812年春に嵯峨天皇は京都の庭園・神泉苑で「花宴の節」を催した。日本で最も古い桜の花見の記録として、平安時代にまとめられた史書「日本後紀」に残る。 これを起点に京都で過去1200年間のヤマザクラの満開日を集めたデータが公開されている。大阪公立大学の青野靖之准教授が古い記録や日記などから花見などに関する記述を抜き出して整理した。 同じ場所で連続して9世紀までたどれる植物季節の記録は世界でも類がない。気象情報でよく聞く「観測史上」という場合の期間はせいぜい100年ほどだ。古代から桜をめでる日本文化への敬意も相まって、青野さんの研究は海外メディアからも高い関心を集めてきた。 桜の開花時期は学部時代からの研究テーマだった。かつて気象庁が毎春発表していた桜の開花予想には、青野さんが1990年代初めに発表した計算手法が使われていたという。キャリア前半で研究成果が実用化された後、指導教官の助言を受けて新
亀嵩駅に停車する普通列車。松本清張の推理小説「砂の器」の舞台となった=島根県奥出雲町で2021年6月15日午後0時49分、松原隼斗撮影 青春18きっぷは夏以降、廃止されるのではないか――。SNSなどで広まっているうわさについて、毎日新聞がJRグループに取材したところ、今後の方針が判明した。JRは夏以降の継続・廃止を正式発表していないが、明確な回答を得た。【寺田剛】 夏・冬の利用期間発表なく、不安高まる 青春18きっぷは、JR全線の普通・快速列車が最大5日乗り放題となるチケット(大人・子供同額)で、学校の長期休みに合わせて春・夏・冬の年3回期間限定で発売される。 今年は1月23日に春季用(1万2050円・利用期間3月1日~4月10日)の発売が発表されたが、例年同時に利用期間が示される夏・冬季用については言及がなく、ファンたちの間で「夏以降廃止では?」といった不安が高まった。 そこで、今年度J
京都市右京区の福田美術館は5日、江戸時代中期に京都で活躍した絵師、伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800年)が晩年に描いた未知の絵巻が見つかったと発表した。さまざまな野菜や果物に、にじみを生かした淡い色彩を施した絹本着色絵巻(長さ約280センチ、幅約30センチ)で、同館が「果蔬図巻(かそずかん)」と名付けた。 元々は青物問屋の主人だったという若冲。絵巻にはレンコンやブドウ、カボチャなど40種あまりが並べて描かれ、最後のトウガンの上には、若冲が晩年に用いた雅号と76歳(数え年)の時の作品であることを示す署名「米斗翁(べいとおう)行年(ぎょうねん)七十六歳画」が記されている。若冲による絹本着色絵巻はこれまで、77歳(同)で描いた「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(国重要文化財)が唯一知られてきたが、主題となった野菜や果物の多くが共通しているという。 同館によると、大阪の美術商からの連絡を受けて、
心と体の性が一致しないトランスジェンダーの実態を取材した米書「IRREVERSIBLE DAMAGE」が4月上旬、産経新聞出版から刊行されることが分かった。邦題は未定。同書は昨年末、大手出版社のKADOKAWAから「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」のタイトルを付けた翻訳本の発行が予定されていたが、「トランスジェンダー差別を助長する」という一部の強い批判や本社前での抗議集会の予告などを受け、発売直前に刊行が中止された経緯がある。 産経新聞出版では「多くの人に読んでもらいたい内容であることはもちろん、米国のベストセラーが日本で発行できない状態であることに疑問を感じている。不当な圧力に屈せず、発行を決めた」としている。同社にはすでにSNSなどを通じて抗議文や脅迫めいた書き込みが届いているという。 同書は米ジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーさんによるノ
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「祖国防衛の日」に合わせた式典で、出席者と握手するロシアのプーチン大統領=モスクワで2024年2月23日、スプートニク通信・ロイター ロシアによるウクライナ侵攻を機に、混迷を深める国際情勢。国際政治学者のイアン・ブレマー氏は、主導国不在の「Gゼロ」の世界では、ある組織が唯一、グローバルな発言力と正統性を持つようになると指摘する。【聞き手・ニューヨーク八田浩輔】 中東が大事な米国 ウクライナの優先順位低下 我々が発表した2024年10大リスクにおいて、第3位にウクライナの分割を挙げた(1位は米国内政、2位は中東情勢)。なぜ1位ではないか。特に米国にとって中東で起きていることに比してウクライナの優先順位は著しく低下している。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始からブリンケン米国務長官は中東を5度訪問したが、ウクライナはゼロ…
#SLIM#ISAS 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(ISAS)と会津大学、立命館大学は、「小型月着陸実証機(SLIM)」のマルチバンド分光カメラ(MBC)で撮影した岩石の映像を公開した。 SLIMに搭載されているMBCは、月面の岩石や砂(レゴリス)を異なる10種類の波長帯で撮影できる。今回の観測では、333枚のフルスキャン画像を異なる波長で2回、岩石やレゴリスの高解像度10バンド観測を13カ所の観測対象に対して実施。これにより、計画当初予定していた10バンド分光観測を終えたとしている。 MBCによる観測の目的は、月のマントルに由来する「カンラン石」の分析。この分析結果を地球のマントルと比較することで、月が「ジャイアント・インパクト」で形成されたかどうかなど、月の起源を解明する手がかりが得られる。これまでの月面探査で月の岩石が地球に持ち帰られたことはあったが、その中に月の
月面に着陸した探査機SLIM。手前左下に映っているのはSLIMから分離された小型ロボット=JAXAなど提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、月面に着陸し休眠状態に入っていた小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」と再び通信に成功したと、文部科学省の宇宙開発利用部会で報告した。日本時間1月20日に月面着陸後、同31日に着陸地点が夜になり、月面で予定していた活動を休止していた。再び日が当たり、太陽光発電に必要な電力が得られる条件になり、通信が再開したとみられる。 JAXAの坂井真一郎プロジェクトマネジャーによると、25日午後7時すぎ、SLIMからデータを受信した。機体に取り付けた通信機器の温度が非常に高かったため、短時間の運用で通信を終了したが、坂井氏は「少なくとも(低温の月の夜を越える)『越夜』を経て、探査機の最低限の機能を確認できた」と述べた。 月では約2週間ごとに昼と夜が入れ替わ
元首相の宮沢喜一が残した政治行動記録(日録)が見つかった。期間は、高度成長期から第1次安倍政権の発足までの40年間、約1万5千日をカバーする。この日録をベースに、他の記録や取材メモと合わせ、宮沢の最大の強みである外交政策についてどんな構想を持っていたかを、宮沢氏を長年取材してきた記者が読み解く。ハト派と見られてきた宮沢だが、早くから日米同盟強化を唱え、軍事大国化する中国への警鐘を鳴らすなど、リアリストの面を併せ持っていた。 英語に堪能だった宮沢は、海外の政治家に知己が多く、世界における日本の位置づけをたえず考えていた。 1992年11月4日の日録には手書きで、「キッシンジャーに電話。大統領選結果につき、Our side is losing(我々の側は負けている)」とある。この日、共和党の現職大統領ブッシュ(父)が、民主党候補のクリントンに敗北したことが判明した。キッシンジャーは共和党きって
ロシア軍の攻撃を受け、炎上するウクライナの首都キーウ=2022年2月24日、ウクライナ大統領府提供・ロイター ロシアが2022年2月にウクライナに侵攻してから24日で2年。一時は首都キーウ(キエフ)近郊まで攻め込まれたウクライナは、その後に被占領地域の一部を奪還した。だが、23年に始めた反転攻勢は行き詰まり、前線ではロシア軍の優勢が伝えられる。その背景には、2人のロシア軍関係者がいる。過去2年の戦況の変遷を振りかえる。 今月17日、ロシアとウクライナ両軍は対照的な声明を出した。23年秋から激戦地となってきたウクライナ東部ドネツク州アブデーフカについて、ロシアのショイグ国防相が「完全制圧した」とプーチン大統領に報告。一方のウクライナ軍のシルスキー総司令官は「より有利な戦線の防衛に移ることに決めた」と述べ、アブデーフカ撤退を認めた。 アブデーフカはドネツク州の州都ドネツクから約15キロに位置す
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