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ブックマーク / yashio.hatenablog.com (7)

  • 合理的な選択の末に、いつの間にか世の中に取り残される感覚 - やしお

    自分が10~20代の頃に、両親がパソコンを使えない、ケータイでメールが出せない、スマホが使えない、という姿を見ていて漠然と「そんなもんか」と思っていたけれど、自分自身が30代半ばになってちょっとその感覚が分かる気がしてきた。 「年老いてくると単に理解力が下がる」のような個人の能力の問題かと特に深く考えずにイメージしていたけれど、そう単純じゃない気もしている。「自分には必要ない」と思って「新しく出てきた何か」に適応するのをしばらくサボっていると、いきなり従来利用してきたものが消滅して途方に暮れる。出てきた当初からちょっとずつ適応していれば、(スロープとまでは言わないにしても)階段を少しずつ上っていくように習得できても、いきなりその階段も消滅して目の前に崖が現れる。崖を登ろうとちょっと試みてみるけれど、無理すぎて諦めざるを得なくなる。 iPhoneというかiOSも、最初に出てきたときはアイコン

    合理的な選択の末に、いつの間にか世の中に取り残される感覚 - やしお
    morobitokozou
    morobitokozou 2020/11/03
    セルフレジでスマホのバーコード読み取らせるやつ、だいたいわかってるから反応悪くても位置を動かしたり傾けたりで対応できるけど、何も知らないと変な汗出ると思う。しまいには涙まで出るかも。
  • 安倍政権での「第二官僚」のメンバー - やしお

    安倍政権下では専門性や実効性より、内閣の存続(=支持率の維持)やメンツが重視されているように見える。 最近の新型コロナウイルス対応での全国一斉休校も、官邸サイドの主導で進め、文部科学省・大臣との事前調整もなかったと報道されている。さらに安倍首相自身が「直接、専門家の意見を聞いたものではない」と2020年3月2日参議院予算委で答えている。結果として対策が功を奏したとしても、そのことと意思決定の過程が正しかったかどうかは別問題で、結果の妥当性は過程の妥当性を正当化しない。 こうした専門性の軽視は「第二官僚」(官邸官僚)の形成という視点で捉えると理解しやすいのかもしれない。 野球や相撲でもプレイヤーの出身や経歴、実績、得意技を把握しておくと試合や取組を見るのが楽しくなるし、ニュースで名前を耳にしても「ああ、あの時の人ね」と分かるようになる。同じように第二官僚のプレイヤーもその辺を覚えておけば、別

    安倍政権での「第二官僚」のメンバー - やしお
  • 出口をふさいで人事権を握ると人が狂う - やしお

    財務省の文書改竄の話を見ながら、「出口をふさぐ」と「人事権を握る」を同時にやると、「正しいことをやる」より「人事権者に気に入られる(過剰な配慮や忖度をする)」を選ばざるを得なくなるんだ、みたいなことを思った。「出口をふさぐ」というのは、別に官僚をクビになったってアカデミックや民間でキャリアや実績を積み上げられるし、政権が変わればまたスタッフになれるかもといったパスがなくて、一度辞めたら二度と戻ってこれないといった出口のなさのことで、「人事権を握る」というのは2014年に設置された内閣人事局によって審議官クラス以上の各省庁の人事権が内閣に集約されたこと。 学校なんて行かなくても大丈夫、別に大学にも入れるしと思っている(親や周囲が思わせてくれる)子であれば大丈夫でも、そうでないと追い詰められて自殺してしまうのと似ているのかもしれない。 官僚は外部との流動性が低いというのは、日が「ポストに人を

    出口をふさいで人事権を握ると人が狂う - やしお
  • システムをハックする首相 - やしお

    安倍首相・内閣の言動がはちゃめちゃだとするなら、「どんな風にはちゃめちゃなのか」というより「どうしてはちゃめちゃが成立するのか」の方に興味があるし、「首相は愚かだ」と嘆くよりは「愚かな事態をシステムはどのように許したのか」を知りたい。 今の時点でどう見えているか記録を残しておけば、10年後くらいに読み返して面白いかもしれないと思って。 はちゃめちゃが成立する構造 はちゃめちゃが安定して存在するには、「はちゃめちゃを許容する構造」と「はちゃめちゃを用意する構造」の両方が必要になる。 おふとん(=眠気を許容する構造)と眠い人(=眠気を用意する構造)の両方がそろって安定した睡眠が成立するみたいな感じ。おふとんだけあっても全く眠くなければ睡眠は発生しないし、眠い人がいてもおふとんが無ければぐっすり眠れず目が覚めてしまう。 それから眠くなかったのにおふとんに入ったら眠くなってしまうといった、「許容す

    システムをハックする首相 - やしお
    morobitokozou
    morobitokozou 2017/06/02
    “デモは何かの手段というよりそれ自身が目的であって、デモを通して革命を起こすとかそういうことではなくて、デモが存在することに意味がある。代議制によらない、個人が主権者であるような場が必要”
  • 自分はこの人の専門家だというプライド - やしお

    アニメのおそ松さんで、トド松が他の兄弟に自分のイベント(趣味とか最近はじめたこととか)をちゃんと言わないって兄弟たちから文句を言われていた。 見たあとで、そういえば以前、二人で事や遊びに行ったりしてそこそこ仲良かったと思ってた同期が、知らないうちに結婚していて(そもそも付き合っている相手がいることも知らなかった)、そのことをたまたま出張先で一緒になった、その人と同じ課の人から聞かされて、「えっ、彼は結婚とかはしてないと思いますが……」「えっ、結婚式の写真見せてもらったけど……」「えっ」みたいな事故が起こってしまってかなり恥ずかしい思いをしたのを思い出した。 親しくなると「自分はこの人の専門家だ」というような自負が出てくるのかもしれない。親しくなった度合いに応じて「私はこの人のことを知っている」というプライドが出てきてしまう。それだから「あなたは専門家ではない」と他人から否定されると怒るし

    自分はこの人の専門家だというプライド - やしお
  • 素人のいちゃもん作法 - やしお

    国立競技場だったりマクドナルドやフジテレビの不振だったり何かの事件事故だったり、ヤフーニュースやはてなブックマークなんかで、門外漢のど素人、利害関係もまるでない傍観者が、「こいつがバカだからだ」という前提をほとんど無意識に採用した上でコメントしているのを見るのがとてもしんどい。そして自分の言表が所詮それらと同じ穴の貉ではないかと思わず疑ってしまう。どの一線によってそこから画されるのか、自戒のために整理しておく。 まず一般的に言って、当事者というのは傍観者よりその問題についてはるかに多くの時間を割いて考えているはずだ、という認識から出発する。当然だが、当事者は傍観者よりもはるかに切実に問題を捉えて行動している。 そしてもうひとつ、相手の知的水準が自分より著しく劣っているなどということはないはずだ、という認識を持つ。まして当事者がその分野の専門家として職を得ている=社会的に一定の評価を得ている

    素人のいちゃもん作法 - やしお
  • 「厳しすぎる社会」は「だれも責任をとらない社会」 - やしお

    バイトが冷蔵庫はいったりして店つぶして賠償金数千万なんてひどすぎる。だって会社が店を閉店したのは、世間様の空気に屈した(先読みした)からなのに。冷蔵庫の清掃や商品の廃棄、客への補償に対する賠償請求ならまだわかるよ。でも世間力の強さをバイトのせいにするなんてとんでもないよ。 だけど世間様(ブコメとかヤフコメとか2ちゃんしか見てない……)は「そうだ、こいつをつぶせ!」ってゆう。1アウトで人生ゲームセットにしろっていう。賠償金払ったら終わりじゃなく、復学もダメ、まともな就職もダメ、一生日の目を見るなという。 「こういうやつが社会に出る前に潰せてよかったね」みたいなコメントを見かける。「一度失敗した人間は、また失敗するかもしれないから潰せ」ってわけだ。でも「一度失敗した人間は、今度は学習して上手くいくかもしれない」とだって言える。けれど、そうは言わないんだ。 あるいは「社会秩序を乱すことは許されな

    「厳しすぎる社会」は「だれも責任をとらない社会」 - やしお
    morobitokozou
    morobitokozou 2013/08/31
    大群衆に向かってmooningを行えばどんなことが起こるかって話でして。体張ってそんなバカをかばう覚悟を一企業に要求すんなって思う。
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