フルスタリョフ氏によれば、北朝鮮は十分に発展した核大国へと徐々に変わりつつあるため、周辺諸国の憂慮を招かないわけにはいかない。こうした一方で北朝鮮の脅威を取り除こうとするプランは、北朝鮮が実際に持つ危険性から次第に乖離し、北東アジアにさらに大きな緊張の火種を作ってしまう恐れがある。 これについてフルスタリョフ氏は次のように語っている。 「北朝鮮の行為は米国の宣言する抑止政策の原因というよりはいい訳だ。北朝鮮は現在、マスコミが触れ回るこの国のイメージからするとかなりもっともらしい危険の温床で、米国のMD展開にとっては格好の材料だ。だが米MDは中国の戦略的立場を多少弱めるファクターになりうる。」 フルスタリョフ氏は日米韓といった地域連合国にしてみれば、北朝鮮は、戦争勃発の際には自国領域に核攻撃を行ないかねない国として原則的な脅威となっていると語る。一方で核も含め、軍事ポテンシャルの違いから見れ
浅羽教授「まさにそこが焦点です。『妥結』『落としどころ』『均衡解』というのは、100パーセント自分の求める『正解』が出ないと不満をもつ人たちからは『裏切り』に映ります。 まず日本側について話すと、安倍首相は有利な政治的資源を有しています。安倍首相には『タカ派の政治家』というクレデンシャル(信任)があります。タカ派のリーダーがあえて、リベラルなポジションをとるということが重要です。元々リベラルな政治家がリベラルなことをやると、『あの人はそもそもそういうイデオロギーだからだよね』という目で見られます。タカ派の世論は当然、反発します。河野談話然り、村山談話然りで、日韓間で『妥結』につながらなかったどころか、日本国内でもナショナル・コンセンサスになりませんでした。2010年の管談話も総理談話の一つですが、今ではほとんど顧みられず『当時は民主党政権だったからだよね』となるわけです。しかし、タカ派の安
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