レベルが違う。『デート〜恋とはどんなものかしら〜 2015夏 秘湯』の事である。2015年初春、変人奇人にポピュラリティを吹き込む事に定評がある脚本家・古沢良太。そんな彼が杏と長谷川博己のこれ以上ないはまり役を得て、月9を舞台に誰も観た事のないラブストーリーを作り上げてしまった。そんな傑作ドラマが早くもスペシャル番組として復活したのであります。 hiko1985.hatenablog.com 本編のラストで2人は、奇妙に1本だけ桜の生えた丘という「どこかのようでどこでもない場所」に辿り着いたわけだが、今回のスペシャルにおいても2人は、闇雲に進んだ果てに、あるはずのない秘湯に辿り着く。更にはそこに固有の名前をつけてしまう。「誰も観た事のないラブストーリー」にまったくをもって相応しいエンディングを2回連続で決めてのけたのだ。 無数のカルチャーへのオマージュが繰り広げられる今作。半同棲に失敗した