(CNN) 真夜中に差しかかったペルーの熱帯雨林。落葉の中から引っかくような音が聞こえ目を向けると、巨大なタランチュラが有袋類オポッサムを引きずっていた――。米ミシガン大の研究チームがこのほど、そんな調査結果をまとめた論文を発表した。 オポッサムはタランチュラに首をつかまれており、発見時にはまだかすかに動いていた。研究チームは約5分間この様子を観察し、動画撮影にも成功。その後タランチュラは獲物を木の根元に運んでいき、落ち着いて食事を楽しんだ。 このタランチュラの大きさはディナープレート程あり、胴体部分だけでも野球の硬球より大きかったという。 研究チームがこの場面に遭遇したのは2016年。論文にまとめ、両生類と爬虫(はちゅう)類の保護に関する査読誌に先月28日付で発表した。 論文では、大型のクモやムカデなどの節足動物が小さなカエルやヘビ、トカゲといった脊椎(せきつい)動物を捕食する例を15件
南米ガイアナ共和国の熱帯雨林で、体がコバルトブルーに輝くクモのタランチュラなど新種とみられる生き物が30種類以上見つかった。絶滅危惧種の保護活動を続ける国際環境NGOの研究チームが現地調査の結果を発表した。 調査したのは、動物保護団体「グローバル・ワイルドライフ・コンサベーション」や世界自然保護基金(WWF)ガイアナ。2014年3月、秘境ギアナ高地の一角にあるカイエトゥール国立公園周辺で行った調査で、新種とみられる魚6種、植物3種、水生の甲虫15種、トンボ5種やカエルなどが相次いで見つかった。現地にのみ生息する希少な固有種のカエルやヘビなども多数見つかった。 ガイアナは国土の約8割が熱帯雨林に覆われており、生物多様性に富むことで知られる。研究チームは「調査地点は絶滅の危機にさらされている生き物の避難場所になっている」として保護を呼びかけている。(小堀龍之)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く