「トランスジェンダー女性を犯罪性と結びつけるな」自民党本部前で抗議集会。会合で相次いだ差別発言を受けて
「自分は女だ」と言って、男性が女湯に入ってくる――。こんな説明を基に、トランスジェンダーの女性を攻撃する動きが広がっている。ここ数年、公衆浴場やトイレなどの女性専用スペースを使うことを問題視する声はネット交流サービス(SNS)で飛び交っていた。それがとうとう国会議員の勉強会でも取り上げられ、政策決定に影響を及ぼしかねない展開になってきた。はっきりさせておくと、こうした主張は明らかに間違いで不当な攻撃だ。専門家に聞きながら、それを解きほぐしていきたい。【藤沢美由紀/デジタル報道センター】 トランスジェンダーとは、出生時の戸籍の性別とは異なる性別を自認する人を指す。出生時の戸籍の性別が男性で、自分を女性であると認識している人なら「トランス女性」だ。今までトランス女性への攻撃は主にネット上で展開されてきたが、オフライン、しかもあろうことか永田町に飛び火した。 「トランスジェンダー女性が、女性にと
現在、LGBT関連新法の成立をめぐって、自民党案(通称「LGBT理解増進法案」)と野党案(性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案)とが競合しており、与野党間で法案のすり合わせが行なわれています。 この声明の賛同者の中には、与党案に賛成する者もいれば、与党案にも野党案にも賛成できないという者もいます。しかし、共通するのは、事実上、性自認(自分の性別をどのように認識しているか)だけによって、社会生活のルールをなす法的な性別変更ができるようになったり、男性の身体をした人が女性専用スペースに入ることが可能になったりすることに危惧を覚えていることです。 近年、けっしてすべての国でではありませんが世界的に、かつこの日本でも、「人は自分の望む性別に変更すれば、より自由に生きることができる。だから性別の変更は法的にも容易であればあるほど良く、手術で身体に変更を加えなくても望む性別で
性的少数者をかたって無免許運転をごまかすなどしたとして、兵庫県警甲子園署は9日、有印私文書偽造・同行使と道交法違反(無免許運転・指定場所一時不停止)の疑いで、同県芦屋市の飲食店員の女(36)を逮捕した。 逮捕容疑は2月16日午後3時前、西宮市の市道で、乗用車を無免許運転し、一時不停止違反をした後、交通反則切符に兄の氏名を名乗って記すなどした疑い。「間違いない」と容疑を認めている。 同署によると、男っぽい名前に不審を感じた警察官に対し、女は「私はトランスジェンダーなので」と説明。免許証は「家に忘れた」と話して立ち去ったという。 署員が免許証を署に持ってくるように指示したが、その後も現れなかったため、同署が女の素性を調べると、女は2015年に免許を失効していたことが発覚。同署は、女が無免許運転を免れるために兄の名前をかたったとみて調べる。
身体に負担をかける手術をせずに戸籍上の性別を変えたい−。出生時の戸籍上は女性だが、ホルモン治療をして男性として生きる浜松市天竜区春野町の鈴木げんさん(46)が来年夏にも、性別変更を静岡家裁浜松支部に申し立てる準備をしている。性別適合手術をしていない性同一性障害(GID)の人の性別変更は現在の法律では認められていないが、性的マイノリティーへの差別を禁じる憲章を掲げる五輪の開催などに期待して訴える。 (南拡大朗) 鈴木さんは浜松トランスジェンダー研究会代表を務め、今年四月に浜松市が創設した性的少数者(LGBT)や事実婚カップルのための「パートナーシップ宣誓制度」で女性パートナーとの関係が公的に認められた。 六年前からホルモン療法を続けて体毛が濃くなり、乳房の切除手術を受けた。子宮と卵巣は切除していないが、鈴木さんは「生理は来なくなり、自分の体は男になったと感じている。子宮と卵巣があってもなくて
(予め問い合わせのメールに返事は公開したいという旨を記しておりましたので、転載が認められているものと見做して以下に全文を公開致します。もし日本共産党の方で問題があるようでしたらご連絡下さい。私としては、明示的にトランスジェンダーの人権を支持し、トランス差別へ加担しない旨を語って下さっているように思い、心強く感じております。) 10/19にいただいたメールへの返信をお送りします(回答は、ご質問項目にふられていた番号に対応しています)。 ①笙野さんの文章は笙野さん個人の認識という外ないだろうと思います。 ②共産党はトランスジェンダー=「悪しき侵入者」という認識ではありません。共産党は、属性に関わらず、「個人」の尊厳を守ることを掲げています。いうまでもなく、トランスジェンダーの尊厳も守る立場です。 ③②の立場である以上、すべての人の権利を守るべきと考えます。 ④この間の言論状況は確認しています。
内閣府の特別機関「日本学術会議」が24日、トランスジェンダーに焦点を当てた提言を発表した。 3つの提言の主な内容 日本では「性同一性障害特例法」により、トランスジェンダーは法律上の性別を変更することができるが、その要件のハードルが高い。 提言では「性同一性障害特例法を廃止」し、「性別記載の変更手続に係る新法」を制定すべきだと述べられた。 また、そもそもトランスジェンダーを含む性的マイノリティの人権を保障するために、SOGIESC(性的指向や性自認、ジェンダー表現、性的特徴)を理由とする差別を禁止する法律の制定も必要だとした。 さらに、日本は国連から性別・人種・宗教などを含む「包括的な差別禁止法」の制定を勧告されている。提言では、性的マイノリティに関する差別禁止法はあくまで一つのステップであり、包括的な差別禁止法が必要性だと述べられた。 法律上の性別変更「高すぎるハードル」提言書によると、国
朝、身体が重いです。当たり前か。とにかく、この暑さでガッコが溶けてしまえばいいと思いながら、出勤です。で、職場に着いたけど、溶けてませんでした。 メールチェックをして、いろいろ見てたら、Woman’s action networkのサイトへ。岡野八代さんによるエッセイを読んで、じんわりときました。なんというか、「闘ってくださってるな」という感じですね。ともに闘う人がいるってことが、これほど心強いのかと。 直接の発端はこのエッセイです。これについては、新しいことはまったくと言っていいほどありません。ただ、昨日の講演を聞きながら、ずっと「これ、TERFのことやんか」と思ってました。 TERFの人々は、おそらく差別してるなんて思ってない。逆に自分は被害者だと思ってる。それは例えば在特会もそうです。在日の「特権」によって自分たちは差別されてるというのが、あの人たちの認識です。ただ、その「特権」はも
8月18日、伊藤忠商事、ワーナー・ブラザーズ・スタジオツアーズ、ワーナー・ブラザーズ・ジャパン、西武鉄道などは、東京都練馬区の「としまえん」遊園地内の一部敷地で施設を共同開発する契約を締結したと発表した。写真は英ワトフォードで4月撮影(2020年 ロイター/Paul Childs) [東京 18日 ロイター] - 伊藤忠商事<8001.T>、ワーナー・ブラザーズ・スタジオツアーズ、ワーナー・ブラザーズ・ジャパン(東京都港区)、西武鉄道(埼玉県所沢市)などは18日、東京都練馬区の「としまえん」遊園地内の一部敷地で施設を共同開発する契約を締結したと発表した。2023年前半のオープンを目指す。 新しい施設は「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ ハリー・ポッター(スタジオツアー東京」)で、今年8月末日に閉園となるとしまえん跡地を含めて東京都が進めている公園整備のプロセスに合
宜野湾市議会6月定例会で主要与党会派(絆輝(きずなかがやき)クラブと絆クラブ)が反対し、12対11(欠席1)で否決となった「市男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」案。反対議員は「性の多様性」を認める条例に発展することを懸念したが、案に「性の多様性」の文言はなく“拡大解釈”の印象も。一方、識者や性的少数者は、否決や反対議員の主張に「社会の流れと逆行」「人権意識が低い」と批判する。 条例案は外国人など全ての人が性別などに関係なく平等で多様性を認め合い、人権尊重を目指す理念条例。DVやヘイトスピーチなどの人権侵害を禁じるが、罰則規定はない。県内11市で唯一、宜野湾市は男女共同参画条例がなかった。 ■少数者の条例? 条例案策定で市や男女共同参画会議は、制定が遅いからこそ時代潮流に合った案とし「性の多様性」に特化していないと説明した。市は3月定例会に上程したが総務常任委員会で継続審査とな
鈴木みのりさん(撮影:森栄喜) 大学中退、正規雇用に就いた経験なし、思春期の頃から自身の性に違和感を持ち、トランスジェンダーとして、女性として、葛藤と模索を続けてきたライターの鈴木みのり(38)さん。現在はジェンダーやセクシュアリティの考察を続ける一方、舞台俳優としても活動する鈴木さんが、これまで抱いてきた感情の揺らぎを見つめ直しながら、当事者としての考えを論考という形で明かした。 学校や家庭、職場、創作の現場など、あらゆる場所で差別を感じてきたこと、「LGBTQ」という言葉に違和感を抱くようになったことなど、自身の経験や思いを率直且つ丁寧に綴る。(「新潮」3月号掲載「わたしの声の複数」を加筆修正したものです) *** わたしは擬態する。スカートを穿く。下地を塗ったら、オレンジのコンシーラーで目の下の青い陰を補色して、その下にはイエローのコンシーラーで頬周りに透明感を出す。瞼にはアイシャド
3月28日,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に当たっていたドイツ・ヘッセン州のシェーファー財務相(54)が死亡した.遺書もあり,警察は自殺とみている.同州のボウフィエー首相によると,財政的な支援への市民の期待に応えられるか苦悩していたとされる.危機的な社会状況では,大臣だけではなく,一般の中でも自殺者が増えることが知られている.3月11日,厚生労働省も,各都道府県・指定都市の自殺対策を主管する部局あてに「COVID-19防止に関連した生活困窮者への相談支援」を求めた. COVID-19患者の急増に備えて,岡山大学病院でも,他の患者の受診抑制が行われている.性同一性障害当事者を日本中から受け入れているジェンダークリニックも例外ではなく,受診の延期要請やFAXでの処方箋送付などが始まった.もともと不安やうつが見られる方が多いが,最近の外来では,社会全体の重苦しい雰囲気のもとで不
7月5日に公開される映画『Girl/ガール』は、15歳のララがバレリーナをめざす物語。ララはトランスジェンダーで、男性の肉体で生まれながら、女性としてバレリーナになることを夢みている。日々、バレエのレッスンを繰り返しながら、並行してホルモン療法で女性の肉体に近づこうと努力している。 ベルギーのルーカス・ドン監督は、2009年、新聞でトランスジェンダーの少女がバレリーナをめざすという記事を読み、今回の映画化にこぎつけた。長編デビュー作ながら、『Girl/ガール』はカンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞。ゴールデングローブ賞で外国語映画賞ノミネートなど、世界中で高い評価を受ける。 しかし作品の評判が広がった分、かなり強烈な批判も上がった。主人公のララがトランスジェンダーなのに、演じた俳優はシスジェンダーである。つまり、トランスジェンダーの役は、トランスジェンダーの俳優に演じさせるべ
先週、日本のテレビ番組がトランスジェンダーの女性をあざけり、笑いものにした事件は、トランスジェンダーの人びとが日本で直面する厳しい現実を露呈させるものでした。日本社会のトランスジェンダーの人びとへの無理解、もの扱い。しかしこれは問題の一角に過ぎないと言えるでしょう。国の法制度までも、トランスジェンダーの人びとを二級市民扱いしているのですから。 今回問題となったテレビ山口の情報番組「週末ちぐまや家族」には、出演するタレントが、「珍しい」人々をアポなしでインタビューするコーナーがあります。先週の放送回で、タレントがトランス女性の性自認を本人の承諾なしに明らかにし、「変わっている」「珍」と表現。放送局は本人に謝罪しました。 謝罪は社会に向けた重要なメッセージであり、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の活動家らの運動の結果、公共空間での原説が改善されてきたことを示し
ネット空間、特にTwitterを中心にして、トランス女性が女性スペースを利用することへの差別的発言が昨今、散見されます。差別対象となっているトランス女性は、特に「未オペ」のトランス女性、言い換えれば、ペニスがまだ残っているトランス女性です。差別者の主張としては「ペニスをもったトランス女性は、ペニスがあるために、性暴力やハラスメントを犯す危険性がある」とまとめられるでしょう。 もちろん、トランス女性「全て」を犯罪者予備軍のようにみなすこの主張は、明かに暴論です(例えば、日本国籍の方が犯罪を犯したからといって「全て」の日本人が犯罪者予備軍となるわけではないです)。そもそも、ペニスの有無をどのように判断するのでしょうか。 今回は、身体の性とはそもそも何なのか、そして、「見た目問題」に身体の性の議論が移っているのではないか、という問いからこの問題を考えてみたいと思います。 身体の性の曖昧さ しばし
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
候補者男女均等法 今回の参院選は、「政治分野における男女共同参画推進法」(通称「候補者男女均等法」)が成立して初めての国政選挙となる。候補者数をできる限り男女均等にするよう求める法律として全会一致で成立(2018年5月)したのは、努力義務とはいえ、画期的なことだ。 日本はジェンダーギャップ指数110位(2018年)、G7最下位という現状にあり、低さの原因は経済と政治だ。政治分野(144カ国中125位)の評価には、過去50年間の首相の男女比(スコア0)、閣僚の男女比(89位)、そして国会議員の男女比(130位)がある。「130位」が示すよう、女性議員を増やすことは、喫緊の課題なのだ。 しかし、調査によると、各党の女性候補者割合は以下のとおりとなっており、与党の低さが目立つ(自民党14.8%、公明党8.3%)。 法律ができたというのに、自民党と公明党の、この女性候補者割合の低さはどうしたことだ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く