北九州市の特定危険指定暴力団・工藤会が傘下の暴力団員から集めた上納金のうち、2億2000万円余りが工藤会のトップの個人所得に当たり、およそ9000万円の脱税の疑いが強まったとして、警察は16日、所得税法違反の疑いで幹部ら3人を逮捕しました。トップについても再逮捕する方針で、警察によりますと、暴力団の上納金を巡る脱税事件の摘発は、全国で初めてだということです。 また、警察は別の3つの事件で起訴されている工藤会のトップで総裁の野村悟被告(68)についても再逮捕する方針です。 警察などの調べによりますと、野村被告は工藤会がおととしまでの4年間に傘下の暴力団員から集めた上納金のうち2億2000万円余りについて、実際には個人の所得だったのに申告せずに隠し、およそ9000万円を脱税したとして、所得税法違反の疑いが持たれています。 また、山中容疑者ら3人は上納金を管理する立場だったということです。 警察