厳しいノルマに、絶対服従の上下関係――。過酷なことで知られる証券会社の世界を描いたマンガが注目を集めている。タイトルは「雨宮鬱子の証券会社で働いたらひどい目にあった」(宙出版)。新卒で証券会社に入った著者が、激務によって2年目でうつ病になってしまうまでを描いた作品だ。 冒頭から出社途中に気持ち悪くなり、駅のトイレで嘔吐。翌日には家を出ようと思ってもドアノブを握る手が震えてしまう。だが、休むと何を言われるかわからない。「非常識!」「これだからゆとり世代は…」といった言葉が頭に浮かぶ。 女性課長のパワハラと、厳しいノルマに追われ鬱子が苦しんでいるのが、職場のパワハラだ。43歳独身の女性課長「豚腹独身(ぶたばら・ひとみ)」との関係がうまくいっておらず、ことあるごとに怒られる。少しでもビクついた様子を見せると、さらに激高した課長に「なんであんたにそんな顔されなきゃいけないのよ!」と怒鳴られてしまう