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仕事で訪れた街で腹をすかせて真剣にメシ屋を探す雑貨商(「孤独のグルメ」)や「ご常連」と言葉をかわしつつ杯を重ね夜の街に消えていくイラストレーター(「吉田類の酒場放浪記」)。オヤジがひとりで食事をしたり酒を飲んだりするだけのテレビ番組がこんなにウケる国も珍しかろう。ひとりメシ、ひとり酒は、「孤独のグルメ」風に言えば「現代人に平等に与えられた最高の癒し」としてすっかり社会に定着したように見える。 だが、実態は少し違う。筆者は、『ひとり外食術』(弊社刊)という書籍の出版に当って、都内で働く数多くの20代~50代男女にひとり外食事情を取材した。そこで何度も耳にしたのが「実はひとりで店に入るのが苦手なんです」という告白だった。 意外に少ない「ひとり飯OK」 若い女性だけではなく、40~50代の男性からも、「ランチはいつも職場の同僚と一緒」「ひとりで店に入って晩メシを食ったことがない」「出張のときはコ
ビジネスホテル「アパホテル」の拡大が止まらない。ビジネスやインバウンド(訪日客)需要を追い風に、2000年以降の新規開業は100以上。大都市の一等地に「APA」の看板を掲げたのっぽビルが雨後のタケノコのように出現する。同社はこの勢いを借りて、総合ホテル事業への拡大を目指すが、急激な規模拡大の矛盾も露呈してきた。館内温泉、実はコスト安昨年12月11日午前、東京・品川の第1京浜(国道15号)沿い
週明けの東京株式市場で、日経平均株価は値上がりして始まる公算が大きい。米雇用改善に伴う世界景気の回復期待と日米金利差の拡大から円安が進むとの見方も多い。公的年金の株式保有比率上げを含む成長戦略も相場を動かす焦点になる。前週の日経平均は約2カ月ぶりに1万5000円台を回復。米市場では日経平均先物が1万5200円に上昇した。「消費増税の悪影響は想定以下なのに売られすぎた。7月にかけて1万6000円
この連載では、シェーデ教授が研究活動や日常のディスカッションを通じて「面白い」と思った、日本のビジネスに関するトピックについて、海外の目線からご紹介します。 初めまして。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)で日本型経営論を研究・教えているウリケ・シェーデ(Ulrike Schaede)です。ドイツ人で、ドイツの大学で日本学と経済学の博士課程を修了しました。日本を初めて訪れたのは1982年で、 当時特に驚いたのは、日本の会社が、文書を手書きして、グローバルに競争をしていたことです。 手書きで機能する経済大国に魅了されて… この“手書きで機能する経済大国”にすっかり魅了された私は、日本語を勉強しながら、日本をあちこち旅行しました。普通の日本人よりもよっぽどたくさん、日本の各地を旅行し、お寺やホテルを見て回ったと思います。一番好きな場所は富山県、九州地方(特に天草や日向)、そして東北地方
財務省が19日発表した5月の貿易統計は、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が9939億円の赤字となった。赤字額は前年同月から9.5%増えて、5月としては最大だ。輸入の増加が主因で、金額を最も膨らませたのはスマートフォン(スマホ)を中心とする通信機。NTTドコモが「ツートップ」に据えた2つの新商品が記録的な販売を記録していることが背景にありそうだ。5月の通信機の輸入額は58.6%増えて2196
心を痛めている。 ……という書き出しを読んだ瞬間に 「なんだこの偽善者は」 と身構えるタイプの読者がいる。 ながらく原稿を書く仕事をしてきて、最近、つくづく感じるのは、若い読者のなかに、情緒的な言い回しを嫌う人々が増えていることだ。 彼らが嫌う物言いは、「心を痛める」だけではない。 「寄り添う」「向き合う」「気遣う」「ふれあい」「おもいやり」「きずな」といったあたりの、手ぬるい印象のやまとことばは、おおむね評判が良くない。かえって反発を招く。 彼らの気持ちは、私にも、半分ぐらいまでは理解できる。 この国のマスメディアでは、論争的な問題を語るに当たって、あえて情緒的な言葉を使うことで対立点を曖昧にするみたいなレトリックを駆使する人々が高い地位を占めることになっている。彼らは、論点を心情の次元に分解することで、あらゆる問題を日曜版に移動させようとしている。 若い読者は、そういう姿勢の背後にある
北極海開発 日本の発言権をどう確保する(8月27日付・読売社説) 北極海の航路利用や資源開発を巡って、ロシアやカナダなどの駆け引きが活発化している。日本も、北極海のルール作りに積極的に関与していくことが必要だ。 厚い氷に閉ざされていた北極海は、地球温暖化に伴う海氷の融解で注目を集めるようになった。 夏場に利用が可能となる北極海航路は、世界の成長センターのアジアと欧州をつなぐ最短輸送路として期待される。さらに北極海の海底には、石油・天然ガスのほか、金や銅、ニッケルなどの鉱物も豊富に眠っているとされる。 北極海には各国の領有権主張の凍結と軍事利用禁止を定めた南極条約のような取り決めがない。 このため、米露など沿岸諸国を中心とする8か国と少数先住民団体で構成する協議機関「北極評議会」が、北極海の利用に関するルールを話し合う場になる。 目が離せないのは、中国の動きだ。日本と同様に非沿岸国でありなが
「楽天出身のベンチャー、嬉しい気持ち半分」 なぜここまでやるのか。うーん、何ていうんでしょう。ちょうど昨日(取材日は1月13日)もグリーの田中良和社長と飯を食ってたんですが、世の中には彼のように楽天出身のベンチャーがうじゃうじゃいる。嬉しい気持ちが半分、複雑な気持ちが半分なんですけどね、僕としては(笑)。 だけど彼らは楽天の経営メソッドをそのままやっています。もともと自分が銀行を辞めて会社を興したのも、経営メソッドを広げたいという思いがありましたから。僕はいまの日本人がすごく内向きになっていると感じている。楽天が本当に海外で成功すれば、若者の意識を変えられると信じています。 うちが国際化、国際化、国際化と言い出してから、ほかのIT企業も結構同じようなことを言い出しましたよね。そういうトレンドセッター的な役割はできるのではないかと思っています。ただ、もう1つ。じゃあ、どうやったら本当に成功す
「日本の空に新しい時代が訪れる」 2012年7月3日、午前7時。成田国際空港の65、66番ゲートには、数多くの利用客と航空関係者、100人を超える報道関係者が集まっていた。人だかりの中で、ジェットスター・ジャパンの鈴木みゆき社長はこう宣言した。 日本航空(JAL)と豪カンタスグループ、三菱商事などが出資するLCC(格安航空会社)、ジェットスター・ジャパンは初の営業フライトを迎えた。「ジェットスター・ジャパンは航空業界を大きく変える存在になると確信している」。初就航を祝うため来日した豪カンタス航空のアラン・ジョイスCEO(最高経営責任者)は、日本国内で2番目となるLCCの営業フライトに、期待を込めてこう話した。 「LCC元年」とも言われる2012年。日本では3社のLCCが営業を始める。 1社は、3月から営業就航しているピーチ・アビエーション。関西国際空港を拠点に、既に国内4路線(関空~札幌、
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