ロシアが実効支配する北方領土・国後島の海岸に今月、女性の遺体が漂着していたことが13日、関係者への取材で判明した。政府もこの事実を把握しており、北海道・知床半島沖で乗客乗員計26人が乗る観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故による行方不明者の可能性もあるとみて、外交ルートを通じロシア側に情報提供を求めている。第1管区海上保安本部は行方不明者の家族らへの説明を始めた。 関係者によると、女性の遺体が見つかったのは7日早朝。国後島南部に位置するニキショロ湖の西側の海岸に打ち上げられていたという。黒いシャツとジーンズ、茶色いベルトを着けていた。身元確認につながる所持品はなかったという。