はじめに コンピューター用語における「圧縮」に対する対語として「解凍」が多くの支持を得て用いられています。一方で他の用語を充てることもままあります。 今回はこの「圧縮」対語としての「解凍」について考察してみたいと思います。 「圧縮」の対語の候補 「圧縮」の対語について、一般には以下の3つがあるのではないかと思います(リンク先はgoo国語辞書): 解凍 展開 伸張 このうち、なぜか「解凍」が多くの支持を得ています。 一方で、Microsoft Windowsでは「展開」の語をあてています。その意味で「伸張」が最も少ない勢力なのではないかと思います。しかし、説得力がある語でもあるようにも感じます。 なぜ「圧縮」の対語として「解凍」が使われるようになったのか? これは諸説ありますが、有力だとされている説としてLZH形式をサポートする「LHA※1」の付属ドキュメント(ファイル名:LHA.DOC)に
今回は長文になりますので、最初に概要をまとめてしまいます。 ・「びびる」の語源として広まっている「平安時代からあることばで、戦で鎧が触れ合う音に由来する」という説は誤りであると考えられる。「びびる」の用例が確認できるのは江戸時代から。 ・この説は平成に入ってから突然現れたもので、どうやら1988年に出た本の誤読から生まれたようだ。 ・「びびる」がオノマトペに由来しているという点はおそらく正しい。 ネットで「びびる」の語源について調べてみると、以下のような説がもっともらしく記されています。 「びびる」は平安時代末期からあることばである。むかし、大軍の鎧が触れ合う「びんびん」という音を「びびる音」といった。源平の合戦における富士川の戦いでは、水鳥の飛び立つ音を聞いた平家軍が、これを源氏軍が攻めてくる「びびる音」だと勘違いし、びびって逃げ出したというエピソードがある。 あちこちに同じような記述が
2010年頃から2ちゃんねるを中心に広まりはじめた造語「メンヘラ」。ニコニコ動画やTwitterなどでも散見されるこの「ネット俗語」が生まれたことには、どういった社会的背景があるのか。精神科医の熊代亨氏が考察する。 メンヘラの誕生 皆さんは「メンヘラ」という言葉をご存知でしょうか。 なんらかの精神疾患を抱えている人や、抱えていると思われる人は、インターネットの俗語でひとまとめにメンヘラと呼ばれています。 メンヘラは特定の精神疾患を指しているわけではなく、ニュアンスのあいまいな言葉です。 一応、境界性パーソナリティ障害がそれに近いとみる向きもありますが、ネットの内外でこの言葉が使われているさまを見ていると、衝動のコントロールがあまり良くない人、風変りな言動の人、うつ病や不安障害で精神科や心療内科に通院している人などが、一緒くたに「メンヘラ」と呼ばれているように見受けられます。 また、他人を揶
この場合ですと、 伊達(苗字) 藤次郎(字) 政宗(諱) となります。 しかし、これよりもっと複雑な人もいるので、それをネタにして説明しましょう。 徳川家康というひとですが、このひと、竹千代・次郎三郎・松平元信・松平元康・内府・東照大権現という呼ばれ方もしていて、さらにこんな名称もあるんです。 従一位・太政大臣・右近衛大将・淳和奨学両院別当・源氏長者・源・家康 すごく長いですよね。 昔の人の名前を見ると、以下のように分類することができます。 1 姓 2 苗字 3 字 4 諱 5 位 6 官 7 幼名 8 法名 9 神号 まだあるかもしれません。 1 姓 大和・飛鳥・奈良時代から続く、一族の名前です。藤原・源・平・橘が四大姓と呼ばれていて、それに菅原・大伴など今ではほとんど無い姓もあります。今では「姓」と「苗字(名字)」は混同されていますが、姓は普通変えられません。DNAの問題なので。藤原の
「的を得る」が誤用であるという主張は、2013年12月に『三省堂国語辞典』が、これまで同辞典が掲載してきた「的を得る」誤用説を撤回したことで、ほぼ俗説と確定しています。 それについてはこちら「 【逆転】「的を得る」:「誤用説は俗説」と事実上決着へ 」をご参照ください。(2014.5.24) 「正鵠を~」「的を~」の派生の経緯については、誤用説との絡みを含めて別の記事にまとめましたのでそちらをご参照ください。 補足:「的を得る」誤用説 と「的を得る」の元は「正鵠を得る」説 の比較検討 現在では、たいへん精確な調査をされた方によって「正鵠を得る/射る」「的を射る/得る」の登場時期は、私のこの記事よりも遥かに遡ることがわかっています。 「正鵠を得る/射る」(より古い形は「正鵠を得る」です。実際の使用例も古くから「得る」が圧倒しています。) http://kumiyama-memo.hatenab
終戦を迎えた8月15日を、「終戦記念日」といったり「終戦の日」といったり、メディアによって表現がマチマチですが、NHKではどのようにいっているのでしょうか。 「終戦の日」といっています。 8月は終戦や原爆・空襲など、先の大戦に関するニュースや番組がさまざまな形で放送されます。このうち、終戦を迎えた15日を「終戦記念日」と表現することに抵抗を感じる人も多いので、放送では「終戦の日」といっています。広島と長崎に原爆が投下された6日と9日も、「原爆の日」という表現をしています。 ところで、このような節目の日について表現するのに「~周年」という言い方があります。この「周年」ということば自体は「その数だけ年を経たこと」をあらわし、本来は「良い・悪い」という意味は含まれていません。しかし、多くの辞書が「創業(創立)~周年(記念)」のように、どちらかといえば「その日を祝う」というニュアンスが含まれる用例
老人福祉法 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S38/S38HO133.html 国民の祝日に関する法律 (祝日法) http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO178.html まず、2001年(平成13年)に祝日法と同時に改正された老人福祉法によって、 第五条 国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すため、老人の日及び老人週間を設ける。 2 老人の日は九月十五日とし、老人週間は同日から同月二十一日までとする。 と定められています。 9月15日…………老人福祉法で定める「老人の日」2002年(平成14年)より 9月15日〜21日…老人福祉法で定める「老人週間」2002年(平成14年)より 9月第3月曜日 …祝日法で定める「敬老の日」2003年(平成15年)
「ダレル・ロイヤルの手紙」という名文が存在する。 一体どこの書籍で引用されていたのか、あるいはどこに書かれていたのか、その出所が全く不明であり、海外を広く検索しても、その原文はどこにも存在していないようだし、ダレル・ロイヤルのサイトにある名言集にも掲載されてはいない。 しかし、その内容自体は非常に秀逸であり、GIGAZINEをどんなときも更新し続けた精神と似ている部分があるので紹介しておきます。 親愛なるロングホーン諸君 打ち負かされる事自体は、何も恥じるべき事ではない。打ち負かされたまま、立ち上がろうとせずにいる事が恥ずぺき事なのである。ここに、人生で数多くの敗北を経験しながらも、その敗北から、はいあがる勇気を持ち続けた、偉大な男の歴史を紹介しよう。 1832年 失業 1832年 州議選に落選 1833年 事業倒産 1834年 州議会議員に当選 1835年 婚約者死亡 1836年 神経衰
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