「月曜日のたわわ」が国連助成機関を巻き込んで大騒ぎになったが、データ分析によれば、国民の8割が問題視していない(写真:アフロ) (山本一郎:次世代基盤政策研究所理事) 日経新聞に、巨乳の妙齢女性の日常を描いた漫画「月曜日のたわわ」の広告が掲載されました。この問題では、おなじみのハフポストが焚きつける形でUN Women(国連女性機関)が日経新聞に抗議。話がどんどん大きくなったのはみなさんご承知の通りです。漫画による表現の自由と、女性の権利拡大という正義がぶつかる局面になったわけです。 この問題は今に始まったことではありません。過去にも、オタクだけのものだった萌え絵表現が公共の場で広告・広報に使われ、炎上した事案がありました。「温泉むすめ」から「宇崎ちゃんは遊びたい!」まで、交通機関や温泉といった人の目に触れる場所に掲載された萌え絵や巨乳は、枚挙にいとまがないほどの緊張関係を生みだしています
1.はじめに 日経新聞に載った「月曜日のたわわ」の広告は波紋を呼んだ。「月曜日のたわわ」は青年漫画誌の連載漫画であり、その漫画のキャラを使った広告が不適切であるとして批判されたのである。批判の趣旨は、広告で描かれた絵は女子高生を性的に扱っており、新聞の広告として不適切という点にある。これに対し、表現の自由で許される範囲であるという反論がなされ、活発な論争が起きている。 これに類似の論争はこれまでに何度も繰り返されてきた。古くは、人工知能学会表紙事件(2014年)、新しくは宇崎ちゃん献血ポスター事件(2019年)、そして直近では温泉むすめの事件(2020年)が記憶に新しい。 これらの論争では、人々がその表現をどう受け取るかが争点の一つである。しかし、騒動の渦中に人々がその表現をどう受け取っているかが調べられた例は多くはない。本稿ではこれを試みる。この広告に対して批判する意見、容認する意見はど
日本経済新聞『月曜日のたわわ』全面広告にかんする、フェミニストの悪あがきが止まらない。 まずは今この問題を初めて知った人の為に、今まで筆者が書いたものを交えて、概略を説明しよう。(知っている方は次項まで飛ばして下さい) 前史 2022年4月4日、日本経済新聞に漫画『月曜日のたわわ』の全面広告が掲載された。これにフェミニストが噛みついたのが発端である。 これをネットメディア『コミックナタリー』がツイートで紹介したことで火がついた。ネット上でフェミニスト達は必死のバッシングを繰り返す。しかし、どう考えても劣勢であった。なにしろ、エロくもなんともない、本当に女の子が見返りポーズで立って微笑んでいるだけのイラストなのだ。 これを叩くのはもはや「ヒステリックな性嫌悪」などという言葉すら通り越して、狂気の沙汰と呼んでよかった。 しかしすでに火がつき、オタクに小ばかにされまくったフェミニスト達は、もはや
4月4日、講談社「週刊ヤングマガジン」で連載中の漫画『月曜日のたわわ』が、日経新聞に全面広告を出しました。当該広告は、同漫画の新刊が同日に発売されることを宣伝するものでした。 この是非を巡ってはインターネット上で物議を醸しておりましたが、同月15日に国連女性機関(以下「UN Women」)が当該広告に抗議を出したとの報道がありました。 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6257a5d0e4b0e97a351aa6f7 私は、この抗議は典型的な「外圧」であって、表現の自由を守るために徹底的に反対しなくてはならないものと考えています。 以下に、当該抗議の問題点と私の考えを述べます。 1:「アンステレオタイプアライアンス」加盟規約違反に基づく広告掲載基準の見直しの要求は表現規制ではないか? 今回の記事で、UN Women日本事務所の石川雅恵
Published 2022/04/15 20:30 (JST) Updated 2022/04/16 14:41 (JST) 日本経済新聞社が4日付朝刊に掲載した漫画の全面広告について、国連女性機関(UN Women、本部・米ニューヨーク市)から抗議を受けていたことが15日分かった。制服姿の胸の大きな女子高生の絵が描かれた広告。同社広報室は「広告を巡ってさまざまなご意見があることは把握しております。個別の広告掲載の判断についてはお答えしておりません」としている。 広告は、漫画誌に連載中の「月曜日のたわわ」(講談社)の新刊発売を宣伝。女子高生の絵の他、単行本の表紙などが印刷されていた。ネット上では「女子高生を性的な目で見ている」などと批判の一方で、表現の規制を懸念する声もあった。
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