2008.02.03 【誤字等の雑記帳 7】 日本語についての話題を、とりとめもなく書き連ねるコーナー「誤字等の雑記帳」、その7です。 [すべからく] 「すべからく」という言葉があります。 「当然」「必須」といった意味で、「何かをしなければならない」という気持ちを示します。 よく使われる例文は、以下のような形です。 学生はすべからく勉強すべし。 学生は当然勉強しなければならない、勉強することが学生の義務である。 とでも受け取ればよいでしょうか。 ところが、この「すべからく」に対して、少々異なる解釈を持つ人たちがいます。 そのような人にとっては、例文は下記のような意味になります。 すべての学生は勉強しなければならない、学生なら全員勉強するべきだ。 この違い、わかりますか? そう、「すべからく」のことを、「すべて」を難しく表現した言葉だと思い込んでいるのです。 「すべからく」は、「漢文」の訓読