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ブックマーク / dlit.hatenadiary.com (11)

  • 「短いブログ」としてのTwitterから「長いTwitter」としてのブログへ、そして - 誰がログ

    はじめに 「短いブログ」としてのTwitter 「バズる」ことによる評価 「長いTwitter」化したブログ? ブログ(長いテキスト)の評価法 おわりに はじめに 以下、あまり専門的な裏付けや見通しはないブログの一書き手としての雑感です。 タイトルはちょっと何言いたいか分からない感じですね。どうもしっくりくるタイトルが思い浮かびませんでした。私の考えていることの概要はだいたい次の通りです。 Twitterが即時的なリアクションやとにかく注目を浴びることが評価につながる傾向を加速させた ブログはTwitterの前からあるにもかかわらず、今はその評価方法に乗せられてしまっている:「長いTwitter」化 ブログが長く書けることを強みの1つにするのなら、別の評価方法がほしい なお、「Twitter」と「X」という名称は必要に応じて使い分けますが、それほど厳密な区別はしていません。 「短いブログ」

    「短いブログ」としてのTwitterから「長いTwitter」としてのブログへ、そして - 誰がログ
  • 「を」の音は「お」の音と違うか(基本的には同じだけど…) - 誰がログ

    はじめに 定期的に話題になっているのを見かける,仮名「を」によって表記される音は仮名「お」によって表記される音と同じなのか違うのかということについての基的なことがらを簡潔にまとめておきます。どちらかというと概説書や資料にある記述を引用で紹介するという形の記事です。 そこまで詳細な説明はしませんし,概略だけで良いという方は,だいたい以下のような話であるということだけでも知っておいてもらえると日語学に関わる者としては嬉しいです。 現代日語の共通語(標準語)では「を」によって表記される音と「お」によって表記される音は同じ(表記が違うから違う音を使うべきという話にはならない) 昔は「を」の音(wo)と「お」の音(o)は区別されていたが一旦woに合流しその後まとめてoの音になった 方言によっては助詞「を」にwoの音を使い「お」の音(o)と区別するものもある 現代共通語でも外来語などにはwoの音

    「を」の音は「お」の音と違うか(基本的には同じだけど…) - 誰がログ
  • 言語の研究者はことばの規範とどう付き合う(べき)か,についてちょっとだけ - 誰がログ

    はじめに 下記の話題に関して,「言語の研究者は(軽々しく/何があっても)ことば遣いに関する規範に口出しするのは良くない」という反応を見かけたので,関連して今の自分の考えを少し書いておこうと思いました。 togetter.com 解説や問題の整理という類のものではなく,実際の研究者がどう考えているかということの1例だと思ってください。とりあえず以下ジェンダーに関わる話はぜんぜんしていません。というか書いた後に思ったのですがとてもごちゃごちゃしているので,もっと良い議論ができる人の叩き台になれば僥倖です(叩けるほどの強度もないかも)。 言語学と規範 言語学の入門では,どれくらい詳しくやるかは差があるでしょうが,必ずと言っていいほど「言語学は規範的ではなく記述的である」というような話が出てきます。重要なポイントの1つなので,内容をかなり絞り込んで作った下記の「言語学入門入門」でも取り上げています

    言語の研究者はことばの規範とどう付き合う(べき)か,についてちょっとだけ - 誰がログ
  • 日本語の文章で「,」や「.」を使うのは論文等の書式の影響 - 誰がログ

    webでは定期的に見かける疑問で,実はときどき学生からも質問を受けることがあるので,自分のケースについて簡単に書いておきます。ごくたまにですが「日語の専門家なのに記号の使い方が間違ってませんか」的なことを言われることもあります。 私自身は,さいきん日語の文章では読点「、」の代わりにカンマ「,」を使っています。文の区切りは基的に句点「。」にしています。私のブログを昔から読んでいただいている方は分かるかもしれませんが,以前は「、」を使っていました。 これはコンピュータ(正確にはATOK)の設定をカンマ「,」と句点「。」の組み合わせにしているためで,論文や書籍等,書式の要求が厳しい文書の作成でその組み合わせを要求されることが多かったというのが一番の原因です。 そのほかのお仕事関連の文書やメール,各種webへの投稿では基的にそこまで書式の厳密さを要求されることが私の場合はほぼありませんから

    日本語の文章で「,」や「.」を使うのは論文等の書式の影響 - 誰がログ
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2020/02/21
    欧語交ぜ書きが多いとカンマのほうが相性いい感じするのよね
  • 『中動態の世界』の言語学的側面に関する雑感/違和感(文献紹介あり) - 誰がログ

    追記(2021/08/18) 態 (voice)や格 (case),言語類型論などの研究者である今西祐介氏による書評が公開になっています。『中動態の世界』の内容に詳しく踏み込んでいるタイプの書評ではないと思いますが,下記の私の記事に比べるといろいろな言語のいろいろな現象が紹介されていておすすめです。内容としてはやや専門的なので言語の話に慣れていない人はちょっと大変かもしれません。 https://www.hituzi.co.jp/hituzigusa/2021/08/18/brss16/www.hituzi.co.jp 今西氏の日語で読める著作として下記のものがあります。記事でも参照されています。 言語の能格性 (関西学院大学研究叢書) 作者:今西祐介ひつじ書房Amazon はじめに 私は言語学の研究者なのですが,「中動態」というキーワードにひかれて國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の

    『中動態の世界』の言語学的側面に関する雑感/違和感(文献紹介あり) - 誰がログ
  • 2018年度の授業で紹介した言語学・日本語(学)関係の新書 - 誰がログ

    Twitterで新書に関する教員のやりとりを見たので,私が今年度言語学関係の授業でおすすめとして紹介したものを簡単に挙げておきます。新書は授業で取り上げるとなると意外と難しいこともあるのですが,手に入れやすく(比較的)安価で電子書籍も充実しているのがやはり良いですね。 以前紹介したものも含まれていますが,こういうのはいろんな形で何回もやるのが良いかと思いますので。 ちなみに,私は読書案内は授業で取り扱った内容の補足,延長としてやることがほとんどなのでまったく網羅的なものではありません。しかし新書はけっこう玉石混交というかクセの強いものもあるので,各方面の専門家が少しずつ紹介を書くというのも良いのではないでしょうか。 新書 言語学入門 黒田龍之助『はじめての言語学』 はじめての言語学 (講談社現代新書) 作者: 黒田龍之助出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/01/21メディア: 新

  • 現代日本語の表現の意味・用法を調べる時にとりあえず当たってみる本のおすすめ - 誰がログ

    はじめに この記事では,現代日語(共通語)の特定の形式の意味・用法を調べる必要が出てきた(例:「明日休講だっけ」の「っけ」の意味・用法が知りたい)時に,手っ取り早く調べることが可能で,それでもある程度はしっかりした記述がなされているを紹介します。私が担当している専門の授業でもよく話している内容です。 すごくざっくり言うと,(『日国語大辞典』を含む)国語辞典以上,専門の論文以下の情報を調べるためのの紹介です。 ただし,場合によっては下で紹介するの記述が専門の論文で先行研究として言及されることもあります。 おすすめ グループジャマシイ(編)『教師と学習者のための日語文型辞典』 日語文型辞典 作者: グループジャマシイ出版社/メーカー: くろしお出版発売日: 1998/02/02メディア: 単行購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (16件) を見る 通称?『文型

    現代日本語の表現の意味・用法を調べる時にとりあえず当たってみる本のおすすめ - 誰がログ
  • 「パワーワード」の文法的特徴と使用条件 - 思索の海

    はじめに こういうネタについて書くのはいつぶりかな。もしかしたら「激おこぷんぷん丸」(ATOKの推測変換候補ですぐ出てきた…)以来かもしれません。 「激おこぷんぷん丸」の形態的分析試案 - 思索の海 さいきんいわゆるネットスラング的な表現である「パワーワード」の意味(が誤って?紹介されたこと)が話題になっています。 日経新聞校閲の「パワーワード」にまつわる投稿にツッコミ殺到 - ライブドアニュース この表現については私自身の使用語彙ではないのですが,使われ方が面白いので前から気になっていました。 Takumi TAGAWA on Twitter: "webで独特のニュアンスを持つ(一見ふつうに見える)外来語ってあるよなー 最近気になったやつだと「ロック」「パワーワード」「ハートウォーミング」あたり" その気になっている点について少しメモしておこうと思います。 注意点 以下の考察では手を抜い

    「パワーワード」の文法的特徴と使用条件 - 思索の海
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2018/01/14
    njslry実況では「血中アンコ濃度」「宇宙をフーリンカザンせよ」とかの異化作用の強さがポイントな単語・フレーズが多いような
  • 書評は難しい&方言(コスプレ)のはなし&卒論についてもちょっとだけ - 誰がログ

    思いつくまま書いていたらまとまらない話になってしまった。 最近、初めて専門誌に研究書の書評を書く機会をいただいた。今最終段階なので、よほどのことがなければ、そのうちここでも紹介できると思う。 これまでブログなどでは簡単な書評めいたものを書いてきたけれど、やはりというか難しかった。何を書くかにもよるけれど、研究論文よりきついかも、と思ったほど。 書評とその対象 そんな中、ある書評を読んでああこんな方法もあるのだなとうならされたので紹介。それは、下記の書評である。 日高水穂 (2015)「田中ゆかり著『「方言コスプレ」の時代―ニセ関西弁から龍馬語まで―』」『日語の研究』11(1): 36-41. 対象になっているは下記の方言のエントリでも紹介したもの。 地域とことば:福島の方言は東北方言か?に便乗(読書案内付き) - 思索の海 「方言コスプレ」の時代――ニセ関西弁から龍馬語まで 作者: 田

    書評は難しい&方言(コスプレ)のはなし&卒論についてもちょっとだけ - 誰がログ
  • 「マイボイス」の紹介:声を失っていく人たち(ALS患者など)のための活動・ツール - 誰がログ

    最近ALSの支援活動としての「アイス・バケツ・チャレンジ」が色々話題になっているようですが 日 ALS 協会「氷水については心配している」--理解や支援には感謝 [インターネットコム] 先日参加した音韻論フォーラム2014の講演でALSの支援にも深く関わる「マイボイス」というプロジェクトのことを知りましたので微力ながら宣伝になれば、と思い書いておくことにします*1。このプロジェクト・ソフトの存在を広く知ってもらいたいということですので、色々な形(口づてとか)で広めていただけると嬉しいです。 さて、概要については、言語研究者としてプロジェクトに参加されている川原繁人氏のページがおそらくわかりやすいのではないかと思いますので、そちらから引用しておきます。 マイボイスとは、将来自分の声が失われると分かっている難病(特にALS)の患者さんの声をあらかじめ録音し、声が失われた後もパソコンを通して再

    「マイボイス」の紹介:声を失っていく人たち(ALS患者など)のための活動・ツール - 誰がログ
  • 卒論話のついでにこれから卒論を書く人へ勝手に偉そうなアドバイス(一部言語系限定) - 誰がログ

    もちろん僕は言語系の論文しか書いたこと無いですし、言語系の論文の指導しかしたこと無いので、これが他の分野にも当てはまるかどうかは全然わかりません。 もうさすがに今年度提出の人には間に合わないと思うので、来年度提出の方々へ。 ※今回はなんか内容も表現も偉そうになってしまいました…まあでもこれも実は半分以上愚痴なのです。あ、もちろん内容自体は音ですよ。 ※追記:karpaさんのはてブコメを読んでそれもそうかな、と思ったのでタイトルをちょこっと変更しました。ありがとうございます。 ※追記2:合わせて一つ前の卒論話も読んでいただけると嬉しいです。研究の道へ進もうと思っている方も、そうでない方も(むしろそうでない方々に)。 ※追記3(2008/01/16):はてブコメントや関連エントリへの応答、内容についての若干の補足などに関するエントリを書きました↓ (学術的な)面白さについて、と卒論話へのいく

    卒論話のついでにこれから卒論を書く人へ勝手に偉そうなアドバイス(一部言語系限定) - 誰がログ
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