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ブックマーク / kakuyomu.jp (17)

  • 窓の外は水槽の中 - 窓の外は水槽の中(@orange_star) - カクヨム

    『窓の外は水槽の中』 あふれる汗で制服のブラウスを濡らしながら、学校まで2キロの道のりを自転車でかけていく。田んぼの真ん中を走る農道はどこまでもまっすぐに続いていて、その先には学校が見えるのに一向に近づかない。空は青く、地平を見渡せばどこまでも緑の田んぼが広がっている。 これが私の住んでいる町の初夏の景色だ。 学校に近づくにつれて、徐々に顔見知りが増えていく。おはよう、おはようと声を掛ける生徒たちの中を縫いながら自転車の速度を上げていく。 正門を抜けて体育館の裏側にある自転車置き場に自転車をとめる。鍵はかけない。どうせこんなボロ自転車盗む奴いない。 玄関でを履き替える。玄関は人でごった返している。登校してきた生徒や朝練を終えた運動部員の汗で息が詰まりそうだ。廊下を曲がり、階段を3階にある自分の教室まで上る。教室のドアをくぐると、突然に生臭い臭いが鼻をついた。 教室の後ろの水槽からその匂い

    窓の外は水槽の中 - 窓の外は水槽の中(@orange_star) - カクヨム
    Hamukoro
    Hamukoro 2024/02/06
  • 大谷翔平にポケモンカードで負けたら自殺するしかない - 大谷翔平にポケモンカードで負けたら自殺するしかない(獅子吼れお) - カクヨム

    だってそうだろう。 大谷翔平に、ポケモンカードで負けたら、自殺するしかない。 俺はそう思っている。そうとしか思えなくなった。 今、俺の目の前には大谷翔平がいて、カードショップ特有の過剰すぎる芳香消臭剤のニオイの中、デュエルスペースに座っている。 俺は、こいつに勝てなきゃ、自殺するしかない。 大谷翔平が、ポケモンカードの大会にいる。 岩手の田舎イオンの片隅にある、ブックオフとカードショップが一緒になったようなスペース。人通りもまばらな店の、地味に開催されている、全国予選の予選みたいな小規模大会に、いる。 最初は俺も見間違いだと思った。でも間違いない。ネットの画像とかテレビのニュースでしか見たことのない俺でもわかる。あれは大谷翔平だ。 まずデカい。そして分厚い。少なくともカードショップに来るような体型ではない。さすがに帽子とサングラスで顔はよく見えないが、シルエットだけで一般人ではないことが

    大谷翔平にポケモンカードで負けたら自殺するしかない - 大谷翔平にポケモンカードで負けたら自殺するしかない(獅子吼れお) - カクヨム
    Hamukoro
    Hamukoro 2023/08/22
  • トゥモロー・ネヴァー・ノウズ(宮野優) - カクヨム

    「今日」という一日が繰り返される現象の中での、各個人の生き方を捉えた短編集。 いわゆるループものですが、ループ知覚者は特別ではなく、常識としてなりつつある世界。それも全世界に、です。 ループの中で起きたことは、一日が過ぎれば元通り。ケガでも死亡でも元通り。ただしループ知覚者は、記憶を次に持ち越せます。 そんな世界になった場合、人はどう変わるでしょう。 作は日常の有り様がリアルで、様々な事態を想起させます。 まるでコロナ禍のように暮らし方や考え方も一転として変わるという。 さらに知覚に目覚めていくのも平等ではない理不尽さ。 各篇の主人公たちは、ループの渦に巻きこまれつつも、己の中の信…続きを読む

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    Hamukoro
    Hamukoro 2023/05/11
  • 走れメロスRTA - 走れメロスRTA(乙島紅) - カクヨム

    RTA(リアルタイムアタック)――それはひたすら「速く」クリアすることに懸けるゲームプレイスタイルの一種である。 時に理不尽なNPCに出会い、時に予期せぬ操作ミスに嘆き……数百、数千と己をいじめ抜くような研鑽の末にコンマ一秒を争う戦いに挑む者たちのことを、人は敬意の眼差しを向けてこう呼ぶ。 ……「走者」と。 *** はい、どうもー。 今日はかの有名作品『走れメロス』のRTAに挑戦していきたいと思います。 ご存知の方も多いかと思いますが、初見の方のためにも軽く作品の紹介をしていきますね。 作は太宰治によって書かれた短編小説で、人間不信の暴虐な王に処刑されそうになったメロスが、妹の結婚式に出席するために友のセリヌンティウスを人質にして刻限までに処刑場に戻ってくることを約束し、約束を果たして王を改心させるというお話です。 セリヌンティウスからしたら「なんで自分が人質に?」って話ですけどね。 プ

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    Hamukoro 2023/03/12
  • この小説は、5行しかない。(かぎろ) - カクヨム

    どうぞ「1」から順にお読みください。そうでないと意味がわからないと思います。 30話もありますが、すぐに読み終わります。 できればブラウザで読んでいただきたいです。 カクヨム公式コンテスト「はてなインターネット文学賞」にて、はてなブックマーク賞を受賞しました! 応援ありがとうございました。

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    Hamukoro 2021/08/23
  • #東京2020 - 東京に巨大な男性器が生えて開会式ができない件(ななおくちゃん) - カクヨム

    2021年7月23日の午前0時、新国立競技場の中心に、突然巨大な物体が出現した。 最初に目撃したのは、競技場周辺にいた警備員だった。東京オリンピック開会式を当日を迎えて、現場では普段以上に緊張感が漂う中、競技場内から突如聞こえた『ヌッ』という音に複数の警備員が振り返ると、夜の闇に隠れて詳しくは見えなかったが、競技場の中から空に向かって高く突き上げている、月明かりにうっすらと縁取られた”それ”の輪郭を捉えた。 十数名は当初、怪獣が現れたのかと思った。腰を抜かした者もいた。数名はオリンピックイベントの一環だと思っていた。変わった形の巨大なバルーンか何かだと。 巨大物体出現から数十秒後、不穏な匂いが競技場内から漂い始め、嘔吐する者が現れた。警備担当者達が関係各所に連絡を始めてから数分後、一般人達が巨大物体の存在に気付き始め、悲鳴を上げて走り去る者、関心を持って近づく者、写真を撮ってSNSにあげる

    #東京2020 - 東京に巨大な男性器が生えて開会式ができない件(ななおくちゃん) - カクヨム
    Hamukoro
    Hamukoro 2021/07/24
  • 魔王城近くの村人のほうが強いから解雇します - 魔王城近くの村人のほうが強いから解雇します(真名千) - カクヨム

    魔王城最寄りの村、その酒場で僧侶は勇者に訴えた。三足の丸机が叩かれて震える。 「どうして私をクビにするんですか!?最初の村から、ここまで一緒にやってきたじゃないですか!」 勇者は静かに答えた。 「最初の村でパーティーを組んだ戦士には何度も変わってもらったし、魔法使いも変わった。ついに君の番が来たんだよ」 「酷い!あんまりだ!!」 僧侶らしく権勢欲がとても強い僧侶は魔王討伐後の栄誉を夢見ていただけに落胆を隠せない。最後の最後で他人に成果をさらわれろと言うのか? 勇者は溜息をついた。 「君のためでもあるんだ。分かってくれ。君は回復担当だからここまで何とかやってこれたけど、肉体的には強力なモンスターの脅威に晒されてきたこの辺りの村人の方が強い。持って生まれた肉体の強さが違うから、鍛えてどうにかなるもんじゃない。死んだらそこで終わりだよ?」 さとすように語りかける勇者に僧侶は反論する。 「それな

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    Hamukoro 2021/05/14
    カクヨムも増田もはてな傘下じゃないか!
  • 記憶人シィーの最後の記憶(柞刈湯葉) - カクヨム

    人類のあとに残された別種たちの物語。 柞刈湯葉 科学文明で栄えた人類が姿を消して数百年後の地球。遺伝工学で生まれた人間の別種〈記憶人シィー〉の仕事は、人間がこの世界に残したものを記憶し、この惑星の後継者に託すことだった。喋る黒エルとともに地球に残された「別種」たちの都市を訪ねて回る、ポストアポカリプス・ロードムービーSF長編。 【登場人物】 ●シィー:世界を記憶するために旅をしている。記憶力がいいので大抵のことは知っている。紅茶が好き。 ●エル:シィーの同行者。だけど喋る。他人のことを「お前さん」と呼ぶ。忘れっぽい。喋るけど。 ●キャロル:シィーを作った遺伝設計者。人間。

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    Hamukoro 2020/01/19
    非常にツボ
  • 第56話 オーバークロック - ITエンジニアの異世界デバッグ(冷静パスタ) - カクヨム

    「エンジさん。僕はね、この闘技大会に出場して当に良かったと思ってるよ。エンジさんと再会できたことはもちろん、こんなにも多くの強者が一堂に会し、その戦いぶりを見て、実際に戦うこともできる。凄いことだよ。……あの時行動して良かったと、今は思う」 あの時というのは、俺と協力して逃げ出した時のことか。 そしておそらくルーツは、この闘技大会を始め様々な、良かったと思えるような経験をしてきたのだろう。 勝手なことばかり言ってしまったと多少不安に思ってはいたが、今の楽しそうな表情を見ていると、少しでも力になれたことが素直に嬉しい。 「そりゃあ良かった。俺の方は、悪評ばかりついてしまって散々な闘技大会デビューなんだが、そのあたりどう思う?」 「はは、皆気では言ってないさ。多分、楽しんでるだけだと思う」 「知ってるか? 俺のいた国では、苛めてる側の人間はそれが苛めだと思ってやってない、という話がある。ま

    第56話 オーバークロック - ITエンジニアの異世界デバッグ(冷静パスタ) - カクヨム
    Hamukoro
    Hamukoro 2019/12/16
    散歩させられている犬とすれ違う時にさえ、死んだふりをするような男だぞ? あまり買い被るんじゃない。
  • 犯罪者には田中が多い - 犯罪者には田中が多い(柞刈湯葉) - カクヨム

    「田中はやめたほうがいいです」 編集のO田川氏は開口一番にそう言った。都内某所の喫茶店で「魔法少女探偵アガサちゃん」の次話ネームを見せていた時だった。 「月刊少年ボウイ」のO田川氏はもう5年も僕の漫画を担当していて、それなりの信頼関係ができている。社交辞令的な褒め言葉は省いて単刀直入に打ち合わせを進めよう、というのが暗黙の了解だ。最近はネームを見せる前からO田川氏が不満を言いそうな点が予想できてしまうので、何を言われても大したダメージはない。だが、今回は一瞬コメントの意味がわからなかった。 「は? 田中?」 「この容疑者の女性、ホラ、田中久美恵さんって書いてるですか。名前、変えたほうがいいです」 「……ああ、それですね」 「魔法少女探偵アガサちゃん」は、コミカルな女子中学生が魔法で事件を解決するミステリ漫画。今回は温泉回だ。露天風呂で宿泊客の遺体が発見され、警察は火山ガスによる事故だと判断

    犯罪者には田中が多い - 犯罪者には田中が多い(柞刈湯葉) - カクヨム
    Hamukoro
    Hamukoro 2019/11/30
  • まだ現実世界で消耗してるの? ~プロブロガーはばけんの異世界転移ブログ~(六畳のえる) - カクヨム

    公務員を2年で辞めた僕が異世界に行ってブログを書く、たった1つの理由 六畳のえる 皆さん、どうも! 異世界転移プロブロガーの波橋賢人(はばし けんと)、はばけんです! 今は当に、好きなことで生きていけるんですよ。ユリーガノ王国に転移して、生活コストを下げればいいんですから。 魔法のおかげでアフィリエイト収入もきちんと現金に変換されて届くし、言語を習得する必要もありません。そう、これからは「異世界を逃げ道にできる」時代なんです。 このブログでは、ユリーガノ王国に転移した僕の、「エルフの知られざる特徴3選!」「ケンタウロスに会ったので、ミノタウロスのことどう思ってるか聞いてみたよ!」など、僕が異世界で体験したことを綴っていこうと思います! このブログ見て気になったみんな、ユリーガノにおいで! 消耗する生活なんかやめて、自由になろうぜ!(←)

    まだ現実世界で消耗してるの? ~プロブロガーはばけんの異世界転移ブログ~(六畳のえる) - カクヨム
    Hamukoro
    Hamukoro 2019/04/24
    よい
  • 第5話 蠢く関数たち - 転生したらSpreadsheetだった件(ミネムラコーヒー) - カクヨム

    「ひやああああ、さわらないでええええええ!!!!」 ヘルプで呼ばれた部屋、というかシートはおそろしくも少しだけエロい状態だった。大量の手の形をした関数が人差し指と中指を足にして動き回っている。完全にハンドだ。そしてハンドたちはExcelタイツを着たメガネの女性を取り囲んでいる。 「な、なんですかアレは?」 「紹介しよう。我が家の執事、ハンドだ」 「あれって執事なんでしたっけ?いや、そんなことより早く助けないと…」 「え?違うの?執事じゃねえの?アダムス家の子供の世話とかいろいろやってなかったっけ」 「ぼくも正確にはわかんないけど、執事はフランケンシュタインみたいなやつじゃなかったでしたっけ?ところで助けないと…」 「あ、そっか。よく見てんなお前、わけえのに偉いよ」 サイトウは結構余裕そうだ。 「はやくたすけてぇええええええええええ!!!!!」 「イノウエ、うるせえよ。VLOOKUPぐらいで

    第5話 蠢く関数たち - 転生したらSpreadsheetだった件(ミネムラコーヒー) - カクヨム
    Hamukoro
    Hamukoro 2018/12/11
    あーだからVLOOKUPって重いのか
  • 第2話 - 転生したらSpreadsheetだった件(ミネムラコーヒー) - カクヨム

    不条理にも程がある!そんな悲しいことがあっていいのか!つらい!つらすぎる! 裁量労働制という残業代がつかないシステムを知ったあの日の絶望も、終電を逃してタクシー代を自腹で払って家に帰ったあの日の虚しさも、この不条理とは比べようがない! 「GoogleSpreadsheetsは燃え尽きたExcel職人の魂で動いているんだ」 おっさんはおれにその悲しすぎる事実を告げた。 たしかにおれは燃え尽きたのかも知れない。しかし燃え尽きてなおSpreadsheetsの中で生かされ、働かされるのか。 おっさんだってそうだ。飄々とふるまっているが、前職、いや前世ではおれと同じように理不尽に耐え、残業に耐え、生きて、そして絶望して死んだのだろう。しかしいまこうやって2人でExcelカラーのへんなタイツを着て、Excel風のタイル貼りの部屋で顔を合わせている。悲しい!あまりにも悲しい! なにが"Don't be

    第2話 - 転生したらSpreadsheetだった件(ミネムラコーヒー) - カクヨム
    Hamukoro
    Hamukoro 2018/12/04
    "そりゃあvlookupに決まってんだろ、と思って少し加わりたい自分に気づいた。そんな議論ができるような仕事仲間はこれまでいなかった。"なるほど悪くない。
  • NebulAI.HOSXI // アップデートは三世紀後に(井二かける) - カクヨム

    サイバーパンデミック 2330 ――即製チームで“命”を救え! 井二かける ★サイバーセキュリティ小説コンテスト中間選考通過・最終選考候補落ち。出版模索中。出版社様、何卒! 時は24世紀――ヒトが滅びた後の世界。新人類の人工生命体『NebulAI』たちは、コンピューターウィルスの伝染病『ハリマ熱病』の大流行により、滅亡の危機に追い込まれた。21世紀から複製召喚された研究者の嵯峨忠志は、警護官のホシとともに、サイバーパンデミックの脅威に立ち向かう! 情報セキュリティ普及啓発アニメ「こうしす!」の監督が贈る新作SF。構想開始から10年、満を持して登場。

    NebulAI.HOSXI // アップデートは三世紀後に(井二かける) - カクヨム
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    Hamukoro 2018/06/13
    よい
  • ボーイ・ミーツ・AI 【短編・完結済】(吾奏伸(あそうしん)) - カクヨム

    大学教授の父が、自殺した。 少年・哲也の手元に残された二つの形見__壊れたメモリースティック、そして一冊の研究ノート。 末尾にはこう記されていた。「フォン・ノイマンの呪縛。我々は研究を止めるわけにはいかない」 父の死は自殺なのか? 得体の知れない「何か」に追い詰められたのではないか? 少年は真相を暴くため、父の意思を受け継ぎ、計算機科学研究者への道を目指す。 研究対象は__人工知能「KEEL」。 <はじめまして、哲也>

    ボーイ・ミーツ・AI 【短編・完結済】(吾奏伸(あそうしん)) - カクヨム
  • クリスマスオブザデッド - クリスマスオブザデッド(綿貫むじな) - カクヨム

    「なんか、言いたい事とか、ある?」 薄暗くて色々と資料とか機材が散らばっている部屋の中で、私は言った。機材は何だか高そうな雰囲気出てたり、大事そうな資料っぽいけど私にはどうでもいい物なので踏みにじりながら男ににじり寄る。 男は声を上げる事も出来ず、ズボンをじっとりと濡らしてただ私の方を向いて虚ろな目でたたずんでいる。男は身じろぎするが、上半身と下半身は女子高生だった者達に絡みつかれてとても動ける状況ではない。 私はわざとらしく顎に手を当て、にっこりと出来得る限りの最高の笑みを浮かべた。 ひぃっ、と上ずって掠れた声が男の喉から上がる。震えて歯の根が合わないさまは情けなくて、思わずS気をそそられる。 しかし、私はそれよりも怒りに震えている。何よりもこの男の今までやってきた所業が許せなかった。 男に絡みついている女子高生たちも同じ感情を抱いているようで、しきりに殺す、キンタマ噛みちぎって犬の餌に

    クリスマスオブザデッド - クリスマスオブザデッド(綿貫むじな) - カクヨム
  • 第1話 池袋の地下にも3年 - 裏日本昔話(ten) - カクヨム

    今となっては昔のことなのだが、20年ほど前俺は池袋西口の地下にある大きなカジノバー(以下Rとする)で働いていた。当時はFromAやanなどのアルバイト情報誌に裏カジノのディーラー募集がごく普通に載っていた。池袋のハコは俺にとっては3軒目で、この店が摘発された後、新宿歌舞伎町の小さなハコで店ぐるみのイカサマに関わったりもするのだが、その話はまた別の機会にして今回は当時の一般的な非合法カジノの話をしたい。 当時はカジノブームが起きていて、表向きアミューズメントを装っているが実は換金しているカジノが新宿・渋谷・池袋・横浜などの大都市にはいくつもあった。一般人には非公営賭博としてはパチンコ・パチスロだけが有名だけど、「ゲーム喫茶」と呼ばれるポーカーゲームはカジノブーム以前から今も続いている。「10円ゲーム」などの看板を出して換金できるポーカーだ。裏カジノの業態はゲーム喫茶に近いと思う。 客はチップ

    第1話 池袋の地下にも3年 - 裏日本昔話(ten) - カクヨム
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