昨日も「『日本語らしさ』と訳文の完成度」で説明したが,日本語文法の知識・理解が訳文の完成度を大きく左右する。しかし,母語である日本語の文法知識は意識的なものではないので,自分の頭で考えてもなかなか利用できない。そこで考えるべきなのが,何とか「感覚」で対処できないかということである。以下の2つの日本文を比べて,どちらがより「日本語らしい」かを考えてみてほしい。 私は純子に会って,彼女は写真を何枚か見せ(てくれ)た。 私は純子に会って,写真を何枚か見せてもらった。 おそらくは2.のほうがより自然だと感じるのではないだろうか。なぜかはわからなくても,そのように感じるのではないかと思われる。 では,その理由を考えてみよう。「『日本語らしさ』と訳文の完成度」のときもそうであったが,「~は」という要素の影響は文末まで及ぶ,という文棒規則と関係がある。つまり,1.では文頭の「私は」が「会って」の主語には
By Ben Yagoda May 21, 2012 9:17 pm May 21, 2012 9:17 pm As I noted in my earlier article, rules and conventions about when to use and not to use commas are legion. But certain errors keep popping up. Here are a few of them. Identification Crisis If I’ve seen it once, I’ve seen it a thousand times. I’m referring to a student’s writing a sentence like: I went to see the movie, “Midnight in Paris” wi
Comment by RChickenMan 今日学んだこと 多様な形容詞には配置される際に順番が存在する。その順番とは 「量」「意見」「大きさ」「年」「形」「色」「起源」「材料」「目的」 <関連> 英語では、いくつか形容詞が重なった場合、決まった並び方があります。例えば、ネイティブにとって、「a blue big blouse」というフレーズより、「a big blue blouse」のほうが自然です。 ネイティブはこの並び方を言葉の響きで決めます。これは一つの方法ですが、これが出来るようになるまでに長い時間がかかると思うので、それより以下の順番を記憶したほうが効率的だと思います。 人や動物に形容詞が付く場合:冠詞 → 数 → 美醜などの評価 → 大きさ → 老若 → 国籍 the six cool big young French men 物に形容詞が付く場合:冠詞 → 数 → 美
英語を読む場合に問題となる表現形式の1つに,a 名詞 of ~という形が形容詞の意味を持つ,というものがある。おそらく日本人学習者がもっともよく知っているのは,a number of ~であろう。うまく考えれば,ここからかなり多くの表現へと理解を広げていくことができるのだが,残念ながら多くの場合,「いくつかの」ないしは「多くの」と訳す,と覚えてすませてしまっているようだ。 この表現形式の基本は,a 数量・種類の名詞 of ~という形式が,数量・種類の形容詞に相当する,という点だ。numberは数量を表す名詞だから,この形式で用いられると「一定の数の」という意味の形容詞になる。この「一定の意味」がどのくらいを表すかについての解釈の揺れが,「いくつかの」となったり「多くの」となったりする原因だろう。なお,はっきりと多数を表す場合には,たとえばa large number of ~といったように
2014/5/11 up 大人の英文法083-形容詞の働き 準動詞に関してはここまでに不定詞・動名詞を説明したので,ここからは分詞の説明になります。 その前に,形容詞の働きを再確認しておきます。 一般に形容詞には,次の2つの働きがあるとされています。 (A) 限定用法 = 名詞を修飾する (B) 叙述用法 = C(補語)の働きをする たとえば big(大きい)という形容詞には,次の2つの使い方があります。 (A) That's a big car. (あれは大きな車だ) ※限定用法(big. は car を修飾する) (B) That car is big. (あの車は大きい) ※叙述用法(big はSVCのCとして働く) big は1語の形容詞ですが,複数の語がまとまって形容詞の働きをすることがあります。 上の(A)(限定用法)を拡張したルールとして,一般に次のように説明されます。 ①1
現代の学校英文法で扱われる典型的な注意を要する事項に以下のようなものがある. ・自動詞 lie と他動詞 lay の区別をつけるべし ・which の所有格として whose を用いるべからず ・it is me ではなく it is I とすべし ・文末に前置詞を置くべからず ・二つ以上のもののあいだには between を,三つ以上のもののあいだには among を使うべし ・the oldest of the two ではなく the older of the two とすべし ・二重否定は使うべからず ・to fully understand などの「分離不定詞」は使うべからず こうした「べき・べからず集」はどのようにして生まれたのだろうか.こうした慣例は,あるときに自然発生的に生まれ,慣例として守られてきたということなのだろうか. いや,そうではない.これは,
現役塾生・修了生の予習・復習に裨益するように組み立ててありますが、これから入門を検討している人、またお金がなかったり遠方だったりして、通塾できない人にも勉学の参考になるよう願っています。自分なりの利用の仕方を考えてみてください。 英文解釈教室[改訂版]・[新装版]比較 最も優れた英文読解指南本の一つである『英文解釈教室[新装版]』とその旧版[改訂版]を比較し、どこがどう直り、それはどうしてなのかを検討します。 詳細はこちら 翻訳のための文法 自分で翻訳している時何となく気に掛かるのだがそのまま放っておいた、文法の分かりにくい部分を考えてゆきます。試論のため、間違いがあるかもしれません。ご批判ください。 詳細はこちら カンマと記号 英文を読む場合きわめて重要なのに、学校教育ではまともに教えられない、カンマと記号をとりあげ、その意味について考えます。やればやるほど複雑になるため、ここではそのサ
接続詞省略(せつぞくししょうりゃく、または連(結)辞省略、Asyndeton (複数形: Asyndeta) / asyndetism, 古代ギリシア語: ἀσύνδετον)とは、一連の繋がりのある節から故意に接続詞を省略する修辞技法のこと。 概略[編集] 接続詞省略の最も有名な例は、「来た、見た、勝った(Veni, vidi, vici)」である。接続詞省略の使用は文のリズムを加速させ、ある概念をより記憶に残るようにする効果を持たせることができる。より一般的に、文法では、asyndetic coordination(接続詞省略の等位関係)は、連言肢間に等位接続詞が存在しない等位関係である。 アリストテレスはその著書『弁論術』の中で、接続詞省略の効果をこう書いている。 接続詞省略と同語反復は、紙上の演説では大いに非難されるが、実際の演説においてはそうではない。動的な効果を持っているそれら
英語力はけっこうついていると思うのに,学術論文や概説書の英文がなかなか読めない…,と感じている人は多いと思います。抽象的な内容の英文を読むのが難しい原因の中でも,特に問題となりえるのが名詞化などの派生関係と無生物主語構文です。この2点を重点的に学習することで,今まで難しいと感じていた英文を読みこなすことが可能となるはずです。このページでは,これらのポイントに対する基本的な考えかたを解説します。 なお,ページの最後に1回完結の通信添削講座のご案内があります。また,英文読解の最初歩から学習したい,という方を対象とする「英文読解スーパーベーシックゼミ」も開講しています。 名詞化とは 名詞化の基本 名詞化とは,動詞や形容詞を対応する名詞に転換することです。英語ではこの名詞化構文が好まれ,特に抽象的な内容の文章で多く用いられます。日本語は翻訳調の文章を除いてこの名詞化をあまり使わないため,英語の名詞
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