事制度の設計と
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