【守真弓】「現役キャリア官僚」が小説の形で書いた告発本、「原発ホワイトアウト」(講談社)が話題を呼んでいる。電力会社、政治家、省庁の癒着を描いた内容に、菅直人元首相もブログで「私の知ることと共通する点が多い」と反応。発売1カ月で6万5千部と、新人の作品としては異例の売れ行きになっている。 作者の名前は「若杉冽」。偽名だ。公開しているプロフィルは、東大法学部卒で「現在、霞が関の省庁に勤務」するキャリア官僚ということだけ。執筆を知っているのも、家族だけだ。このほど朝日新聞の取材に応じた。 本の中では、電力会社が政治献金や選挙支援によって政治家を操ったり、世論を誘導したりする構図が描かれている。小説という形になっているが、モデルがほぼ特定できる登場人物もいる。若杉さんによると、「直接見聞きしたことと、間接的に聞いたことが半々」という。 執筆のきっかけは、昨年末の政権交代。安倍政権になり、「政府、
六道輪廻サバイバル日記 Fact is stranger than fiction. 事実は小説より奇なり 業界団体の反対派潰しの手法や、政治家や官僚を手なずける手練手管が臨場感たっぷりに描かれているが、この一冊はただのエンターテインメント本ではない。 帯のコピーに〈現役キャリア官僚のリアル告発ノベル!!〉とあるとおり、 小説の形を借りた内部告発本なのだ。 著者は「若杉冽」。もちろんペンネームだが、プロフィルには〈東京大学法学部卒業。国家公務員1種試験合格。現在、霞が関の省庁に勤務〉と書かれている。 「原発反対派で知られる自民党の河野太郎議員がきのう(17日)午前、自身のツイッターで〈登場者はみんな仮名ですが、電力、原子力業界について書かれていることはかなり真実に近く、お勧めです〉と推薦。 〈エネ庁で相当の職務経験を積んだ高官で、かつ、左遷されるなどして相当の時間的余裕がある人が疑
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く