「サッカー合宿の聖地」として知られる茨城県神栖市波崎地区の合宿施設や旅館が、相次ぐ予約キャンセルに悲鳴を上げている。経営者によると、新型コロナウイルスの影響で、昨年の利用客は例年の9割減となり、今年もその傾向は変わらないという。 【写真】サッカー合宿者向けの宿泊施設「ミンションやまざき」社長の山崎芳一さん。神栖市観光協会会長も務める=2021年8月5日午前11時19分、茨城県神栖市波崎 神栖市には、市と民間のサッカー場が100面以上あり、波崎地区には学生やアマチュアチームが年間約30万人訪れていた。 だが、波崎地区で合宿施設を営み、市観光協会会長の山崎芳一さん(61)は「緊急事態宣言が出る度にキャンセルが出る。昨年のお客さんは例年の10%くらいだった」と言う。 19軒が加盟する波崎旅館業協同組合では、今のところ経営不振から廃業した宿はないというが、山崎さんは「みんな借り入れでしのいできたけ