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ブックマーク / jinjisoshiki.hatenablog.com (5)

  • ピーター・センゲに学ぶ「システム思考」入門(準備編) - 人事組織の研究ブログ

    今回は、下にリンクがある「ピーター・センゲに学ぶ「システム思考」入門」の準備編的な役割として、小田(2017)によるピーター・センゲの「学習する組織」を分かりやすく解説したシステム思考のポイントを紹介します。小田によれば、システム思考とは、現実の複雑性を理解するために、ものごとのつながりや全体像を見て、その質について考えるディシプリン(方法)です。このシステム思考の重要な原則が「構造がパターンに影響を与える」というもので、構造を理解しないで施策を行うならば、しばしば「システムの抵抗」と呼ばれる構造の罠に阻まれ、良かれと思う行動の効果が打ち消されてしまう一方、システムの構造を理解することによって、小さな力でも大きく動かせる「レバレッジ・ポイント」を見出すことができるといいます。これは組織変革を実行し、組織進化を促す際にとても重要なポイントだといえます。 小田は、システム思考の基的な実践は

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  • 組織設計の人事経済学3ー最適な職務設計を通じて人材と組織のパフォーマンスを最大化する - 人事組織の研究ブログ

    ブログの人事経済学シリーズでは、人材や組織が経済合理性の原則にしたがって行動することを前提に、優れた人材の獲得と活用を可能にする人事管理と、人材活用の制約条件となりうる組織構造の効果的な設計を通じた組織のパフォーマンスの最大化について理解してきました。今回は、人材と組織をつなぐもっとも重要かつ基的な単位である「職務(仕事、ジョブ)」について、例によってラジアー & ギブス (2017)を参考に考えてみたいと思います。 職務とは、組織として製品やサービスなどのアウトプットを生み出すのに必要なさまざまなタスクを束ねて、人材がそれを担当できるようにパッケージ化したものです。組織がアウトプットを生み出すために職務が存在し、その職務を遂行するために従業員が雇用されます。日の社会では就職ではなく就社といった「メンバーシップ型雇用」が支配的だという見方がありますが、世界の多くでは、特定の職務遂行の

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  • 組織設計の人事経済学1ー組織パフォーマンスを最大化する意思決定構造 - 人事組織の研究ブログ

    人事管理で重要なのは、自社にとって必要な人材を獲得し、その人材を活用して企業業績を最大化することです。そのために、過去の人事経済学シリーズでは、募集と採用選考、教育投資と人材維持、そして報酬・昇進・評価について解説を行ってきました。しかし、いくら優秀な人材を獲得し、その人材に教育投資をし、インセンティブを与えても、アウトプットを生み出すための組織や職務が社内にいる人材の能力を最大限に活用できるように設計されていなければ企業は業績を最大化することはできません。そこで今回は、組織内の人材を活用しながら、組織パフォーマンスを最大化するためにはどのような意思決定の構造が求められるのかについて、組織を経済システムになぞらえるかたちで経済学的な視点から考えてみたいと思います。今回も、例によってラジアー&ギブス(2017)を参考にします。 経済学的アプローチとは、企業にせよ、人材にせよ、平たくいえば損得

    組織設計の人事経済学1ー組織パフォーマンスを最大化する意思決定構造 - 人事組織の研究ブログ
  • 両利きの組織をどうやってつくるのか - 人事組織の研究ブログ

    両利きの経営とは何でしょうか。加藤、オライリー、シェーデ (2020)によれば、両利きの経営とは、既存事業の「深堀り」(exploit)と新しい事業機会の「探索」(explore)を両立させる経営のことを指します。一般的に事業にはライフサイクルがあり、勃興、成長、成熟、衰退というS字カーブを描いた道をたどります。よって、企業が長期的に生き残り繁栄し続けるためには、個々の事業のS字カーブをうまくつなぎ、成長の波に乗っていかなければなりません。つまり、既存事業が衰退期に入る前の踊り場で、次の新たな成長事業を生み出さなければならないのです。このような経営は、オライリーの言葉を借りれば、「同じ屋根の下で、異なる成長段階の事業が同居している経営」だと言えます。これを可能にするために必要なのが両利きの経営だということなのです。 両利きの経営は簡単なことではなく、これを実現するためには、両利きの組織を作

    両利きの組織をどうやってつくるのか - 人事組織の研究ブログ
  • 逆境に強いレリジエントな組織とは:組織内地理学的アプローチ - 人事組織の研究ブログ

    近年、経営学においてレジリエンスという言葉に注目が寄せられています。日語で言えば、弾性、回復力、しなやかさ、粘り強さといったところでしょうか。要するに、逆境に対してポキっと折れてしまわない力だといえましょう。組織レベルでの話をすれば、衝撃への耐久性や吸収力を備えた逆境に強い組織すなわちレジリエントな組織であることは、環境変化が激しく不確実性の高い時代に求められる重要な組織能力といえましょう。これまで、組織レジリエンスの研究においては、逆境や衝撃は組織全体に降りかかり、組織全体としてどう逆境に反応するかという視点でレジリエンスを捉えてきた感がありますが、Kahn, Barton, Fisher, Heaphy, Reid, & Rouse (2018)は、逆境というのは組織全体に対して均等に起こるものではなく、最初は組織の中の特定の部分に局所的に起こるものであること、ゆえに、それへの反応も

    逆境に強いレリジエントな組織とは:組織内地理学的アプローチ - 人事組織の研究ブログ
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