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研究とbookに関するkamei_rioのブックマーク (41)

  • 基礎科学の重要性──『「役に立たない」科学が役に立つ』 - 基本読書

    「役に立たない」科学が役に立つ 作者:エイブラハム・フレクスナー,ロベルト・ダイクラーフ発売日: 2020/07/29メディア: 単行この『「役に立たない」科学が役に立つ』はプリンストン高等研究所のエイブラハム・フレクスナー(1866-1959)、ロベルト・ダイクラーフ(1960-)の二人のエッセイを収録した一冊である。100ページ程度の薄いで、その約半分ほどはフレクスナーによる1930年代に発表された文章を元にしているので、半分古典といえる。 しかし、ここで語られていることはそうそう古びるものではない。短い内容なので簡単に要約してしまうが、それは「基礎研究は重要だよ」ということである。応用研究は成果が見えやすいので、そうした方向に力を入れたくなる気持ちもわかるが、かといって歴史を変えた科学の多くは最初はなんの役に立つのかさっぱりわからない純粋な好奇心の追求からはじまっているのであって

    基礎科学の重要性──『「役に立たない」科学が役に立つ』 - 基本読書
    kamei_rio
    kamei_rio 2020/08/14
    無限にお金を刷れる理論があれば良いけど、現実は厳しいのでな…。科学的アプローチで嘘をつかない、道具(引用論文や参考文献、装置や手法)のアップデートを怠らない、に該当しない輩をどうすべきか、かな
  • 研究者も「たった3本」で病院送り! 毒きのこ専門家の中毒体験記(横山 和正)

    森のなかを歩くと色とりどりのきのこに出会う。「このきのこはなんという名前だろうか」「べられるのだろうか」と、図鑑を調べるのも楽しいものです。 ですが、毒きのこ研究の専門家として名高い横山和正先生が研究をはじめた50年ほど前には、きのこに興味を持つ人はほとんどおらず、きのこのも川村清一先生の図鑑くらいしかありませんでした。 さらに横山先生は研究を始めて間もないころにきのこ中毒にかかり、毒きのこの力を思い知らされました。「中毒の後には、だれでもきのこが大嫌いになります」と語る横山先生は、なぜ毒きのこの研究にのめり込んでいったのでしょう。 半世紀近くつきあっても、なかなか心を見せない、したたかで不思議な生物「きのこ」。その魅力を語る書き下ろしエッセイ。 (注:文科省の規定で、生物の和名はカタカナ表記することになっています。ただし、きのこは(進化した大型の)菌類のグループで、個々の生物名では

    研究者も「たった3本」で病院送り! 毒きのこ専門家の中毒体験記(横山 和正)
    kamei_rio
    kamei_rio 2019/10/01
    研究者に戦闘能力を期待してないので……。ホームグラウンドの病院で地形効果を最大にして、内科医が食べれば10本はいけるはず
  • 『ネコ・かわいい殺し屋 生態系への影響を科学する』野良ネコへの愛情はリスクを孕む - HONZ

    書を読む少し前、環境省による奄美大島のノネコ(野生化したネコ)への対策が議論を呼んでいるとのニュース記事を読んだ。ノネコが国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギなどを捕するため、昨年夏から捕獲が始まり、引き取り手が見つからなければ殺処分される。そのために動物愛護団体との対立が深まっているというものだ。野良とはいえ、あんな気ままでのんびり屋のネコがそこまで脅威になるのかと思っただけだったが、このを読んでから、考えを改めねばならないと感じている。 増加するペット由来の野放しネコ(イエネコ)が生態系、環境、公衆衛生に及ぼす影響を、科学的根拠に基づいて丹念に示したのが書『ネコ・かわいい殺し屋』である。訳者あとがきによれば、ネコを生態系の外来捕者としてとらえた初めてのであるという。著者のピーター・P・マラはアメリカのスミソニアン動物園で渡り鳥の研究をする鳥類学者で、もう一人のクリ

    『ネコ・かわいい殺し屋 生態系への影響を科学する』野良ネコへの愛情はリスクを孕む - HONZ
    kamei_rio
    kamei_rio 2019/05/07
    "強調するまでもなく、ネコの最強の味方は人間である。" わかるわ
  • 『ホーキング、ブラックホールを語る BBCリース講義』 - HONZ

    このは2016年に放送された歴史あるBBCシリーズレクチャーでホーキングが二回にわたって話した講義録である。BBC科学ニュースの編集者であるD・シュックマンが講義の要所、要所に読者の目線での解説を付しており、来、むつかしい内容を親しみを持って読めるようにしている。 ホーキングは言うまでもなく、車いすに乗った天才として、存命の物理学者としては世界でもっとも高名なかたである。同時に宇宙物理学の面白さを広く伝えることのできる、稀有の才能を持った科学者でもある。科学者が国際会議を開くとき、合わせて特別に市民向けの講演会を開くことが多い。私が東京で開催した国際会議にも何度かお呼びしたが、必ず市民向けの講演会をお願いした。ちょっと皮肉も混ぜ合わせた英国風ジョークに聴衆者はほほえみ、講演を楽しんでいただいた。 このでも、ブラックホールの無毛定理を説明するのにちょっとエッチなユーモラスな絵を用いたり

    『ホーキング、ブラックホールを語る BBCリース講義』 - HONZ
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    kamei_rio 2017/06/26
    超並進対称性によりブラックホールは情報を保持する柔らかい毛(エネルギーゼロの量子状態)を無数に持っているのでは?という、御大の新しい仮説
  • GPSもインターネットもここから産まれた──『ペンタゴンの頭脳 世界を動かす軍事科学機関DARPA』 - 基本読書

    ペンタゴンの頭脳 世界を動かす軍事科学機関DARPA (ヒストリカル・スタディーズ) 作者: アニー・ジェイコブセン,加藤万里子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2017/04/20メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るDARPA(国防高等研究計画局)をご存知だろうか。秘密組織というわけではないし、ロボットコンテストなど人目を惹く企画もいろいろやっているし、成果は表にでてくるから名前を聞いたことのある人も多いだろう。その成果のもっとも有名なところとしては、インターネットの原型をつくったり、全地球測位システムのGPSをつくったりなどしている。ようは最先端の技術を用いて軍事技術を開発する機関なのである。 その目標とするところは、軍事科学に革命を起こし、アメリカの科学技術力の絶対優位を守ること。1958年に議会により発足して以来、その実態の多くは謎につつまれてきた。軍事

    GPSもインターネットもここから産まれた──『ペンタゴンの頭脳 世界を動かす軍事科学機関DARPA』 - 基本読書
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    kamei_rio 2017/05/08
    "「あの機関は、答えがわからないことに資金を出してくれるんだ。」" 恐ろしいけどすごいんだよな……
  • 鳥類学者だからって鳥が好きとは限らない

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    鳥類学者だからって鳥が好きとは限らない
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    kamei_rio 2017/04/25
    『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』の人の新刊か
  • 「バッタを倒しにアフリカへ」刊行記念 トークショー! - 砂漠のリアルムシキング

    何をしているかわかりますか? 正解は、バッタにべられようとしているのです。 何を言っているかよくわからなかった方は、どうぞ5月24日にジュンク堂書店・池袋店にお越しください。 事情説明する刊行記念のトークショーします! https://honto.jp/store/news/detail_041000021713.html?shgcd=HB300 刊行ということは、、、 そーなんです。 「孤独なバッタが群れるとき(東海大学出版部)」から5年の月日を経て、二作目、 「バッタを倒しにアフリカへ」を出版しやす! バッタの続編となり、アフリカに渡ったところから京都大学に拾ってもらうところまでの話がメイン。 アフリカのバッタ問題、モーリタニアでの現地生活、異文化事、サハラ砂漠でのフィールドワークなどなど、現地での死闘の模様を綴りました。 せっかくアフリカに来たのにバッタがいなくて困ってしま

    「バッタを倒しにアフリカへ」刊行記念 トークショー! - 砂漠のリアルムシキング
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    kamei_rio 2017/04/20
    "「孤独なバッタが群れるとき(東海大学出版部)」から5年の月日を経て、二作目" なるほど!
  • 「深海生物テヅルモヅルの謎を追え!系統分類から進化を探る」 分類学に心酔した男の圧倒的成長に迫る - HONZ

    「テヅルモヅル」という生物をご存知だろうか。体の中心から五の腕を伸ばし、その各々の腕を枝分かれさせ、まるで触手のようにうねうねと動かしながら海水中のプランクトンを捕獲し、それらを栄養源として生息している動物だ。腕を広げると、大きなものでは1メートルを超える圧倒的な存在感を持つモヅルもいるようだ.その様子にちなんで、一部の種は学名にギリシャ神話の「ゴルゴン」を冠している。見た目・形ともに異彩を放つこのテヅルモヅルだが、研究者の数が限られていることもあり、未だ生殖発生や生活史などの基的な生態すら明らかにされていない。 書は、そんな謎多きテヅルモヅルを研究する茨城大学の岡西政典助教が綴る研究日誌である。珍しい生き物の研究者と聞くと、中高生時代からマニアックな知識を持ちピンポイントで研究室を選んだ人というイメージを持つかもしれないが、著者はそうではなかった。大学初年度はバイトとサークルに明け

    「深海生物テヅルモヅルの謎を追え!系統分類から進化を探る」 分類学に心酔した男の圧倒的成長に迫る - HONZ
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    kamei_rio 2016/06/19
    "「シゲトウモヅルだ!ムツウデツノモヅルだ!ツルボソテヅルモヅルだ!タコクモヒトデだ!」という確信"
  • 確率は観測可能なのか? - hiroyukikojima’s blog

    ぼくの新著『確率を攻略する ギャンブルから未来を決める最新理論まで』ブルーバックスが、そろそろ店頭に並んでいる頃なので、販促の追い打ちをかけておこう。 「まえがき」については、前回(来週に新著が出ます! 確率のです! - hiroyukikojimaの日記)に晒したし、それは『現代ビジネス』(数学者もギャンブラーも投資家も超夢中 世界は確率で動いている!(小島 寛之) | ブルーバックス | 講談社)にも掲載されたので、今回は、もうちょっと、このに込めたぼくの「個人的想い」のようなものを綴ってみようと想う。 確率を攻略する ギャンブルから未来を決める最新理論まで (ブルーバックス) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/07/17メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見るこのでぼくが問題提起したかったのは、「確率は観測可能なのか?」ということ、もっ

    確率は観測可能なのか? - hiroyukikojima’s blog
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    kamei_rio 2015/07/20
    (量子力学はさておくと)物理法則に確率が含まれてないので、人類の予測の限界を埋める技術だと思っている※個人の感想です
  • 『ネアンデルタール人は私たちと交配した』鏡に映ったもう一つの私たち - HONZ

    「青木薫のサイエンス通信」久々の番外編です。今回取り上げたのは、人類のルーツの謎を古代ゲノム解読で突き止めた『ネアンデルタール人は私たちと交配した』。この偉業のインパクトは、「何がわれわれを、われわれにしているのか」という問いに答える、大きな可能性が切り開かれたことにあるのだという。尚、著者のスヴァンテ・ペーボ博士は、7月5日(日)NHKスペシャル「生命大躍進」にも登場。併せてお楽しみください。(HONZ編集部) 少し前のことになるが、『ニューヨーカー』誌のスタッフライターであるエリザベス・コルバートさんが、スヴァンテ・ペーボという科学者の仕事を紹介する記事を書いていた。タイトルは SLEEPING WITH THE ENEMY –what happened between the Neandelthals and us? (敵と寝る--ネアンデルタール人とわれわれのあいだに何があったのか

    『ネアンデルタール人は私たちと交配した』鏡に映ったもう一つの私たち - HONZ
    kamei_rio
    kamei_rio 2015/07/05
    2015/07/05 NHKスペシャル出演のスヴァンテ・ペーボ博士についても語っている青木薫さんの書評
  • ビットコイン歴史解説本の著者が推測するビットコインの作者サトシ・ナカモトの正体とは - YAMDAS現更新履歴

    Decoding the Enigma of Satoshi Nakamoto and the Birth of Bitcoin - NYTimes.com こないだ「ビットコインにいたるデジタル通貨の一般向け歴史解説書の決定版か『Digital Gold』」というエントリを書いたが、その著者の Nathaniel Popper がの執筆過程を通じて得られた情報から、Bitcoin の作者である中哲史の正体を推測している。 さて、それが誰かを知りたい人は原文を読んでくだされ……と書くと怒られそうなので結論を書くと、Nick Szabo(Wikipedia)だろうというのが Nathaniel Popper の見立てである。 彼は Nick Szabo に Bitcoin 関係のイベントで Nick Szabo に会っており、そのときにもその後のメールのやりとりでも、仕事の相似は偶然であ

    ビットコイン歴史解説本の著者が推測するビットコインの作者サトシ・ナカモトの正体とは - YAMDAS現更新履歴
  • 超巨大ウイルス「パンドラ」の謎! 『巨大ウイルスと第4のドメイン』(武村 政春)

    「前書き図書館」メニューページはこちら 巨大ウイルスの発見は何を意味するのか? 次々と発見される巨大ウイルスは、サイズが大きいだけでなく、多彩な遺伝子を持ち、細胞性生物に近い機能を備えているものもいる。これらの新発見により、「ウイルスは生物ではない」という定義が揺らぎ、巨大ウイルスは未知の生物グループ(ドメイン)ではないかという議論が湧き上がってきた。 最先端のウイルス研究が「生物とは何か」をあらためて問い直す。 はじめに 二〇一三年七月、「超」がつくほど巨大なウイルスに関する第一報が、科学誌『サイエンス』に掲載され、そのニュースが世界中を駆け巡った。帰省中だった筆者は、翌日東京駅に着いたその足で、神楽坂の研究室に直行し、さっそく『サイエンス』誌に掲載された実際の論文を目にしたのであった。 発見当初は「新しい生命の形(NLF:New Life Form)」というニックネームが与えられていた

    超巨大ウイルス「パンドラ」の謎! 『巨大ウイルスと第4のドメイン』(武村 政春)
    kamei_rio
    kamei_rio 2015/02/21
    パンドラウイルスすげーでかい!の件か。ドメイン追加されたらビックリなのでちょっと読んでみたい
  • 偉大なる失敗:天才科学者たちはどう間違えたか by マリオ・リヴィオ - 基本読書

    当然ながら科学者だろうがなんだろうが間違えを犯すわけで、ただ単に失敗を取り上げるだけだととして面白くはならないだろうなと読む前は思っていた。しかし「大発見への橋渡し役を果した」失敗を「偉大なる失敗」と呼び、五人をとりあげていてなかなか良いまとまり方をしている。何よりいかに偉大で名声を得た科学者であったとしても、むしろその事によって自分の説への過剰な信頼を寄せてしまい間違いを認められず、軌道修正することかなわず「失敗し続ける」ハメになった例など、失敗について我が身を振り返ることも多い。 たとえば書で取り上げられている科学者のうちの一人にケルヴィンがいる。彼はなるべく科学的な指標を使って計算を行い、もっともらしい地球の年齢を導き出したが、のちの研究によればそれは桁のレベルから間違っている値であった。ケルヴィンは自身の科学的な計算について、いくつかの仮定をおいており(まだわかってない部分だっ

    偉大なる失敗:天才科学者たちはどう間違えたか by マリオ・リヴィオ - 基本読書
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    kamei_rio 2015/02/16
    科学においても最後まで自説を曲げず、世代交代までの時間が必要になることもある
  • 『捏造の科学者 STAP細胞事件』知ることからしか始まらない! - HONZ

    「青木薫のサイエンス通信」久々の番外編です。今回取り上げたのは、毎日新聞の科学記者・須田桃子さんによる『捏造の科学者 STAP細胞事件』。論文に欠陥が発覚した後、一部の科学者たちの反応に、青木さんは違和感を感じたという。科学史にも残るであろうこの事件、はたして問題の質はどこにあったのか?(※稿は、青木さんご自身のFacebookに書かれていた感想を、そのまま掲載させていただいております。) 私はこれまで、FB上とかで、STAP細胞事件について何か言ったことはありませんでした。バイオ系メディカル系の話題は、ニューヨーカーの記事なんかも好んで読んでいますし、わりと気楽に話題にもしているのですが、STAP細胞事件に関してはーーとくに論文に疑義が出されてからはーーわたしなんかが何か言えるような状況じゃなかったのですよ(まあ、家族に生物系の研究者が二人いるので、うちわでは議論しておりましたが)。

    『捏造の科学者 STAP細胞事件』知ることからしか始まらない! - HONZ
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    kamei_rio 2015/01/26
    そう言えば青木薫さんはこの件に関して発言してなかったな
  • 特集:STAPの全貌

    1年にわたって社会と科学界とを揺るがせた「STAP細胞」の正体が明らかになった。それは実験の場となった研究室に所属していた研究員が10年前に作り,研究に使わないまま保存していた胚性幹細胞(ES細胞)だった。どういう経緯かは不明だが,その6年後,この細胞は「STAP細胞」として現れ,様々な実験に使われ,多能性の証拠をもたらした。 “容疑”のES細胞に最初に気づいたのは公式の調査委員会ではなく,自らデータを解析した1人の研究者だった。理研の上層部が残された細胞やマウスの調査に後ろ向きな発言を繰り返していた間,理研の内外の研究者たちが,公開された遺伝子配列データを調べ上げ,実験で問題の遺伝子を確認し,STAP細胞は存在しないとの科学の証拠を積み上げた。これを受けて理研もついに重い腰を上げ,新たな調査委員会を発足。残された細胞やマウスのゲノムを片端から解読したところ,STAP細胞の正体が浮かび上が

    特集:STAPの全貌
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    kamei_rio 2015/01/24
    一番最初の部分、誰がどこまで意図してここまで来たのか?は解らないんだろうな……
  • 『サルなりに思い出す事など』 ゴリラにはなれなかったけれど - HONZ

    子どものときに思い描いたような大人になることは難しい。スポーツ選手、政治家や科学者など、小学校の作文に書いた「大きくなったらなりたい職業」に就ける者など一握り。著者のロバート・M・サポルスキーも、物心がつく前からの夢を実現できなかった。熱意と努力が不足していたわけではない。選んだ夢のスケールが大きすぎたのだ。「マウンテンゴリラになる」という夢は、核の力を解き放ち、月に立った人類にもまだ荷が重い。 サポルスキーは、筋肉の鎧の上に体毛をまとい、ナックルウォーキングする日を漫然と待っていたわけではない。ニューヨークという大都会に生まれ育ちながらも心はアフリカに飛んでいた彼は、アメリカ自然史博物館に通い詰め、マウンテンゴリラのジオラマの前で入念にゴリラになるイメージトレーニングをしていた。12歳になる頃には霊長類学者にファンレターを書き、14歳のときの愛読書は霊長類の専門書、高校の3年間は医大の霊

    『サルなりに思い出す事など』 ゴリラにはなれなかったけれど - HONZ
  • 特別編 渡辺佑基「マグロは時速100キロで泳がない」

    世界最速のスイマーであるバショウカジキは時速100キロ以上で弾丸のように海を飛ばす。マグロも負けず劣らず、時速80キロでびゅんびゅん泳ぐ。シャチは時速70キロで前進するし、ペンギンは時速60キロですいすいと海を渡る――。 以上の話は子ども向けの図鑑などでしばしば見られる、海の動物たちの「真実」である。流線形の体とアスリートのような筋肉をしたカジキやマグロやシャチは、驚くほどうまく水中生活に適応しており、まるで高速道路をはしる車のようなスピードで大海原をびゅんびゅん泳ぐとされる。 ところがどっこい、である。海洋生物学者である私は、実際にバショウカジキの遊泳スピードを海で計測した科学論文を調べてみたところ、平均スピードは時速2キロと知った。いや書き間違えではない。20キロでも200キロでもなく、2キロ。ちょうどお年寄りの散歩くらいのスピードで「世界最速」のバショウカジキは泳ぐ。 ちなみにマグロ

    特別編 渡辺佑基「マグロは時速100キロで泳がない」
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    kamei_rio 2014/06/07
    奇妙な海洋生物学 第四部
  • 「生命誕生」科学史上最大の謎が今解き明かされようとしている!(中沢 弘基)

    ──『生命誕生』と書名にあるとおり、作は生命の起源に迫った刺激的な作品ですね。このような壮大なテーマの研究を始めた動機についてお聞かせください。 中沢:動機といえるものではありませんが、きっかけは青年期に抱いた“生命の起源"への疑問だったかも知れません。直接的な契機となったのは、勤務先の研究所に、一組織を立ち上げる機会を得たことでした。 研究所というのは以前の無機材質研究所(現、物質・材料研究機構)のことです。特定の無機物質の性質を詳細に研究して新しい素材を創出することを任務とする国立研究所で、15の研究グループで組織されていました。 例えば「炭化ケイ素(SiC)グループ」とか「ダイアモンド(C)グループ」とかで、それぞれは5年間の期限付きで研究して、5年経つと報告書を作って解散します。再編成される新しい研究グループのテーマは所内に公募され、所員であれば誰でも提案できました。新テーマは、

    「生命誕生」科学史上最大の謎が今解き明かされようとしている!(中沢 弘基)
    kamei_rio
    kamei_rio 2014/05/17
    なかなか興味深いことを言ってる、ように思えるがどうなんだろうか / エントロピーのくだりが微妙
  • 『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』興奮!動物の生態研究最前線 - HONZ

    マグロは時速100キロでは泳がない。マンボウとペンギンは同種の泳法を採っている。アホウドリは46日で世界一周するし、世界一のろい魚はサメである。 読み進めるうちにオロオロしてきてしまう。マグロといえば超高速で海の中を弾丸のように泳いでいくイメージがあったし、とぼけた顔のマンボウがまさか水族館のアイドル、ペンギンと同じ泳ぎ方をしているなんて想像できないし、地球一周4万キロを46日で周る旅程なんて歩くしかない人間には不可能なわけで一体どんな旅路なのやら、更にはサメ、君は大海原のハンターじゃなかったのか。 書『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』は、バイオロギングを用いた生態学研究の最前線を生き生きと伝えてくれる、非常にエキサイティングで臨場感溢れる一冊である。著者、渡辺佑基氏は現在国立極地研究所の助教授。東京大学農学部在学中に極地研究所の内藤靖彦氏に出会ったことでバイオロギングの扉を叩くこと

    『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』興奮!動物の生態研究最前線 - HONZ
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    kamei_rio 2014/05/06
    「バイオロギングを用いた生態学研究の最前線を生き生きと伝えてくれる」一冊らしい。マグロの最大時速20-30km/hってホントかしら
  • タモリの魅力に膨大なエピソードで迫る「タモリ学」 テレビの顔でありながらネットでも愛される理由

    数々の発言やインタビューから膨大なエピソードを参照し、タモリさんの魅力に迫るタモリタモリにとって『タモリ』とは何か?」が発売される。テレビタレントでありながらネットでも広く愛される理由を、著者の戸部田さんに聞いた。 「タモリをもっと知りたくて」――日国民に広く愛されるタモリこと森田一義さんの唯一無二の魅力に、人や周囲の人が語っているこれまでのエピソードをもとに迫る単行タモリタモリにとって『タモリ』とは何か?」(イースト・プレス、税別1000円)が3月26日に発売される。 著者は、テレビ番組やタレントに関するレビューや考察を中心としたブログ「てれびのスキマ」の戸部田誠さん。2011年6月、「タモリさんのこれまでのエピソードをまとめた『タモリ学」を書きたい」とTwitterでつぶやいたことが書籍企画が立ち上がるきっかけだった。 発売に先駆け、タモリさんの半生のエピソードをま

    タモリの魅力に膨大なエピソードで迫る「タモリ学」 テレビの顔でありながらネットでも愛される理由
    kamei_rio
    kamei_rio 2014/03/26
    「タモリをもっと知りたくて。」