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ブックマーク / kaikai00.hatenablog.com (8)

  • ここによく表れている日本の学力をめぐる論議のおかしさ - 今日行く審議会

    学力テスト1位「秋田に学べ」は大丈夫? 大学進学率は低迷 日における学力をめぐる議論のおかしさがこの記事にはよく表れている。以前,http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20071206/1196896313で次のようなことを書いた。 PISAの結果についてマスコミはそろって不安を煽り始めている。そういう状況の中で出てくる主張は,時間増,いわゆる「ゆとり教育」からの脱却といった的外れなものばかり。 考えておかなければならないことは,PISAの「リテラシー」という概念が当に日で育成されようとしているのか,育成されてきたのかということ。http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20071130/1196370772で「日型」という言葉で表現したけれど,日において一般的に「学力」として想定されてきたもの,されているものはPISAの「リテラシー」

    ここによく表れている日本の学力をめぐる論議のおかしさ - 今日行く審議会
  • 「公教育」の意味をきちんと考えること - 今日行く審議会

    橋下大阪次期知事が大胆提案、学力別クラス編成導入を 前にも書いたけれど,「学力向上」というのがつくと「それはいいじゃないか」で議論もまともになされずに進んでいく。これもそうなるのだろうか。 http://blog.goo.ne.jp/madographos/e/04b01300db0fabd6efb5bbd23f7909acでmadographosさんが,「公教育」について述べられ,私立学校への誤解を指摘されている。 今回の橋下氏の提案は,単に教育の私益化を推進するだけであり,「公教育」の意味を誤解したものだ。 以前,http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20060824/1156376251で教育の公共性について 教育の公共性の根元は、公的な機関が運営するシステムだからではない。教育は私益のために存在するのではなく、公益のために存在するもの だということを書いた。

    「公教育」の意味をきちんと考えること - 今日行く審議会
  • 都合よく教科書が「中立・公正」などと言うな - 今日行く審議会

    沖縄戦集団自決記述に関する見解 教科書検定は「教育内容が正確かつ中立・公正で、地域、学校のいかんにかかわらず全国的に一定の水準」を保つものであることは、第一次家永教科書訴訟最高裁判決(平成5年3月16日)で明らかにされたとおりである。ここで重要なのは、何より教科書の記述が教育内容として「正確」であることである。 これまで何度も指摘してきたけど,このような見解は理想像としてはあるかもしれないが,現実にはあり得ない。これは歴史に限らずどの教科の教科書でも同じことだ。 教科書検定は学習指導要領や教科書検定基準など全て法令に基づいて行われている。 と彼ら自身が指摘しているように教科書は学習指導要領に基づいている。その学習指導要領自体政治的な妥協の産物であり,政治的に中立・公正ではないのだから教科書検定や教科書が中立・公正であるというのは間違っている。 また, 数を頼んだ政治運動によって、法令に基づ

    都合よく教科書が「中立・公正」などと言うな - 今日行く審議会
  • 教師を育てようとしない - 今日行く審議会

    夢見た教壇2カ月 彼女は命を絶った 23歳教諭の苦悩 今,教師を育てることが軽視されている。それがこうした問題の背景にある。 【主張】教員免許更新 指導力磨き学校不信拭え この社説に書いてあるような暴論が教師を育てる仕組みを破壊してきた。彼らが主張するのは,単なる管理の強化であり,育てることを重視するものではない。駄目なものは排除し,その代わりになる教師は教師塾等で即席で乱造していけばいいと考えている。 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20070915/1189810963で書いたが,やるべきこと,優先すべきこと,投資すべきもの,時間をかけるべきものを軽視し,結果だけを取り出して批判する。教師をそうやって追い詰めていく。 教師を育てるというごく当たり前のことができていない。そうした状況を変えなければ同じようなことを繰り返す。

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  • 批判的まなざしのない授業 - 今日行く審議会

    opemuさんのブログで知った報告書について少しだけ書いておこうと思います。以前書いた関連するエントリー。 この授業が「愛国心」の問題を扱ったか、扱っていないかに関わらず問題があるので今回はそれを指摘しようと思います。 以前、KOYASUさんがブログで書かれた次のような指摘を紹介したことがある。 やはり、今、教育課程や授業づくりで重要なことは「批判的まなざし」の存在だということ。それが決定的だと思った、ということだ。 活動的にとか、チョーク&トークではなくてとか、子ども同士のつながりをとか、そういうを立ち読みしながら、それらが要素として必要だと思ったが、教えようとする内容を批判的に捉える眼差しだけがそこに欠けている場合、すべては無に帰していく。 この報告書の授業に欠けるのは、「批判的なまなざし」だ。もっと言えば、教師は「心情を掘り起こす切り返し」によって子どもの「批判的まなざし」を機能さ

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  • このような調査は信頼できない - 今日行く審議会

    いじめ、家庭教育に問題…社世論調査 まず、 読売新聞社が11、12日に実施した全国世論調査(面接方式)で、いじめが原因とみられる子どもの自殺が相次ぎ、いじめが大きな問題となっている背景を八つの選択肢の中から選んでもらったところ(複数回答)、「親が社会のルールを教えていない」が65%で最も多かった。 という部分を読んだだけでこの調査が信頼できないことが分かる。 なぜなら、いじめの背景を八つの選択肢から選択させるという調査方法が妥当ではないからだ。読売新聞はいじめの背景を八つの選択肢だけに限定してしまっている。複数回答であったとしても、それ以外の要因はこの調査結果には反映されない。 読売新聞はいじめの背景をどうやって分析し、八つの選択肢を導き出したのだろうか。読売新聞のこの調査は、読売新聞の描き出した「いじめ」というのはこんなものだという決めつけのイメージが結果として表れたものであり、当の

    このような調査は信頼できない - 今日行く審議会
  • おかしなことを次々とよく考えつくものだ - 今日行く審議会

    道徳の教科化可能か検討 衆院特別委で文科相 小坂憲次文部科学相は31日午後の衆院教育法特別委員会で、小中学校で「道徳」の授業を正規の教科とすることについて「道徳の在り方は学習指導要領の改定論議の中で、重要な課題として検討を進めていきたい」と述べ、教科化が可能か今後検討する考えを示した。 現在、「道徳」は教科扱いされておらず、成績評価の対象になっていない。 文科相は「道徳」を評価することについては「道徳性は児童、生徒の人格全体にかかわるので評価にあたっては慎重な対応が求められる」と述べた。 こういうおかしなことをよく考えつくものだ。道徳を教科化し評価することになった場合、どのようなことになるのか。それを想像してほしい。学習指導要領で道徳の内容としてどのようなことが挙げられているか見ていただきたい。そこに挙げられていることをどうやって評価するというのか。是非伺いたい。 これこそまさに心を態

    おかしなことを次々とよく考えつくものだ - 今日行く審議会
  • この問題の重要性をもっとアピールしよう - 今日行く審議会

    教育法改正 インタビュー(下) 小熊英二氏は次のように述べている。 ■介入 三つめに、自民党は「万年与党ぼけ」ではないかと感じました。 今の教育法第一〇条は「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って」と書いて、教育への政権の介入を禁じている。これは戦前の軍国主義教育への反省もありますが、制定時の状況では、共産党や社会党が政権を取って教育を左右したら大変だという危機感もあったはずです。 基法を発案した文相の田中耕太郎、教育刷新委員会(今の中央教育審議会)の初代委員長安倍能成、二代目の南原繁、首相の吉田茂らは、みな反共自由主義者でした。実際に一九四七年三月の教育法公布の直後、四月の選挙で社会党が勝って政権を取った。基法を作った当事者たちは、間に合ってよかったと思ったのではないか。 ところが与党改正案では、この一〇条に当たる部分を「不当な支配に服するこ

    この問題の重要性をもっとアピールしよう - 今日行く審議会
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