2019.01.19 18:05 人々のトランスジェンダー嫌悪が少なくなれば、ジェンダー平等感覚の形成は進む ○1 ネット言説やネットアンケートでは分からないこと 現在、トランスジェンダーの人々(特にトランス女性(MtF))に対する嫌悪の表明が、インターネット空間で広がっています。 「フェミニスト」を名乗る人の中に、そうした表明を支持する人々が目立つ状況にもあります。 また、政界に復帰を目論む松浦大悟さんは、あたかもフェミニストの総意を仮託されたかのような発言をしました。フェミニストと(それは本来不可分であるはずの)差別の廃絶との間にくさびを打ち、ふたつを分断させようとしています。また、「法案を正しく読むこと」は、政治家の資質として決定的に重要な能力の1つであると思いますが、誤読の指摘にはほとんど応じていません(他者からの指摘は、ほとんどすべて「それは極論です」で済ませているか、アカウント
LGBTなど性的少数者への関心が高まるなか、男女で異なる戒名について仏教界が議論している。男性には「信士(しんじ)」、女性には「信女(しんにょ)」などとつけるが、心と体の性が異なる人にはどうすればいいのか。伝統を重んじる仏教界が、時代に合わせて性的少数者に向き合い始めた。 戒名は仏の弟子になった証しで、極楽浄土での名前とされる。臨終を迎え、僧侶がつけることが多い。位号と呼ばれる下の文字に、男性は「居士(こじ)」「童子」、女性は「大姉(だいし)」「童女」などとつける。浄土真宗は法名(ほうみょう)、日蓮宗は法号とよぶ。 真言宗智山派(ちさんは)は2018年11月、LGBTをテーマにした初の研修会を東京都港区の寺で開いた。ゲイを公表している文化人類学者の砂川秀樹さん(52)を講師に、約50人の僧侶らがLGBTの現状を学んだ。 同性のパートナーが病院で最期を迎えるのに、家族や親戚に配慮して病室に入
以前南アフリカでLGBTのために活動している方を招いてトークイベントをしたときのこと。「何が大変ですか?」と聞いて返ってきた答えのひとつが「きれいな水を手に入れること」だった。きれいな水がないと、女の子たちは遠くまで水を汲みにいき勉強の機会を奪われてしまうからと。 南アフリカのレズビアンにとって教育や就労差別、ひとりで安全に外出できないことは深刻な課題だ。トランス女性は危険なセックスワークにさらされていて、被害を訴えても、トランスの言うことは聞いてもらえない。幼いトランス男性は今日もどこかで水を汲んでいる。南アフリカに限らず、日本社会にも同じような構造はある。地方には40代になっても結婚せず、食っていく道がないからと結婚していくレズビアンがいる。ゲイ男性にとっても、結婚して一人前の男だという風潮は息苦しい。性差別をなくすことを目指すフェミニズムがLGBTにとって重要なのは、LGBTもまた社
松浦氏もこれをリツイートしています。 しかし、一連の議論はそもそも事実なのでしょうか? 野党批判のために持ち出された「女湯の利用拒否が差別」への疑問結論から言えば、野党が提出しているLGBT差別解消法案に関する議論において「手術を受けていないトランスジェンダー女性の女湯からの排除が差別である」なんて話はそもそも出ていないのです。 また差別に対する罰則も設けられていません。「男性器のある人を女湯に入れるのを拒んだら罰せられる」というフィフィ氏のツイートは、二重の意味でミスリードとなります。 この議論は二つの方向から行うことができます。 一つは、LGBT差別解消法案の文章を読み解くアプローチです。 法案を読めば、「差別したら罰せられる」との議論が事実無根であることが分かりますし、事業者に求められている内容もわかります。 現在の野党案が事業者(企業など)に求めているのは、「性的指向または性自認に
※ツイッターにて 「自称レズビアンのMtFがレズビアンバーでビアン女性を口説き、断られたらMtF差別だと騒がれた」 その話をツイッターで目にしたとき、つい舌打ちがでた。「またあいつらか……」 自己紹介をしよう。 わたしは、おそらく、MtFというカテゴリーに入る人種である。トランジションはかなり進んでいる方だと思う。女性ホルモン歴は7年、豊胸手術、整形手術を2回、しかし下の手術はまだ。したがって、男性器はついたまま。このことは、この文章が書かれた時点のこの国の法律の下では、戸籍上は男性であることを意味している。 戸籍上は男性でも、わたしは1日のうち24時間女性として生活をしている。女性の洋服を着て、お仕事も女性として……かは、かなり微妙なのだが、これはこれで大切な話なのでまた後述する。 そしてセクシュアリティ。わたしはMtFヘテロセクシュアルと自認している。もっとも、MtFを女性と認めない立
LGBTと精神疾患 同性愛は精神疾患ではないし治療の対象にもならない。 このことは、現代の日本ではほぼ常識となりつつあるだろう。 性的なことがらに関するマイノリティ(少数者)に対して差別的な言動をすることは許されないという社会道徳・規範は21世紀に入って、日本も含めた先進諸国で急速に広がった。 誰かの性的あり方を自分と違っているというだけの理由で病気扱いすることも差別の一種とみなされるだろう。 だが、からだの性とこころの性が一致しない性同一性障害(性別違和)・トランスジェンダーの人々の場合、医療との関係は微妙だった。 医療的な処置――からだの性をこころの性に合わせるために、男性ホルモン・女性ホルモンを用いたり、性別適合手術をしたりすること――をときに必要とする点で、「病名」や「障害名」と切り離せないからだ。 とはいえ、最近トランスジェンダーをめぐって大きな変化があった。2018年6月には、
2018年12月6日 21時0分 by ライブドアニュース編集部 ざっくり言うと 11月に米マイアミで開かれた裁判の起訴内容が、注目を集めている 閉経した55歳の女性を、男性受刑者用の刑務所に勾留したとのこと 無実だった上に、男性のトランスジェンダーとみなされたという このほどで行われた裁判の訴訟内容が、警察のずさんな行動を露わにした。正真正銘の女性である容疑者を性別が男性のトランスジェンダーとみなし、男性受刑者用の刑務所に勾留したのだ。『Miami Herald』『New York Post』などが伝えている。 先月21日に米マイアミの連邦控訴裁判所で行われた裁判が、人々の関心を集めている。これは警察側の怠慢により一人の女性が大きな屈辱と恐怖を味わったことで刑事訴訟を起こしたものだった。女性はフィオル・ピチャルド・デ・ベロツさん(Fior Pichardo de Veloz、55)といい
2018-10-21 LGBTの4割が就活時にハラスメントを経験。約半数がセクシュアリティを「伝えたくない」と回答、その理由は。 今年で3回目となる、LGBTと就活・就労をテーマにしたイベント「RAINBOW CROSSING TOKYO 2018」が東京大学で開催。LGBTの当事者や企業担当者など約800人が参加した。 主催団体の認定NPO法人ReBitは、就職活動を経験したLGBTを対象に行った調査を実施。LGBTが就活時に経験する困難に関するデータを公開した。 認定NPO法人代表の藥師実芳氏 1. LGBTの40%が、就活の選考時にSOGIに由来した困難やハラスメントを経験している 2. トランスジェンダーの65%が性別違和に由来した困難に直面している 性別違和に由来した困難には、性自認と異なるスーツ・服装、髪型、化粧をしなくてはならず困った、エントリーシートや履歴書に性別記載が必須
福岡県教育委員会は17日、来年3月の県立高校入試から、入学願書や受検票の性別欄をなくすと発表した。「選考に必要ない情報と判断した」という。 入学願書や受検票には、受験者が氏名や生年月日、出身学校などを記入する。今年3月の入試までは氏名の横に性別の欄があり、「性別の欄は男女の別を記入する」と注意書きがあったが、「書くことに抵抗のある生徒もいる」(中嶋健一・高校教育課長補佐)として廃止した。 県教委によると、様式の変更は4年前に性別欄を「男・女」の丸付け型から記入型に改めて以来となる。性別欄は、少なくとも1969年度入試以降は設けられていたという。 一方、願書と一緒に提出する調査書の性別欄は残した。調査書は記入するのが教員で、元となる指導要録に性別欄があるためだという。(渡辺純子)
夏休み前の全校集会で体育館に整列した宮崎市立小戸小の児童。混合名簿を導入したが、整列は中学年が男女混合、高学年は男女別だった=2018年7月20日午前10時31分、塩月由香撮影 男女平等の観点から学級の出席名簿を男女の区別なく50音順に並べる「混合名簿」は、堺市が全市立小中学校で実施して今年で25年になる。大都市で広がった混合名簿は、九州・山口では自治体によって調査時期がまちまちだが、実施率にばらつきがみられる。昨年度まで公立小中学校の1割しか採用していなかった宮崎県では、母親たちの訴えを機に今年度は5割以上に急増した。ただ、長く慣例として続いた制度変更には困惑の声も漏れる。【塩月由香】 「これまで『男のくせに』『女のくせに』と言われたことはないですか」。今年4月6日、宮崎市立小戸(おど)小学校の始業式。山口邦子教諭(53)が問いかけると、数人が手を挙げた。山口教諭は「これから男女一緒の名
「ありのままの自分」を大切にしたい--。LGBTなどの性的少数者が「成りたい人」への一歩を踏み出すことをテーマにした「ぐんまにじいろ成人式(LGBT成人式)」が8月11日、群馬県高崎市足門町の市民活動センターソシアスで開かれる。LGBT成人式の開催は県内では初。年齢やセクシュアリティー(性のあり方)を問わず誰でも参加でき、服装は自由。トランスジェンダー女性(戸籍は男性、性自認は女性)のヘイリーさん(19)=前橋市=は「『私らしさ』を表現し、自分に誇りや自信を持つきっかけにしたい」と楽しみにしている。【鈴木敦子】 ヘイリーさんは日本人だが、親の仕事の都合で中学時代から欧米で生活したことがあり、こう名乗っている。
ハフポスト日本版ニュースエディター。 公衆衛生、ジェンダー、調査報道が関心領域。masako.kinkozan@huffpost.com
日本政府は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の人権を改善する国際的な流れに加わり、国内の政策を変更し、国際的な取り組みを支持してきました。しかし日本の法律上の性別認定手続、つまりトランスジェンダーが自らのジェンダー・アイデンティティ(性自認)に戸籍を変更する手続を定める法律の内容は、日本のこれまでの前進に対する汚点となっています。 Participants March during the Tokyo Rainbow Parade. On October 22, hundreds of activist groups throughout the world will gather to mark the 8th annual International Day for Trans Depathologization. Despite progress,
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