生産設備を制御するため使われてきたPLC(Programmable Logic Controller) は、装置と開発環境が高価であったが、コンマ何秒といった速度を求めない用途であれば 、数千円で購入できるRaspberry Pi、外付け基板、無償ツールOpenPLCを利用してPLCを構成できる。 本書は、月刊誌「Interface」2020年9月号~2021年5月号に掲載された記事を再編集したもので 、Raspberry Pi PLCを使って、農業や住まいの自動化に役立てる方法を紹介する。 第1部はラダープログラムを書くための準備、パソコンとRaspberry Piへの開発環境の整え方など、第2部ではRaspberry Pi PLCを使ったロジック回路の組み方から、アイソレートI/O基板の製作、パワーLEDや電力用リレーなどの制御、第3部では自動散水システムの製作、ロボットハンドの操作、