最近ワイヤレス電力伝送(ワイヤレス給電)が話題に上ることが多くなったので説明する。ここで説明するのはワイヤレス給電の中でも単純な電磁誘導とそれに共振の原理を加えた磁界共振についてである。最初に(単純)電磁誘導の定義をするが、それは送電コイル(一次コイル)も受電コイル(二次コイル)も共振をさせないものということにする。そして磁界共振とは受電コイル(二次コイル)側を共振させたものとする。送電コイル(一次コイル)側も受電コイル(二次コイル)側も両方とも共振させないと音叉の共鳴みたいな現象が起きないじゃないかと言われるかもしれないが、それを最初に提唱したMITの理論が間違っているので、あまり好意的には説明しないので覚悟して読んでいただきたいと思う。磁界共振の現象については二次側の共振だけが本質的で重要な現象で、一次側の共振は必須とは言えない。オプションとして一次側の共振を利用しても良いが、二次側の