「かわいそうな子」「パトカーが家に何度か来ていた」 住まいは東京副都心・新宿にそびえ立つ60階建てのタワマン。経営する店では、タワーのように並べたグラスになみなみとシャンパンを注ぐことが誇りだった。一見、ゴージャスな日々を過ごしていたかに思えた刺殺事件の被害者・平澤俊乃さんが送った、凄絶な半生とは――。【前後編の後編】 *** 【写真】事件の背景を考える手掛かりにも… 被害者のSNSから浮かび上がる“ド派手”で“華麗”な「リッチ生活」 平澤さんの故郷は新潟県上越市。古くは上杉謙信が春日山城を構えた城下町で、風情のある街並みが随所に見られる。 彼女の幼い頃を知る実家周辺の住民いわく、 「俊乃ちゃんの両親は幼い頃に離婚しているんです。彼女を引き取ったお母さんが男の人と再婚し、妹と弟が生まれた。だけど、いつも一人でいた印象です。継父も実母も、なぜか俊乃ちゃんの扱いが次女や長男とは違って突き放す感