去年7月、長崎県佐世保市で高校1年生の少女が同級生を殺害したとして逮捕された事件を巡り、対応を検証する長崎県の検討会は、県の児童相談所部門で、事前に寄せられた事件の兆候に関する情報が放置された問題について、職場であったパワーハラスメントが間接的に影響した可能性があると指摘する最終報告書を県議会に提出しました。 この事件は、去年7月、長崎県佐世保市で高校の同級生を殺害したとして16歳の少女が殺人の疑いで逮捕されたもので、検察が先月、少女を家庭裁判所に送りました。この事件を巡っては、事件前の去年6月、県の児童相談所部門がある「佐世保こども・女性・障害者支援センター」に少女を診察した精神科医から「人を殺しかねない」などと電話相談があったにもかかわらず、センター側が受理せず放置されていました。 このため長崎県は外部の有識者を交えて検証を進め、最終報告書を5日、県議会の委員会に提出しました。 報告書