百貨店業界に、大きなニュースが流れた。現在売上高で業界4位の三越と、5位の伊勢丹の経営統合するというのだ。実現すれば、業界で売上トップの百貨店グループが登場することになる。売上高では三越が伊勢丹を上回っているが、時価総額では三越3000億円、伊勢丹4300億円と伊勢丹の方が高い。これは実質的には伊勢丹による三越買収である。 株式市場は如実に反応しており、報道があった昨日の株価の動きは伊勢丹は前日比変わらず。一方の三越は7.5%の上昇。これは、伊勢丹が三越に対して買収プレミアムを支払うことになるだろうことを市場が先読みした形となっている。 相手が誰であれ、百貨店業界でM&Aが起こることは誰もが予想できた。小売業で見てみると、スーパーはイオンとセブン&アイの2強に集約されており、コンビニでもセブン-イレブン、ローソン、あと1社どこか、という状況になっている。この流れが百貨店でも起きるのは時間の