高い収益を叩き出す3大クラウド事業者がいま取り組むのは、実はコスト構造の見直しだ。MicrosoftはAzureの提供基盤におけるサーバの利用年数を延長して収益力を維持する計画を打ち出した。果たして「顧客への還元」はうまく回るだろうか。 MicrosoftとAmazonは2022年7月末の四半期決算説明会で、インフレと金利上昇が顧客に与える財務上および経営上の負担に触れ、クラウドサービスユーザーのコストを抑制することを約束した。 景気動向は企業に悪影響をもたらすかもしれないが、市場シェアをめぐる競争はIaaSやPaaS価格の乱高下を防ぐには意味があるかもしれない。 技術調査会社Amalgam Insightsのチーフアナリスト、パク・ヒョン(Hyoun Park)氏は次のように語る。 「クラウドサービスベンダーは大規模な競争の時代に突入しつつあることを理解しているため、(競争に耐える体力づ