「ワレカラ」と聞いても、知らない方には何のことか想像もつかないと思います。ワレカラは、海の中で海藻や海草などの上でくらしている小さな「虫」。分類上は甲殻類端脚目に属します。甲殻類であるエビやカニの親戚です。 現在、葛西臨海水族園で展示しているのは「オオワレカラ」。ワレカラはたくさんの種類が知られていますが、大きくなっても体長1~2センチがふつうなのに、この種類は最大で6センチにもなります。そのため「オオ」ワレカラと名づけられました。体は細長く、陸でくらす昆虫のナナフシにちょっと似ています。 展示している場所は、葛西臨海水族園「東京の海」エリアの2階中央付近にある「アマモ場の小さな生き物たち」小水槽です。水槽の前に立って、この隠れ上手な生き物を探してみましょう。体の後半にある「歩脚」とよばれる脚でしっかりアマモの葉にしがみつき、体の前方の「顎脚」でぴったり葉にくっついているので、動かずじっと