(CNN) 南極大陸で年々失われていく氷よりも、増えている氷の量の方が多いとの研究結果を、米航空宇宙局(NASA)のチームがこのほど発表した。事実ならば、南極氷床の融解が海面上昇につながっているという従来の説は覆される。 NASAのチームは南極氷床の高さを人工衛星から計測したデータを調べ、その変化の様子から結論を導き出した。 南極大陸は米国とメキシコを合わせたほどの面積。氷の増減は大陸全体で一律に起きているわけではない。南極半島を含む西南極の一部で氷床の融解が進む一方、東部や内陸部の一部で氷が増加傾向にあることは、かねて指摘されていた。今回の研究では、この増加分が減少分を上回ることが明らかになったという。 氷が増加しているのは、1万年前から続く降雪の増加が原因とみられる。雪は年月を経て積み重なり、圧縮されて氷となる。 チームによれば、こうして1992~2001年には年間1120億トンの氷が
カナダ、エルズミア島のホッキョクグマ。(Photograph by Paul Nicklen, National Geographic Creative) 過去に猛威を振るった毒性物質PCBが、今も北極周辺で影響を及ぼし、ホッキョクグマのペニスの骨をもろくしていると、デンマークの研究者が学術誌『Environmental Research』2015年2月号に発表した。 PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて変圧器から塗料まであらゆるものに使用され、世界中に無造作にばらまかれてきた化学物質。生物が食べると体内の脂肪組織に蓄積され、ガンの原因になるなど深刻な健康障害を引き起こす。日本では1970年代に使用が禁止されている。 PCBの影響を大きく受けるのは、食物連鎖の上位にいる動物だ。魚1匹に含まれるPCBはごく微量だが、アザラシは毎日たくさんの魚を食べ、そのアザラシはホッキョクグマに捕食される
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く