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  • 1-3月期GDP1次・消費と株価の上昇 - 経済を良くするって、どうすれば

    日銀は、日経平均が30,000円を超えたのに、利上げをせず、ようやく踏み切るのは、半年後、34,000円を超えてからになる。出遅れが響いて、一気に0.75%も公定歩合を引き上げざるを得ず、バブルは燃え盛っていた。今から35年前のできごとである。金融緩和は、物価には効きにくくとも、資産にはすぐ効く。1988年の物価上昇率は+0.5%と低く、翌年+2.3%に加速したときには、既に手遅れだった。果たして、植田日銀はどうするのか。 ……… 今週発表された1-3月期のGDPは、実質年率で1.6%と予想以上の高さだった。特に民需は年率で3.1%も伸びた。要因は、家計消費(除く帰属家賃)が前期比+0.7%と高かったことで、デフレーターが+1.3%と物価高だったにもかかわらず、名目が+2.0%もあったからだった。これで名目GDPは570兆円に達し、ピークだった10%消費増税前の2019年7-9月期の562

    1-3月期GDP1次・消費と株価の上昇 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2023/05/22
    『1-3月期のGDPは、実質年率で1.6%と予想以上の高さ。民需は年率で3.1%も伸び。要因は、家計消費(除く帰属家賃)が前期比+0.7%と高く、デフレーターが+1.3%と物価高だったにもかかわらず、名目が+2.0%もあったから。』
  • キシノミクス・今年は大拡張のち急緊縮 - 経済を良くするって、どうすれば

    11月の鉱工業生産の資財(除く輸送機械)は、停滞しているように見える。輸出主導の景気回復は頭打ちになったかもしれず、ちょっと心配である。輸出は、コロナ禍の日経済の支えとなってきたが、いつまでも頼れるものではないから、内需主導の成長に波及させていかなければならない。当面のマクロ運営は、コロナ対策で大拡張ではあるが、その剥落後が見通せず、急緊縮へと移って行くことになろう。 ……… 11月は、自動車の制約の解消によって、輸出と生産が高まったが、制約前の水準に戻ったということであり、更に伸びて、引き続き景気を牽引できるかは、また別の問題である。その点、資財(除く輸送機械)は、11月が前月比0、12月予測が-1.4である。10-12月期は前期比-1.9とマイナスだ。1月予測は+14.8と跳ねるが、春節の時期でもあり、当に最高水準を抜いて行くかは、慎重に見るべきだろう。 他方、建設財は前月比-

    キシノミクス・今年は大拡張のち急緊縮 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2022/01/08
    『2022年度予算はかなりの緊縮である。まず、国は6.7兆円の公債金の減額、すなわち赤字の圧縮を行う。地方は3.6兆円の地方債の減額と0.5兆円の特会償還を合わせ、4.1兆円の圧縮だ。国・地方で計10.8兆円もの緊縮予算が』
  • 緊縮速報・破綻懸念をよそに財政は急速に回復 - 経済を良くするって、どうすれば

    12/20に公表された7-9月期資金循環では、一般政府の資金過不足が季節調整値で-5.4兆円まで縮まり、一気に前期から6.1兆円改善した。水準は2014年頃と変わらないレベルである。むろん、同日に成立した補正予算の執行によって、再び不足幅が拡がるとしても一過性で、コロナ前のGDP比-2%程度を超える健全財政へ向かう。財務次官の破綻懸念どころか、先々の急速な緊縮による成長の委縮が心配されるところだ。 ……… 誰かの借金は誰かの貯蓄であるから、7-9月期は、政府の借金が減った分、家計と企業の貯蓄も減って、コロナ禍前に近いレベルに戻ってきた。海外は借金が幾分少なくなっている。リーマンショックの際は、政府の高水準の「赤字」が長く続いたが、今回は、谷が深かったものの、戻りは早い。それとは裏腹の関係となる企業の過剰についても、異様さが尾を引いた前回とは違い、短く済みつつある。 財政収支が改善した背景に

    緊縮速報・破綻懸念をよそに財政は急速に回復 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2021/12/30
    『財政収支が改善した背景には、税収の好調さがある。企業期業績見通しの経常利益は、2021年が3割増、2022年が1割増なので、法人税を中心に更に伸びそうである』
  • 10-12月期の消費は、アベノミクスで最悪へ - 経済を良くするって、どうすれば

    週末に消費指標が公表され、事態は一層深刻であることが判明した。この分では、10-12月期の家計消費の前期比は-3%を超えるおそれがあり、そうなれば、前回消費増税時の2014年4-6月期を下回り、過去7年間のアベノミクスで最悪となる。この水準は、「悪夢のような」と腐される民主党政権の最終年より低い惨憺たるものだ。しかも、前回増税時より拙いのは、輸出の停滞で景気が失速しており、前回のような盛り返しが少ないまま、今後、L字型の推移が予想されることである。 ……… 11月の日銀・実質消費活動指数プラスは、前月比+2.7であったが、10月の-9.9からの戻りとしては非常に弱く、仮に、12月に、駆け込み前の4-6月期の水準まで、+2.4伸びたとしても、10-12月期の前期比は、-3.3にもなってしまう。増税による実質的な所得の低下を踏まえれば、4-6月期の水準まで伸びることには難しさがあるので、更なる

    10-12月期の消費は、アベノミクスで最悪へ - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2020/01/19
    [『GDPの家計消費(除く帰属家賃)の前期比が-3%を超えるようだと、前回増税時の2014年4-6月期の233.1兆円を下回り過去7年間のアベノミクスで最悪となる。民主党政権下の2012年の家計消費は235兆円であっから、これより少ない』
  • アベノミクス・消費を死なせ、地球に貢献 - 経済を良くするって、どうすれば

    景気が減速しているにもかかわらず、消費増税を強行したために、経済は、もう滅茶苦茶である。鉱工業指数が前回増税を上回る大打撃となり、商業動態・小売業が東日大震災以来の最低水準に沈んだ。2014年当時は、輸出が増えていたから、緩やかながらも、景気は回復して行ったが、今回は、輸出が低迷中であるために、底をはう状態が長く続くだろう。消費がよみがえるのは何年先か分からず、ことによると、もうないのかもしれない。つまり、消費は既に「死んでいる」のである。 ……… 11月の鉱工業生産の前月比は、「消費増税の反動減と台風被害が重なった」とされた10月の-4.6から、更に下げて-0.9となった。天気のせいではなかったようである。前回増税の2014年4-6月期の前期比は-3.0だったが、今回の10-12月期は、10,11月実績と12月の経産省予測の+0.4から、前期比-4.3になりそうで、前回を上回る大打撃と

    アベノミクス・消費を死なせ、地球に貢献 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2019/12/30
    『問題は、低血圧の時に降圧剤を処方するようなことをしてはいけないということである。将来の高血圧が心配だからといって、今から降圧剤を飲んでいたら、死んでしまう。そう、この国は、それをやってしまった。』
  • 緊縮速報・4-6月期は年金で緊縮 - 経済を良くするって、どうすれば

    4-6月期の一般政府の収支は、資金循環統計における資金過不足の4期移動平均で見ると、赤字のGDP比が前期より0.2%縮小して-1.8%となり、再び-2%を切る水準となった。もはや、財政再建に焦る必要はなくなっており、景気が減速し、世界経済が不穏な中で、敢えてするような状況ではない。しかし、経済が消費増税に耐えられるかどうかで実施が判断される有様で、成長に最善を尽くすより財政赤字の削減を優先する異常さが常識化し、状況に応じて経済を運営するという当たり前のことができなくなっている。 ……… 金曜に公表された4-6月期の日銀・資金循環統計では、資金過不足の前年同期比が、中央政府で+0.4兆円、地方政府で-0.6兆円、公的年金で+1.4兆円となり、一般政府の4期移動平均のGDP比は、前期より若干の改善という結果であった。この1年、一般政府の「赤字」は-2%を切るレベルに定着しており、当然ながら、名

    緊縮速報・4-6月期は年金で緊縮 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2019/09/28
    『この1年、一般政府の「赤字」は(GDP比) -2%を切るレベルに定着しており、当然ながら、名目成長率が2%弱あれば、公債残高のGDP比も安定することになる。これで財政再建に焦るなど、バカげている。』
  • 緊縮速報・リフレより財政再建のアベノミクス - 経済を良くするって、どうすれば

    財政タカ派は、公債等残高のGDP比190%超をあげつらうだけだし、反緊縮派は、MMTなら赤字は問題ないと極論に走る。少しは「程度の問題」を考えたらどうかと思うね。例年より遅れて7/31に公表された「中長期の経済財政に関する試算」は、財政再建目標の達成年度ばかりが注目されるけれど、今年から数表がエクセルで提供されるようにもなり、もっと分析に活かすべきじゃないのかな。政治論はともかく、政策論には欠かせないことだよ。 ……… まず、過去の実績を確かめよう。国の税収は、2014年度以降の5年間で13.4兆円増えた。そのうち、消費増税によるものを5.6兆円とすると、成長による増収が7.8兆円、年当たり1.6兆円もあったことになる。他方、基礎的経費は5年間で-2.5兆円の減少である。社会保障が年に+0.7兆円なのだが、地方交付税が-0.3兆円、公共事業などの「その他」が-0.8兆円で、差し引き年-0.

    緊縮速報・リフレより財政再建のアベノミクス - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2019/08/19
    『5年間の緊縮は合わせて15.9兆円。2018年度の家計消費は2012年度と比べ実質で2.1兆円増を踏まえれば、どれたけ緊縮が大きかったかが分かる。これでは「リフレ」をいくらしようと、物価が上がらないのは当然ではないか』
  • 10-12月期GDP2次・上方修正の中身は悪い兆し - 経済を良くするって、どうすれば

    3/8公表の10-12月期GDP2次速報の実質成長率は年率1.9%と、1次速報の年率1.4%から上方修正された。ただし、中身は、在庫の寄与度が-0.2から0.0に変わった要因が最も大きく、最終需要で見れば、わずかながら低下したという結果だった。このため、1-3月期は、在庫の復元で需要増となる可能性が薄れ、マイナス成長に陥る恐れが一層、強まった。実際、次回の1次速報で仮置きされる原材料と仕掛品の在庫の寄与度は-0.1となり、一つ重荷を抱える形になっている。 ……… 2018暦年のGDPは534.3兆円であり、2017年10-12月期が534.0兆円であったから、この1年は、ゼロ成長だったということになる。設備投資は増したが、消費がほぼ横バイで、輸出が伸び悩み、住宅と公共投資が足を引っ張ったことで、こうした数字となった。この間、財政収支は、GDP比で1%程の大幅な改善となったが、国民生活はまっ

    10-12月期GDP2次・上方修正の中身は悪い兆し - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2019/03/10
    『政治的には、国民生活がまったく向上していないのに、増税で消費を圧殺して構わないとする思想が蔓延している。教育無償化で還元する分はまだしも、純増税の分だけ景気対策でバラまくくらいなら、両方やめるべき』
  • アベノミクス・1-3月期はマイナス成長の恐れ - 経済を良くするって、どうすれば

    先月のコラムで、景気後退期にある可能性を指摘したが、事態は悪化の様相を見せており、1-3月期はマイナス成長もあり得る形勢となってきた。むろん、そうなれば、アベノミクスのイザナミ景気超えは、幻だったことになる。もはや、去年の実質賃金のプラマイの議論に熱中している場合ではない。不況下で消費増税をする愚行から、いかに緊急脱出を図るのか、真剣に考えるべきときに至った。 ……… 2/28公表の1月の鉱工業指数、住宅着工、商業動態のどれもがネガティブ・サプライズで、心配していたことが現実となった。鉱工業生産は、前月比-3.9と大きく下がり、3か月連続の低下である。2,3月の予測指数を基に計算した1-3月期の前期比は-1.5に落ちてしまう。この水準は、災害のために大きく低下した7-9月期とほとんど変わらない。しかも、予測指数の実現率の低さを踏まえれば、更に下ブレする可能性が強い。 設備投資の動向を示す資

    アベノミクス・1-3月期はマイナス成長の恐れ - 経済を良くするって、どうすれば
  • 消費増税は何のため・失われた20+α年 - 経済を良くするって、どうすれば

    財政収支の指標としては、プライマリーバランスがよく使われるが、それに限られるわけではない。GDPの部門別勘定における「貯蓄(純)」も、実態を知るために、とても貴重なものだ。そこから見えるのは、デフレと物の財政危機をもたらしたのは、消費増税を中心とする緊縮財政だったという、やるせない事実である。消費増税自体が目的ではなく、手段だとすれば、一体、何のために行うのか、よく考えるべきだろう。 ……… そもそも、貯蓄(純)とは、プライマリーバランスを算出する下地になるものであり、これに「資移転」、「固定資形成」等の増減を調整した上で、利子の受け払いを差し引いたものだ。ざっくり言えば、財政収支から公共事業を除いたイメージである。公共事業は、国債で賄うとしても、インフラの実物資産が残り、次世代の便益にもなるから、これを除いた収支にも十分な意味がある。 意外にも、貯蓄(純)は、1997年に消費増税を

    消費増税は何のため・失われた20+α年 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2019/02/25
    『この1997年度には、消費増税だけでなく、特別減税も廃止し、社会保険料を上げ、公共事業まで削減して、12兆円ものデフレ圧力をかけたが、こうした度外れた緊縮財政を焦って打つ必然性は何もなかったのである』
  • 10-12月期GDP1次・2018年間はマイナス成長を記録 - 経済を良くするって、どうすれば

    バレンタインデーに公表された10-12月期GDP成長率は、実質年率で+1.3%だった。前期の災害に伴う急落からのV字回復が期待されたが、半返しにとどまり、見た目とは違って、かなり重大な局面に至っている。実際、2018暦年の実質GDPは、前年10-12月期と比べ、わずかながらマイナスとなり、この1年間、まったく成長していないことが示された。輸出の増加が止まり、GDP比1%強の緊縮をした結果がこうであれば、次の2019年は、輸出が減退する可能性が高く、消費増税も敢行するわけで、再びのマイナス成長が懸念される。 ……… 10-12月期の実質GDPは534兆円と、前年同期とほぼ同じになり、2018暦年でも534兆円にとどまって、この1年間は、まったく成長できなかったことが示された。一般的な暦年どうしの比較だと、2017年内の成長が影響するため、+0.7%成長となるが、直近の1年間はゼロ成長というの

    10-12月期GDP1次・2018年間はマイナス成長を記録 - 経済を良くするって、どうすれば
  • 少子化とは経済の問題、意識のせいでなく - 経済を良くするって、どうすれば

    少子化は意識や文化の問題」とする人がいるのだが、ありていに言えば、カネの問題だ。経済より、意識や文化はゆっくり変化するものなので、意識や文化の遅れが原因に見えてしまう。原因は、経済に発する。意識や文化を経済に適応させるのも大切だが、それに力を入れていると、根にある経済の解決に行き着かなくなってしまう。世の中、カネで解決のつくことは多い。少なくとも、意識や文化を変えるよりは容易だ。まあ、こんな露悪的なことを言うから、嫌われるのだが。 ……… 前田正子先生の新著『無子高齢化』は、少子化の原因に若者の困窮があることを強く指摘していて、共感できる内容だった。むろん、少子化には複合的な要因があるのだが、政策的に解決すべき対象を特定することは、極めて重要だ。「それは十分条件でない」と批判するより、主な必要条件を順につぶしていくべきだ。学術的な真実の追求とは異なり、極端に言えば、若者の困窮にテコ入れ

    少子化とは経済の問題、意識のせいでなく - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2019/01/20
    1995年からの男性就業率の推移グラフ。『25-34歳の男性就業率を見ると、(略)アベノミクス以降、回復を続けてはいるが、水準は2000年頃に戻った程度で、「幸せな時代」とは、まだ差がある』
  • 7-9月期GDP2次・設備投資の行方と消費の屈折 - 経済を良くするって、どうすれば

    今回のGDP2次速報では、消費の推計方法が変更になったこともあり、改めて消費の動向に注目してみたい。変動がやや大きくなった点は意外だったが、全体的な傾向に違いはない。2014年の増税後、消費は、所得効果で大きく落ち込んだのに加え、増加速度も明らかに落ちた。そのため、増税しなかった場合と比べ、その差は14兆円まで開いている。2019年増税で、いかに駆け込みの反動対策をしようとも、速度を鈍らせる効果は防げまい。 ……… 7-9月期GDP2次速報では、法人企業統計の結果を受け、設備投資が大きく下方修正され、前期比-2.7%まで下がったことが最大のポイントだった。災害という特殊事情がなければ、景気動向の見方を変えないといけないほどの大きな低下であり、名目値で見て、ようやく前々期を上回り、かろうじて自律成長を確認できるという危い内容だった。その背景には、年初来の輸出の衰えがあり、今後の製造業の設備投

    7-9月期GDP2次・設備投資の行方と消費の屈折 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2018/12/16
    1994年からの家計消費のグラフ。
  • アベノミクス・とうとう表れた基調の衰え - 経済を良くするって、どうすれば

    今週、公表された10月の経済指標は、軒並み強いものだった。この勢いなら、10-12月期のGDPは、3%近い高成長が期待される。ただし、災害続きでマイナス成長だった7-9月期の反動増が大きく、むしろ、基調は衰えを見せる。昨年までの輸出の好調さに慢心し、緊縮型予算で臨んだところ、今年に入って輸出が失速し、緊縮に足を取られた形だ。せっかく、設備投資が動き始めたのに、景気は勢いに乗れずにいる。この分では、次の1-3月期は、再び落ち込むジグザグコースをたどりそうだ。 ……… 10月は、日銀・実質輸出が前月比+6.6と伸び、7-9月期より+3.0高い水準だった。鉱工業生産も前月比+3.0と、7-9月期比+2.8であるだけでなく、11,12月の生産予測を単純に延長すると+4.0にまでなる。しかし、これらには、7-9月期の実質輸出が前期比-2.1だったり、鉱工業生産が-1.5だったりした反動増が含まれる。

    アベノミクス・とうとう表れた基調の衰え - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2018/12/02
    『設備投資が先導し、賃金が上昇するという展開になってもらいたいものだ。ところが、そこへ外国人労働者を入れて、冷まそうとする』『外国人雇用状況前年同月比は+19.5万人、雇用者数前年同月比が+61万人』
  • 11/7の日経 - 経済を良くするって、どうすれば

    「外国人労働者を入れないと経済が回らない」と言う人がいるけれど、リーマン前だって、バブルのときだって、回ってたんだけどね。有効求人倍率こそ、バブルの1991年の1.40を超えているが、正社員の倍率は、まだ1.14倍だ。バブルの頃は「非正規」という言葉はなかったから、単純には比較できんよ。それで、男性の年齢別就業率を見ると、中心階層は、まだリーマン前に戻った程度で、バブル期とは差があるから、賃金が上がらないのも不思議ではない。 もっとも、緊縮財政のせいで消費が振るわず、上げるにあげられない状況だ。通常の売上が伸びる中での人手不足なら、供給に制約があっても高収益化で補うとか、売上を基に設備投資で省力化を図るとかの手があるが、緊縮で売上が停滞していては、そうも行かない。何がなんでも人手が欲しくなる。それで景気が停滞すると、今度は人を切るしか手がなくなる。こうして、緊縮は国を壊していくわけである。

    11/7の日経 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2018/11/11
    『通常の売上が伸びる中での人手不足なら、供給に制約があっても高収益化で補うとか、売上を基に設備投資で省力化を図るとかの手があるが、緊縮で売上が停滞していては、そうも行かない』消費増税が失敗だよなぁ
  • 貧困層の輸入が日本の国是なのか - 経済を良くするって、どうすれば

    「外国人労働者も平等に扱う」としつつ、「日人の雇用には悪影響を与えない」とも主張されているのだが、この二つは質的に矛盾する。日人を擁護するには、外国人を犠牲にせざるを得ないからだ。それなのに、都合良く、できるかのようにしてしまう。こうして左右の反対論が幻惑される中で、目の前の利権は、しっかりと獲得されて行く。矛盾が露呈し、「負債」が回って来るのは、不況になったときで、あとは野となれ山となれだ。 ……… 外国人労働者の受入れについては、中堅層以上は既に「開国」しているので、決断が求められているのは、貧困層を輸入するか否かであり、「人の自由化」なんて美しいものではない。日は、貧困層には、福祉より仕事を与えることで安定化を図り、周辺国の貧困削減には、投資と援助による経済開発で対応した。ある程度、これが成功したから、強い流入圧力にさらされずに済み、今の社会がある。その意味で、「国是」の転換

    貧困層の輸入が日本の国是なのか - 経済を良くするって、どうすれば
  • アベノミクス・移民とは貧困層の輸入 - 経済を良くするって、どうすれば

    今週、相次いで出された経済指標からすると、7-9月期GDPは実質で年率-0.8%程度のマイナス成長になりそうだ。停滞する消費を始め、内需はいずれも弱いが、最も足を引っ張るのが公共投資になりそうなのは苦笑させられる。他方、税収は過去最高を望めるハイペースで、急速な財政再建が進む。今期マイナスになる外需は、中国の様子からすると要警戒である。こうした中、消費増税と移民受入れを打ち出すのは、どういう思想なのだろう。 ……… 7-9月期の消費は、商業動態の小売業が前期比+1.0と名目では健闘したが、消費者物価指数の財が、料とエネルギーの上昇により、前期比+1.3と、これを上回っているため、日銀・消費活動指数の動きからすると、実質では、若干のマイナスにとどまることになりそうだ。名目での健闘ぶりから分かるように、消費の下地は悪くなく、物価上昇が一巡した後の浮上に期待したいところだ。 次に、設備投資につ

    アベノミクス・移民とは貧困層の輸入 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2018/11/04
    『「外国人も日本人並みに」というのは甘い罠であり、「貧困層」の日本人並みという言葉が略されている。少なくとも、永住資格を与える外国人については、「中間層」並みにしないと、貧困層を膨らませる』
  • 日本経済・戦後3度目の転換点 - 経済を良くするって、どうすれば

    10%消費増税が決まり、この国は、どうしても成長したくないらしい。せっかく戦後70年余りでたった3度しかない成長加速の転換を果たしたのに、わざわざ壊しに行かずとも良さそうなものである。単純な増税反対論者はいるけれど、2021年度末に基礎的財政収支の赤字がゼロになる軌道にあること(9/23)を知らないから、負担を嫌がっているだけにしか見えず、まるで説得力がない。余計なマネをせず、現状維持に留めることが、これほど難しいとはね。 ……… 日経済が成長加速の転換点を迎えたのは、高度成長の出発点となった1954年、バブル景気の出発点だった1983年、そして、今の景気の出発点である2014年の3度しかない。それほど現状は貴重であり、つまらぬ拘りで失うのは惜しい。転換点が見て取れるのが下図の消費率の動向だ。それぞれの年でピークをつけ、これ以降、消費率とは裏腹の投資率が高まって行き、成長が加速するわけで

    日本経済・戦後3度目の転換点 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2018/10/28
    『2014年から今へ至る4年間は、出発点があまりに悪過ぎ、未だリーマン前並みに戻ったくらいの水準だから、好況の実感はないにしても、これからというところで、消費増税の大ブレーキをかける』
  • アベノミクス・足下の停滞と先行きへの期待 - 経済を良くするって、どうすれば

    ネゴシエーションで大切なのは、何を否定していないかを読み取ることだ。「交渉中は、制裁関税はない」というのは、「交渉が打ち切られたら、制裁関税がかけられる」という意味だと考えておく必要がある。だから、油断は禁物である。自律的成長は、とば口に立ったばかりであり、輸出の支えを失うわけにはいかない。難しいのは、年末の予算編成で消費増税が確定してから、日米交渉が格化することだ。それまでに、どれだけ内需が育っているかが運命を分かつことになる。 ……… 金曜に8月の経済指標が発表され、7-9月期の鉱工業生産は、どうも前期比マイナスになりそうだ。7,8月平均が前期比-1.2で、9月予測は前月比+2.7だが、埋めきれない。災害続きで思うように生産できない面はあるにしても、輸出の減速で下地が弱まっているためである。ただし、設備投資を占う資財(除く輸送機械)は、やや強めのように思う。これが自律的成長に向けた

    アベノミクス・足下の停滞と先行きへの期待 - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2018/09/30
    『アベノミクスも、本当に異次元緩和の出口戦略に道筋をつけたいのであれば、緊縮をやめて、内需を育てれば良いだけのことである』
  • 緊縮速報・再建を確かにするのに増税はない - 経済を良くするって、どうすれば

    7/9に新たな「中長期の経済財政に関する試算」がオープンになり、日経は基礎的財政収支の赤字解消は平成27年度と報じた。「わずかでも黒字になる」という意味で間違いではないが、平成26年度にはゼロになるのだから、目標到達の見通しが1年早まったと表現する方が実態を表しているように思う。2017年度の国の税収の上ブレによって、収支のグラフが上方へシフトしたことが重要なわけだから。 ……… 「中長期」を見る上で最も注意すべきは、足下の税収で目標到達の年度が動く点にある。これは、足下の税収をベースに、将来の税収を計算していくからである。したがって、ベースの税収が現実的か否かのチェックが欠かせない。国の税収を見ると、2017年度の実績が58.8兆円に対し、2018年度の見込みが当初予算額どおりの59.1兆円でしかないことに気づく。その差は、わずか0.3兆円、0.5%増にとどまるという、不自然な設定だ。

    緊縮速報・再建を確かにするのに増税はない - 経済を良くするって、どうすれば
    shibusashi
    shibusashi 2018/07/16
    『国地方の財政とは別に国民は社会保険の緊縮にも直面している。2015年度以降の4年間で、厚生年金の保険料は予算ベースで5.7兆円も増加しており、他方、給付増は2.3兆円にとどまるから、差し引き3.4兆円も締まっている』