20日午後9時50分ごろ、関西電力高浜原発(福井県高浜町)で、アーム部分の長さが約112メートルのクレーンが倒れ、2号機の原子炉補助建屋と使用済み燃料プールがある建屋の外壁が一部壊れた。クレーンは安全対策工事に使われていた。関電によると、周辺環境への影響はなく、けが人もいない。 福井地方気象台によると、20日夕から21日未明にかけ暴風警報が出ており、隣接する小浜市では20日午後9時50分に最大瞬間風速25・8メートルを観測した。 関電の高島昌和高浜発電所運営統括長は21日、原発構内で記者会見し「心配をお掛けし申し訳なく思っている」と謝罪。強風によるクレーン倒壊の危険性を再検討し、原因を究明すると述べた。 2号機は運転開始から40年を超えており、原子力規制委員会が昨年6月に1号機と共に運転延長を認可した。2020年に安全対策工事が完了する予定。コンクリート製のドーム屋根を原子炉格納容器の上部