「文献紹介」というタグは妙だけれどもふだん映画については本館で書くことにしているので。 『ガイサンシーとその姉妹たち』 監督:班忠義 2007年、日中? 『ヒロシマナガサキ』 監督:スティーヴン・オカザキ 2007年、アメリカ 『二重被爆』 監督:青木亮 2005年、日本 こちらのエントリで簡単に告知させていただいた『ガイサンシーとその姉妹たち』の上映会に出かけてきました。ドキュメンタリー映画として考えた場合に、監督の班氏が取材をはじめたときにはすでに「ガイサンシー」こと侯冬娥さんがすでに亡くなっており(自死と推定されている)、不在の中心をめぐって映画が展開するところに特徴があるのだが、こうした側面について語るセンスが私には欠けているので、自分に可能な範囲でいくつか書いておくことにする。中国戦線、特に高度分散配置がとられた華北では、軍慰安所のある街から遠く離れた分屯地でこの映画に登場する