歴史を通して、聖書は世界中の様々な言語に訳され、出版されてきた。その中には誤記・誤植や、現代から見れば奇異に思われる翻訳を含むものが数多く存在する。本項目聖書の誤記(せいしょのごき)ではその事例を挙げる。 以下、文中における聖書の日本語訳は口語旧約聖書(日本聖書協会、1955年)と口語新約聖書(日本聖書協会、1954年)を引用し、誤植に応じて一部改変している。 手稿本[編集] ケルズの書 ケルズの書(800年頃)[編集] ケルズの書におけるルカによる福音書、イエスの系図(英語版)には、第3章第26節において一人余分に先祖を数えている(画像、上から2番目の名前 "IAE")。これは転写者が"QUI FUIT MAHTATHIAE"を"QUI FUIT MATHATH | IAE"と解釈し、IAEという人物が別にいると考えたため(そうして別にQUI FUITを付け加えたため)である。[1] マ