【ドバイ=福冨隼太郎】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は9日、英政府がウクライナに戦車を供与することを検討していると報じた。事情に詳しい防衛関係者の話として伝えた。正式に決まればウクライナに西側諸国が近代的な戦車を供与する初のケースになるとしている。 英国が提供を検討しているのは主力戦車の「チャレンジャー2」。FTによると英国防省は具体的なコメントを避けた。同紙は「最終決定は下されていない」とする別の関係者の発言も伝えている。 欧米はウクライナに対して機動性の高い戦闘車などの支援を広げている。米国は6日、歩兵戦闘車「ブラッドレー」50両を含む30億ドル(約4000億円)規模の武器の追加供与を決定した。フランスも4日、装輪装甲車の供与をウクライナ側に伝達している。ドイツも歩兵戦闘車の供与を検討する。 ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアによる占領に終止符を打つため」として欧米に戦車の