菅義偉官房長官は12日午前の記者会見で、フィリピン・マニラに「慰安婦像」が設置されたことを確認しているとし、「諸外国における慰安婦像の設置は、我が国の立場と相いれない極めて残念なことだ」と述べた。フィリピン政府に対して設置の経緯などを確認するとともに、日本政府の立場を申し入れたことを明かした。 菅氏は「日本とフィリピンは長年にわたって真の意味の戦略的パートナーであり、本件についてもフィリピン政府とよく相談して対応したい」と述べた。
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、アメリカの裁判所が、ロサンゼルス近郊に設置された慰安婦問題を象徴する像の撤去を求める訴えを却下したことについて、像の設置は極めて残念だとして、引き続き日本政府の立場への理解を求めていく考えを示しました。 これについて、菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「今回の判断は、グレンデール市における連邦政府の外交遂行への侵害があったかという論点に関するものであり、慰安婦そのものに関するものではない」と述べました。 そのうえで、菅官房長官は「慰安婦像設置の動きは、わが国政府の立場と相いれない、極めて残念なことだ。慰安婦問題に関する政府の基本的な立場や取り組みについて、正確な理解を求めてきている。引き続きこうした取り組みを続けていきたい」と述べました。
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