今回は、簡単なオペアンプ回路と組み合わせたデュアルスイッチング電源で、出力電圧のシーケンスを同時に制御できる回路を紹介する。この回路では、オン時に3つの出力電圧を制御する。 オン時に3つの出力電圧を制御 ASICやFPGA、DSPは、何種類もの電源電圧を必要とする上に、電源オンの順番に制約がある。I/O回路は通常最も高電圧であるが、多くの場合は、最初にオンにし、続いて他の電源を高電圧から低電圧の順にオンにして、最後に主電源をオンにする必要がある。 この際、ある電源が別の電源よりもダイオード降下電圧以上に高くならないようにする必要がある。さもないと、I/O回路からの過剰な戻り電流が、ICを通って低電圧線側に流れ、高価なICを壊してしまう。この対策として一般的なのは、電源ライン間に電圧が低くなる順にダイオードを外付けし、高圧側を「低圧側電圧+ダイオード降下電圧」以内にクランプする方法である。こ