しかし、これが日本企業が大挙して押し寄せ続けているタイの場合には全く様相が異なっている。インターネット時代だと言うのに絢爛豪華な紙媒体が急成長しているのだ。 今回は2011年に創業したばかりの月刊の日本語情報誌「ArayZ」(発刊は2012年1月号から)を紹介したい。 商工会議所の会員企業が世界で最も多いタイの首都バンコクには、当然ながら昔から日本語情報誌は数多くあった。 ただそれは、日本人向けアパート・不動産の紹介やレストランの広告記事だらけの、日本人の駐在員が多い世界中のどの町にもあるようなものだった。ほとんどがタブロイド版の新聞体裁で紙質もぺらぺら。 しかし、ArayZは、そうした日本の“伝統メディア”とは一線を画している。とても厚くて光沢のある紙を使い、高級感たっぷりなのだ。 不動産やレストランの紹介はもちろんあるが、きちんとした政治や経済、産業の分析記事が売り物である。 広告も日