数多あるIT企業のなかでも、知名度・実力ともにトップクラスのインテル。この会社に30年という時間を捧げ、次期CEOの呼び声も高かったパット・ゲルシンガーは、なぜ退社を決めたのか──決断の背景を、GQ JAPANに初めて明かす。 文: 藤本京子 写真: 淺田創(セセッション) ヘア&メイク: 田中里佳 編集: 冨田秀継(GQ JAPAN) インテル入社から30年にわたって数々の功績を残したパット・ゲルシンガー氏。彼のキャリアを描くロング・インタビューの前編では、「栄光と挫折、インテルでの30年」として、インテル時代のキャリアを振り返ってもらった。 インテルの次期CEOの有力候補と目されていたゲルシンガー氏は、2009年、インテルを去る。そのときの胸中をGQ JAPANに赤裸々に語った。 夫、父、そしてビジネスパーソンとして決断 ゲルシンガー氏のキャリアで最大ともいえる転機は、2009年に訪れ