今年の「祇園祭」は、49年ぶりの「後祭(あとまつり)」(7月21~23日)の復活や、幕末の「禁門の変」(1864年)で焼失して以来、150年ぶりに復元された「大船(おおふね)鉾」が巡行したこともあって、16日の「前祭(さきまつり)」の宵山だけでも34万人と、例年以上の人出で賑わったという。が、この絢爛豪華な祭りが行われる京都では昔から、こんな警句が囁かれているのをご存じだろうか。 「白足袋には逆らうな」 「白足袋」とはつまり、日常的にそれを身に付ける茶人や花人、僧侶、そして祇園祭の主役である室町の老舗商人たちを指している。 この警句を無視したいい例が、約30年前の「古都税騒動」だろう。1985年、京都市は財政を圧迫していた文化財保護費を捻出するため、社寺の拝観料に地方税をかける「古都保存協力税(古都税)」を導入した。ところが、これが清水寺や金閣、銀閣といった観光寺院の逆鱗に触れ、一部の寺院
京都府などが公表したリニア中央新幹線のルート案と試算の比較。京都は京都駅を通る北ルートが最適と主張。折衷案として京都府南部を通る直線ルートも示した。国が定めた整備計画に基づくのは、奈良駅付近を通る南ルート(写真:産経新聞) 平成57(2045)年の開通が予定されているリニア中央新幹線の大阪−名古屋ルートをめぐり、「京都経由」を求める一部の声に対し、建設主体のJR東海などが反発を強めている。国が23年に決定した整備計画では名古屋以西のルートは「奈良市付近」を通って大阪市まで結ぶことになっており、京都は想定されていない。JR東海の山田佳臣社長は「われわれに求めるのは筋違い」とバッサリ。京都の誘致活動は“独り相撲”に終わってしまうのか…。 「ああそうですか、ということだけ」。7月10日、JR東海の山田社長は大阪市内での記者会見で、リニア中間駅の“京都誘致運動”に対し、辟易(へきえき)した表情で
学校法人同志社(京都市)が大学に医学部や医科大学を設置する検討チームを発足させたことを受け、京都府医師会(森洋一会長)は11日、「新設には断固反対していく」との声明を発表した。 京都府庁で会見した森会長は、同志社側が医師不足の解消を掲げていることについて、「(既存の)医学部定員枠の増大で十分、対応できている」と反論した。また、新設によって学生や教員を取り合う市場原理が持ち込まれると、医学生の質が低下したり既存大学の経営が圧迫されたりする、と訴えた。 そのうえで「現代の医療状況などを顧みておらず、良識の府の見識にも関わる」などと同志社側を批判した。
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