1970年代に普及が始まって以来、過酷な競争と淘汰に明け暮れてきた日本のコンビニ業界。今や大手3社だけで売上高シェアの9割を占める状況に達し、最終戦争の時代へ突入したともいわれている。不動の1位・セブンイレブンは来年度中に全都道府県制覇(=沖縄県進出)を達成する見込みで、その後を追うファミリーマート、ローソンも、中堅各社との合併・提携を推し進めるなど勢力拡大への道を模索し続けている。 コンビニ最終戦争時代の「幻の屋号」 そんな厳しい世情から身を潜めるかのように、かつてコンビニの草創期を切り開いたといわれている「幻の屋号」を掲げた店が今なお生き残っているという。しかも、店名はコンビニを名乗りながらその中身はスーパーなのだという。一体どんな店なのか。この目で確かめるべく、北陸・福井県の越前市へ向かった。