患者に独自の砂糖玉を飲ませる民間療法「ホメオパシー」について、日本助産師会(加藤尚美会長、会員約8500人)は26日、会員の助産師に対し「助産業務としてホメオパシーを使用しないよう徹底する」とする見解を出した。 日本学術会議が24日、医療関係者にホメオパシーを使わないように求めた会長談話を受けたもので、同会では、全会員に対して文書で通知するとともに、機関誌やホームページに掲載する。同会では、助産師のホメオパシーの使用実態の調査を始め、結果がまとまり次第公表するとしている。 ホメオパシーを巡っては、この療法を実践していた山口県の助産師が、ビタミンK2シロップを与えず、乳児が昨年10月に死亡したとして、母親が助産師を訴える訴訟が起きている。
ホメオパシー巡る第4弾 赤ちゃんは治療法を選べない [10/08/12] 東京本社科学医療グループ 岡崎明子 みなさん、長野剛記者のブログにたくさんのコメントをありがとうございます。 8月5日付の朝刊「『ホメオパシー』トラブルも 日本助産師会が実態調査」の記事と、 11日付の朝刊「代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む」の記事を長野記者と一緒に取材した岡崎明子です。 「助産師の間でホメオパシーが広がっている」 そんな話を聞いたのは、代替補完医療の科学的根拠について研究しているある大学の先生との雑談でした。山口市の助産師の訴訟については知っていましたが、それは特異なケースだと思っていました。 助産師がかかわる「自然なお産」は、ちょっとしたブームです。 会陰切開をしない、ベッドの上にこだわらず、自分の望んだスタイルで産む―― 雑誌で特集されたり、芸能人がインタビューに
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昨年、山口市の助産師が、自宅出産で生れた赤ちゃんに、ビタミンK2シロップを与えなかったことから、ビタミンK欠乏性出血症にもとづく急性硬膜下血腫を発症して亡くなるという事件が起こり、母親が助産師を相手取って訴訟を起こしたことが、先月、新聞に報じられました。 この助産師はホメオパシーという代替療法の信奉者で、ホメオパスという資格をもち、その団体「ホメオパシージャパン」で用いられているレメディをビタミンK2として与えていました。 私自身はすでに開業をやめ、日本助産師会の会員でもないのですが、この問題は助産師全体の問題として受け止めており、東京都助産師会(この4月から法人化して、「日本助産師会東京都支部」から独立した組織となった)のトップにある人と、この間、意見交換をしてきました。 彼女も、ホメオパシーJPNの由井寅子会長の言動には以前より疑念を抱いていた人ですが、それでも私たちは、K2の代替薬が
2003年に助産院で骨盤位にて分娩、娘は心拍があったのに、病院に搬送されることもなく亡くなってしまいました。 助産院で産むことを美化せず、そして助産院だからと否定せず、助産院について考えていきます。 2024.01 << 1234567891011121314151617181920212223242526272829 >> 2024.03 昨日の読売新聞、ビタミンK投与せずにお子さんを亡くされ、提訴に踏み切ったお母さんへのエールを送ってくださった皆さん、有難うございます、私のことじゃないんだけど、やっぱり嬉しいです。 そう、件のお母さんはこれからもっと苦しいことを強いられる可能性もあるし、自分の選択を悔やむことが重く圧し掛かることでもあるので、少しでもそれらを跳ね返す強さになってくれればと、私も皆さんのように英断だと声を大きくして応援しています。 その反面、私に管理人のみでくれる方も、外
読売新聞が報じ、前のエントリーで取り上げたように、助産師が病気の予防に必要なビタミン剤を与えなかったために女児が死亡してしまったとして女児の母親が助産師を提訴した。助産師は偽医療の一つであるホメオパシーの錠剤をビタミン剤の代わりに与えていたのだという。 それを受けて、社団法人 日本助産師会がPDFでコメントを発表したのだが、この内容がかなりひどい。 PDFは1ページ目が「ビタミンK2投与がなされず、児が死亡した件に関して」、2ページ目がが「東洋医学、代替医療等に関する日本助産師会の見解」と題されている。 まずは、1ページ目を全文転載する。 平成22 年7 月9 日 社団法人日本助産師会 ビタミンK2投与がなされず、児が死亡した件に関して 平成22 年7 月9 日付、読売新聞(朝刊)に掲載された。これは、昨年8 月3 日に本会会員の開業助産師が関わり、自宅分娩し、母乳のみで育て、ビタミンK
ビタミンK不投与で乳児死亡…母親が助産師提訴 YOMIURI ONLINE 記事 山口市の助産師(43)が、出産を担当した同市の女児に、厚生労働省が指針で与えるよう促しているビタミンKを与えず、代わりに「自然治癒力を促す」という錠剤を与え、この女児は生後2か月で死亡していたことが分かった。 助産師は自然療法の普及に取り組む団体に所属しており、錠剤はこの団体が推奨するものだった。母親(33)は助産師を相手取り、約5640万円の損害賠償訴訟を山口地裁に起こした。 母親らによると、女児は昨年8月3日に自宅で生まれ、母乳のみで育てたが、生後約1か月頃に嘔吐(おうと)し、山口県宇部市の病院でビタミンK欠乏性出血症と診断され、10月16日に呼吸不全で死亡した。 <中略> しかし、母親によると、助産師は最初の2回、ビタミンKを投与せずに錠剤を与え、母親にこれを伝えていなかった。3回目の時に「ビタミンKの
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生後2か月の女児が死亡したのは、出生後の投与が常識になっているビタミンKを与えなかったためビタミンK欠乏性出血症になったことが原因として、母親(33)が山口市の助産師(43)を相手取り、損害賠償請求訴訟を山口地裁に起こしていることがわかった。 助産師は、ビタミンKの代わりに「自然治癒力を促す」という錠剤を与えていた。錠剤は、助産師が所属する自然療法普及の団体が推奨するものだった。 母親らによると、女児は昨年8月3日に自宅で生まれた。母乳のみで育て、直後の健康状態に問題はなかったが生後約1か月頃に嘔吐(おうと)し、山口市の病院を受診したところ硬膜下血腫が見つかり、意識不明となった。入院した山口県宇部市の病院でビタミンK欠乏性出血症と診断され、10月16日に呼吸不全で死亡した。 新生児や乳児は血液凝固を補助するビタミンKを十分生成できないことがあるため、厚生労働省は出生直後と生後1週間、同1か
助産師がビタミンKを与えなかったのが原因で生後2カ月の長女が出血症で死亡したとして、山口市の母親(33)が同市の助産師に約5640万円の損害賠償を求める訴えを山口地裁に起こしたことが分かった。厚生労働省の研究班は新生児の血液を固まりやすくするためビタミンKの投与を促しているが、助産師は代わりに、自然療法を提唱する民間団体の砂糖製錠剤を与えていた。 訴状によると、母親は09年8月に女児を出産。生後約1カ月ごろに発熱や嘔吐(おうと)などを起こし、急性硬膜下血腫(けっしゅ)が見つかった。入院先の病院はビタミンK欠乏性出血症と診断し、10月に亡くなった。 厚労省によると、ビタミンKは本来、体内にあるが、胎児には蓄積が少なく生成力も弱いため不足しやすい。不足すると頭蓋(ずがい)内出血や消化管出血などを起こし、生後1カ月前後の乳児に多くみられるという。 同省の研究班は89年に発表した報告書で、「出生直
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